はじめに

紫外線が肌へもたらす悪影響は広く知られていますが、目への影響は肌ほど意識していないという人は多いようです。
肌は紫外線で日焼けしますが、目の角膜も同じように日焼けします。
強い紫外線が目に入ると角膜(黒目)が傷ついて炎症を起こすことがあり、その後目が開けられなくなり、慌てて救急診療を受ける人もいるほどです。

特に5月~7月は、最も紫外線が強い時期のため、紫外線の目への影響と対策を知っておきましょう。

 

電気性眼炎・雪眼炎とは?

「電気性眼炎(でんきせいがんえん)」「雪眼炎(せつがんえん)」とは、表層角膜の炎症のことで、長時間紫外線を目に浴びることにより、角膜(黒目)の表面が傷ついて炎症を起こすことです。

強い紫外線を受けやすい環境

夏の海岸、海水浴、登山、高山
冬のスキー場
溶接光
野外でのスポーツや畑仕事

など、角膜は目に入ってくる紫外線のほとんどを吸収するため炎症が起こりやすいのです。


 

症状は6時間~24時間後

強い紫外線を浴びてから症状が現れるのは、6時間から24時間後です。

  • 強烈な眼の痛み
  • まぶしさ
  • 充血
  • 流涙(涙が止まらない)
  • 目を開けていられない


紫外線による眼の炎症は、強い紫外線を浴びた後、すぐに症状が出ないことが特徴です。
 

悪化すると合併症を引き起こします

  • 角膜の上が部分的に取れる「角膜びらん」
  • ドライアイ
  • 白内障

などを引き起こすことがあります。

日中それほど外に出ないという人でも、日常において洗濯などの家事でも目に紫外線が入ることは多々あり、毎日の積み重ねが角膜にダメージを与えることがあります。目への紫外線は見落としがちですが注意が必要なのです。
 

目から肌も日焼けします

目に紫外線が当たると角膜に炎症を起こします。その炎症が刺激になり、肌を守るために脳が防御反応としてメラニン色素を作る指示を出します。その結果、直接肌に紫外線が当たっていなくてもメラニンを生成する細胞(メラノサイト)がメラニンを生成し、シミやしわなど、肌へ影響します。

せっかく肌のUV対策を頑張っても、目のUV対策をしないと台無しなのです。
 

紫外線が直接目に入りやすいのは何時頃?

紫外線の量が最も多い時間は昼の12時前後ですが、目に直接入る影響をみると、12時頃は太陽の位置が高いため影ができて直接にはあまり入りません。

一方、朝や夕方の時間帯は太陽の位置が低いため、直接、紫外線が目に入ってきます。朝、夕方の通勤、ジョギングや散歩、ビルの窓の照り返しにも注意が必要です。
UV加工がされたサングラスなどの対策が効果的です。

 

紫外線(UV)カットサングラスの選び方

目の紫外線対策に有効なのはサングラスですが、レンズの色と紫外線カットの性能は関係がありません。
選び方に注意しましょう。

1、紫外線透過率
どれだけ紫外線を透過するかを示す数字です。数値が低いほどレンズの性能が良いことになります。

2、紫外線カット率
どれだけ紫外線をカットしているかを示すものです。数値が高いほど性能が良いことになります。

3、大きさ
レンズが大きく目を覆うようにピッタリとガードするものが良いでしょう。正面だけでなく横と斜め上のカーブがしっかりしているものがより効果的です。
 

その他の対策

UVカットつきのコンタクトレンズ
日傘
つばの広い帽子 
UVケアの目薬

なども利用して、しっかり目の紫外線対策をしましょう。


 

さいごに

目のUV対策は、お肌の対策より見落とされているようです。強い紫外線は、目の病気をはじめ、シミやしわなどの肌への影響もあるため、健康と美容のためにも、目の紫外線対策も取り入れましょう。


image by Photo AC
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