海や山で思いっきり夏を楽しんだら・・・うっかり日焼け。肌がかゆくてたまらない!どうにかして!
そんな経験はありませんか?

夏の強い日差しを浴びると、あっという間に肌はダメージを受けてしまいます。日焼けした肌はやけどを起こしている状態で、かゆみや痛みはSOSのサインです。

今回は、日焼け後の肌のかゆみを抑えるおすすめの処方薬と市販薬を紹介します。掻きむしって傷をつくってしまう前に、しっかりケアをしましょう。

日焼け後の肌のかゆみを抑えるポイントは「保湿」

紫外線を浴びた肌は、細胞が傷つきバリア機能が破壊されているため、肌の乾燥がどんどん進んでいきます。ちょっとした刺激にも反応しやすくなり、それが「かゆみ」となって感じられるのです。
また、かゆいとつい掻いてしまうので、さらに細胞が傷ついて乾燥が進み、一層かゆくなる・・・と悪循環を繰り返してしまうのも、やっかいなところ。

日焼け後のかゆみを抑えるには「かゆみ止め」ではなく「保湿剤」を選ぶのがポイントです。さらに、炎症を鎮めたり、新陳代謝を促進し傷の治りを早める成分が入っていると効果的です。

① 処方薬 : ヒルドイド

ヒルドイドは、乾燥肌や皮脂欠乏症の治療などでよく使われる処方薬。いわゆる保湿剤でステロイドは入っていません。
有効成分は「ヘパリン類似物質」で、角質内の水分を保持し柔らかくする作用のほか、血流を増やす作用、血液凝固を抑える作用、炎症を抑えて肌荒れを正常化する作用などがあります。
肌の新陳代謝を高めて傷跡の治りをよくするため、ひびやあかぎれ、角質の改善、アトピー性皮膚炎、ケロイドの治療など使われます。

病院での処方では、使う患部に合わせて軟膏、クリーム、ローション、ゲルなど、使用感の異なる薬を選んでもらえますが、日焼けの場合は患部の面積が広いのでローションやゲルが使いやすいでしょう。
またヒルドイドには、同じ成分の後発薬(ジェネリック医薬品)として「ビーソフテン」「エアリート」「セレロイズ」などもあります。

ヒルドイドは保湿効果が高く、赤ちゃんにも使えるほど肌にやさしい薬なので、乳液がわりにスキンケアに使っている医療関係者もいるほどなのですが、処方薬なので、日焼けしてかゆくなっても、薬局ですぐに買えないのが残念なところです。

② 市販薬 : HPクリーム&ローション(ヘパリン類似物質)

処方薬のヒルドイドと同じ有効成分「ヘパリン類似物質」を含んだ薬は、10種類以上市販されています。いずれの市販薬も、ヘパリン類似物質の含有量は処方薬のヒルドイドと同じ(100g中0.3g)なので、処方薬と同じ効果の高さを期待できるといっていいでしょう。ステロイドも入っていません。

その中で、コストパフォーマンスの良さと製薬メーカーの情報提供の質の高さからおすすめなのがノバルティスファーマが提供しているHPローション、HPクリームです。

 

 


ローションとクリームでは、使用感が違います。日焼けした部分に合わせて使いわけてください。

 

 

  特徴
ローション 広めの患部が毛が生えている部分にも塗りやすい
汗をかきやすい夏の間も使いやすい
クリーム 年間を通じて使いやすく、なめらかな使用感
肌なじみがよく、局所的な使い方におすすめ

HPローション、HPクリーム以外のヘパリン類似物質含有の市販薬や、それぞれの価格比については、次の記事も参考にしてください。
ミナカラ : 「ヒルドイドと同じ市販薬はある?!保湿+血行促進+抗炎症作用で乾燥肌や手足の荒れに効くヘパリン類似物質を紹介」

ヘパリン類似物質の使用時の注意点

ヘパリン類似物質には血液が固まるのを防ぐ作用と血行促進作用があるため、出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病など)の方は使用できません。出血が止まりにくくなる可能性があります。
おなじように、わずかな出血でも持病を悪化させるなど、重大な結果をきたす可能性のある方は使用しないでください。

その他の方でも、出血している部分への使用は注意が必要です。
傷が治りにくくなる可能性がありますので、かきむしって出血している部分や、潰瘍となっている部分には使用を避けてください。

目や目の周り、唇、粘膜にも使わないでください。

おわりに

日焼けで肌がかゆくなると、入浴時もついゴシゴシと体をこすりがちになりますが、掻くとさらに肌が傷ついて、かゆみが増してしまいます。刺激の少ない石けんを使ってよく泡立てて、その泡で肌を包むようにやさしく洗ってください。
また、かゆみが治まっても肌の細胞が生まれ変わるまでには時間がかかり、傷つきやすい状態が続いていますので、しばらくは強い刺激を受けないよう注意しながら、丁寧にスキンケアを続けましょう。

なお、薬の使用前には必ず注意事項を読み、用法用量を守ってください。もし、使用中に異変や違和感を感じたら使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。