子供の虫刺されと大人の虫刺されの違い

虫に刺された時の反応には、主に「かゆみ」と「痛み」の2種類があります。

痛みは、刺されたり噛まれたりした際に皮膚に傷がつくことや、皮膚に注入された毒などの作用によって起こります。

一方、かゆみは虫の唾液腺物質や毒素などが皮膚に注入された際に生じるアレルギー反応によって起こります。

乳幼児期の虫刺されは症状が出るのに時間がかかる

アレルギー反応には、すぐに症状が出る「即時型反応」と、数時間経ってから症状が出る「遅延型反応」があります。

虫刺されによる反応は、これまでに虫に刺された回数によって変化します。

虫に刺された経験のない乳幼児期の場合、虫刺されの反応は顕著な「遅延型反応」として起こります。

また、乳幼児期の遅延型反応の場合、大人よりも患部が大きく腫れることがあります。

子供の虫刺されは一晩経ってから腫れに気付くようなケースも少なくないため、すぐには虫刺されによるものだと分からないことがあります。

環境や体質によって差はありますが、およそ5〜7歳頃になると即時型反応に変わっていきます。

子供の虫刺されはかき壊しに注意!

子供が虫に刺された場合、かゆみを我慢できずにかき壊してしまうことがあります。

虫刺されの患部をかき壊してしまうと、傷口から細菌が入り込んで別の皮膚トラブルを引き起こしてしまうおそれがあります。

とびひ

子供のかき壊しによる皮膚トラブルで特に多いのは「とびひ」です。

「とびひ」というのは俗称で、正式には「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」という病名がついています。

ブドウ球菌や溶連菌などの細菌が原因となる感染症で、強いかゆみのある水ぶくれができます。

水ぶくれは潰れやすく、中から液体が出てきてジクジクとただれた状態になり、化膿することもあります。

かき壊しの他に、湿疹やあせもなどを引っ掻いたり、転んでできた傷口から細菌が入ることでもとびひが起こります。

接触による感染力が高く、乳児や幼児の場合、鼻周辺を触るクセがあると顔からとびひが始まることもあります。

かきむしりすぎると跡が残ることもあるため、とびひが疑われる症状が出た場合には速やかに皮膚科を受診しましょう。

小児ストロフルス

小児ストロフルスとは、虫刺されの患部をかき壊すことなどによって広がる発疹のことをいいます。

虫に対する免疫がないために起こる乳幼児特有の疾患です。虫の活動が活発になる春から夏にかけて多くみられます。

強いかゆみとともに、蕁麻疹のような紅斑をともなう湿疹が現れます。

症状だけを見ると通常の虫刺されとよく似ていますが、小児ストロフルスの場合は治りかけても再発を繰り返すことが特徴です。

小児ストロフルスの治療にはステロイドの塗り薬が使われるほか、症状がひどい場合には抗アレルギー薬を服用します。

虫刺されを防ぐには

夏場などの虫が活発になる時期はもちろん、ハウスダストであるダニやノミには季節関係なく刺されるおそれがあります。

普段からできる予防を行い、子供の虫刺されを防ぎましょう。

肌の露出を減らす

夏場の公園や森林、河川など自然が豊かな場所は蚊などの虫が多く集まるため、刺される危険性も高くなります。

虫に刺されやすい場所へ行くときは、帽子をかぶる・首にタオルを巻く・長袖長ズボンを着用するなど、極力肌の露出を少なくしましょう。

虫除けスプレーを利用する

子供の虫刺されを防ぐためには、身の回りの家具などにも虫を寄せ付けないことが大切です。

布団は小まめに干し、カーペットやソファーにはダニよけのスプレーを使用するなど、毎日触れるものの防虫を心がけましょう。

また、夏場の外出時には肌に吹きかけるタイプの虫除けスプレーを使用するのも効果的です。

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子供が虫に刺されたときの対処法

子供が虫に刺されてしまったら、経過を観察しながら患部をかいて悪化させないための対処をしましょう。

清潔を心がける

子供の場合、どうしてもかゆみを我慢できずにかいてしまうことが多いため、汚れた指や爪で触ったりかきむしったりしないように小まめに爪を切り、手洗いを行うなどして清潔を保つようにしましょう。

パッチを貼ってかき壊しを予防する

子供が虫に刺された際にかき壊しを予防するためのパッチも売られています。

かきむしって症状を悪化させてしまう前に患部に貼ることで、かき壊しを予防できます。

なお、虫刺されに有効な薬についてはこちらの記事をごらんください

おわりに

子供の虫刺されは、まだ免疫がついていないことやかき壊しなどによって大人よりも重症化しやすいため注意が必要です。

軽いかゆみだけであれば心配はいりませんが、かゆみが広がったり長く続く場合には皮膚科を受診しましょう。