おむつかぶれとカンジダ性皮膚炎の違いは?

おむつかぶれもカンジダ性皮膚炎も、どちらも皮膚が赤くなり、ただれる点は共通しています。しかし、症状が出やすい場所などに違いがみられるので、しっかり赤ちゃんを観察することが大切です。

おむつかぶれの原因・症状

おむつかぶれの原因は、おむつによる蒸れや尿や便による刺激などです。

症状が現れるのは、おむつが当たる部分です。かぶれのほかに痛みやかゆみも現れます。

患部に触ると痛がる場合は、おむつかぶれの疑いがあります。

カンジダ性皮膚炎の原因・症状

カンジダ性皮膚炎の原因は、常在菌のカンジダ菌が増えすぎることにあります。カンジダ菌が増える主な要因は2つです。

1.体の抵抗力の低下
2.皮膚の温度・湿度の上昇

赤ちゃんはもともと抵抗力が弱いため、増殖しやすい傾向にあります。また、赤ちゃんは体温が高いため皮膚の温度・湿度が高くなりやすいのです。

症状はただれや炎症、膿を持つブツブツなどです。一方で、痛みが生じることは少ない傾向にあります。

■カンジダ性皮膚炎の症状が出やすい場所

カンジダ性皮膚炎とおむつかぶれは、症状が出る場所に違いがあります。カンジダ性皮膚炎の場合は、皮膚のしわの奥や股のくびれ部分まで現れるのが特徴です。

感染の有無の違い

おむつかぶれは感染の心配がありません。一方でカンジダ性皮膚炎は、ほかの人にうつすおそれがあります。

たとえば保護者に手指の湿疹を起こしている人がいる場合、そこからカンジダ菌が繁殖して、指先にカンジダ性皮膚炎が起こることがあります。

おむつかぶれとカンジダ性皮膚炎の治療

カンジダ性皮膚炎やおむつかぶれの疑いがある場合は、早めにかかりつけの小児科を受診しましょう。ここでは、それぞれの基本的な治療について解説します。

おむつかぶれの治療

おむつかぶれと診断された場合は、主に亜鉛華軟膏を使用して治療します。

あわせて、おむつをこまめに取り替える、患部周辺を清潔にすることが治療の基本で、症状の悪化を防ぎます。

症状が重い場合は、弱めのステロイド薬などが処方されることもあります。

カンジダ性皮膚炎の治療

カンジダ性皮膚炎の疑いがある場合、顕微鏡検査を行います。カンジダ性皮膚炎と診断されたら、抗真菌薬の軟膏が処方されます。

医師の指示にしたがって治療を行えば、2週間程度で治る可能性があります。

大人にうつってしまった場合は、皮膚科を受診して赤ちゃんに再感染させないようにしましょう。

カンジダ性皮膚炎とおむつかぶれを併発した場合

カンジダ性皮膚炎とおむつかぶれを併発している場合は、最初にカンジダ性皮膚炎の治療を行います。

症状の悪化や長期化を引き起こさないためにも、薬の使い方は必ず医師の指導にしたがってください。

自宅でできる皮膚トラブルケアについて

赤ちゃんのカンジダ性皮膚炎やおむつかぶれを治すには、自宅で行うケアも重要です。早く治すために、次のようなケアを行いましょう。

おむつをこまめに取り替える

おむつの中の湿度が高く不衛生な状態だと、菌が繁殖しやすくなります。特に、夏場などの蒸れやすい時期は要注意です。

こまめにおむつを交換することで、空気にさらす機会を増えて、今後の予防にもつながります。

新しいおむつを履かせる際は、必ず先にお尻を乾燥させるように注意してください。

お尻を丁寧に洗って清潔に

患部を清潔に保つために、便などの汚れをこまめに落とすようにしましょう。ただし、皮膚が敏感なときは市販のおしりふきが刺激になるおそれがあります。

■おむつかぶれはぬれタオルで優しく拭く
おむつかぶれは痛みがあるので、患部を刺激しないようにぬるま湯で濡らした柔らかいガーゼなどで拭きとりましょう。100%ピュアなオリーブオイルを含ませたガーゼを使うのも有効です。

■カンジダ性皮膚炎は患部を石鹸で良く洗う
カンジダ性皮膚炎にかかっているときは、患部を石鹸で丁寧に洗いましょう。タオルで水分を拭き取る際は、患部をこすらないよう優しく拭いてください。

おわりに

カンジダ性皮膚炎とおむつかぶれは見分けがつきにくい病気なので、自己判断で薬を使うのは禁物です。

対処を誤ると、おむつかぶれの痛みが悪化したり、カンジダ性皮膚炎の家庭内感染が起こったりすることがあります。

早めに小児科を受診して、適切な治療を始めましょう。