かぶれとは

かぶれとは、接触皮膚炎といって皮膚に直接触れた何らかの物質が原因となり起こる皮膚炎です。大まかに、物質の刺激により皮膚が炎症を起こす刺激性接触皮膚炎と、物質に対してアレルギー反応を起こし皮膚が炎症を起こすアレルギー性接触皮膚炎の二つに分けられます。

また光アレルギー性接触皮膚炎といって、原因となる物質に肌が触れた後、日光の紫外線に反応して初めて接触皮膚炎が起こるものがあります。

かぶれの症状

接触皮膚炎(かぶれ)は基本的にかゆみ、発疹が生じることが特徴です。

軽い一時的な発赤から、水疱や重度の腫れにいたるまで発疹はさまざまです。

原因となる物質が、皮膚の薄く敏感な部位に直接触れることにより発疹があらわれてから、物質とあまり触れていない部位や皮膚が厚い部位にも生じることにより発疹が拡がったように見えることもあります。

・刺激性接触皮膚炎:かゆみよりも痛みが強いことが多くなっています。

・アレルギー性接触皮膚炎:強いかゆみが主な症状です。患部をかきむしってしまったり、細菌などに感染して痛みがともなうこともあります。

かぶれの治し方

接触皮膚炎は、原因になる物質との接触をなくし、原因物質を完全に除去することが重要です。

病院の治療では、対症療法として患部にステロイドの塗り薬が使われることが多くなっています。

かぶれに使用されるステロイドの塗り薬の特徴

ステロイドの塗り薬の効果は?

ステロイドは副腎から作られる副腎皮質ホルモンの一つです。

ステロイドの塗り薬には炎症をおさえる作用があり、かぶれて炎症を起こした皮膚の症状をおさえます。

また、ステロイドの塗り薬は免疫反応をおさえる作用もあり、アレルギーによるかぶれの症状をおさえます。

ステロイドの塗り薬の副作用は?

ステロイドの塗り薬の主な副作用には、皮ふが薄くなること・毛細血管が拡張することがあげられます。

心配されることの多いステロイドの副作用ですが、治療面での効果は高く、医師の指示にしたがって必要な量を必要な場所に、決められた期間を守って使用すれば副作用が起こることはほとんどありません。

アンテドラッグステロイドとは?

ステロイドの塗り薬の中には、ステロイド成分が患部で効果を発揮して、皮膚から体内に吸収されると低活性物質にかわる「アンテドラッグステロイド」と呼ばれるものがあります。

患部ではよく効きますが、体内に入ると効果が低くなるため、患部以外への副作用の心配も軽減されるという利点があります。

ステロイドの塗り薬の強さ

ステロイドは炎症をおさえる強さを目安として、五段階に分けられています。

症状が重いほど強いランクのステロイドを使います。

ステロイド外用薬の分類 薬の強さ
ストロンゲスト<Strongest|SG> 最も強い
ベリーストロング<Very Strong|VS> とても強い
ストロング<Strong|S> 強い
ミディアム<Medium|M> ふつう
ウィーク<Weak|W> 弱い

かぶれは一般的に炎症が強い状態であるため、大人であればミディアム以上のランクのステロイドの塗り薬の使用が効果的です。

強さのランク別|かぶれに効くステロイド市販薬

かぶれの症状に処方されることの多いステロイドの塗り薬ですが、すぐに医療機関へ行けないときや、急な処置が必要な時があります。

ドラッグストアなどで購入でき、家庭でも使用できるステロイドの市販薬を強さのランク別にピックアップしました。

ステロイドは五段階のランクに分かれていますが、市販薬ではウィーク(弱い)・ミディアム(ふつう)・ストロング(強い)の三段階の薬が販売されています。

ウィークは小児に使われることがありますが、ここではミディアムとストロングクラスの成人向けの塗り薬を紹介します。

なお、市販薬を5〜6日間使用しても症状が改善しない場合は、使用を中止して医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。

ミディアムのステロイドが配合された市販薬

ミナハダ ラシュリアPEクリーム

ミナハダ ラシュリアPEクリームは、炎症による皮膚の腫れ・赤みをおさえるステロイド成分「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)」を配合しています。

PVAは、皮膚表面の患部では高い消炎効果を発揮しますが、体内に吸収されると活性が低下して、副作用を起こしにくいアンテドラッグという種類のステロイドです。

そのほか、かゆみをすばやく感じにくくする局所麻酔成分「リドカイン」、患部を殺菌することで悪化を防ぐ消毒成分「イソプロピルメチルフェノール」、皮膚の回復を助ける「トコフェロール酢酸エステル」が配合されています。

ミナカラ薬局のポイント
白いクリームタイプですが、塗った後は白く残らずベタつかないため、服を上に来ても貼り付きません。服への色移りの心配が少ないのも特徴です。

また、ポーチに入るサイズで持ち運びやすく、パッケージ・チューブのデザインもシンプルです。

オイラックスPZリペア軟膏

ミディアムのアンテドラッグステロイドであるプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルを配合したステロイド軟膏です。

皮膚の組織を修復する成分や殺菌成分が配合されており、成分の種類が充実しています。

エンクロン軟膏EX

ミディアムのアンテドラッグステロイドであるプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルを成分とした市販薬です。

かゆみ止め成分ジフェンヒドラミン塩酸塩配合。ジクジクした患部にも塗りやすい軟膏タイプです。

ダイアフラジンEX軟膏

ミディアムのアンテドラッグステロイドであるプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルを成分とした市販薬です。

皮膚の組織修復を助けるビタミンAや・血行を促進するトコフェロール酢酸エステルが配合されています。魚油由来のビタミンAを使用しているため、厚く塗りすぎるとにおいが気になることもあります。

【指定第2類医薬品】アセムヒEX 15g

ミディアムのアンテドラッグステロイドであるプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルに加えて、かゆみに効く成分ジフェンヒドラミン、クロタミトンが配合されています。

汗の浸入をふせぐために、肌をひきしめるタンニン酸が配合されているのが特徴です。汗によるかぶれにおすすめです。

ストロングのステロイドが配合された市販薬

次に紹介する薬は、ストロングのステロイドに抗生物質が配合されており、化膿をともなうかぶれにも使用できます。

フルコートf

抗生物質であるフラジオマイシン硫酸塩を配合しており、化膿をともなうかぶれにおすすめです。

ストロングのステロイド成分であるフルオシノロンアセトニドを配合しており、かぶれなど皮膚の炎症をおさえます。

ベトネベートN軟膏AS

ストロングのステロイド成分であるベタメタゾン吉草酸エステルを配合し、かぶれなどの皮膚の炎症にすぐれた効果を発揮します。

抗菌作用のある抗生物質フラジオマイシン硫酸塩を配合しており、化膿している場合でも使用できます。

ステロイドの塗り薬を使用する際の注意点

ステロイドには免疫抑制作用があり、病原体に対する免疫力を弱めます。

そのため、感染症が原因のかぶれの場合にはステロイドの塗り薬を使用すると患部が拡がってしまうケースもあり、特にヘルペスや乳児のカンジダ症には誤って使用しないよう注意が必要です。

また、化膿をともなうかぶれにステロイドのみの薬を使用すると悪化するおそれがあるため、抗生物質(抗菌薬)入りの塗り薬を使用してください。

おわりに

かぶれに処方されることが多いステロイドの塗り薬について、この記事ではドラッグストアでも買えるステロイドの塗り薬を強さのランク別に紹介しました。強さのランクや配合された成分を確認の上、かぶれの症状・度合いに合ったステロイドの塗り薬を使用することをおすすめします。