肌が乾燥するとシワやニキビなど、肌トラブルの原因にもなるため、女性は特に気をつけたいもの。
乾燥肌の対策として化粧水や乳液などで保湿をすることも大切ですが、食事などで内側からケアをすることも重要です。化粧品のみに頼るのではなく、内側からの体質改善もプラスして乾燥肌を改善しましょう。
今回は乾燥肌に効果的な食べ物を栄養素の観点から紹介します!
乾燥肌に効果的な食べ物
乾燥肌の原因は、肌をバリアする役割を担っている皮脂や天然保湿因子の量が少なくなり、水分が蒸発することにあります。
肌のバリア機能の元となるセラミドなどの成分は食事から摂取することも可能です。
タンパク質
タンパク質は肌のもととなる成分です。タンパク質が不足すると新しい肌の生成がうまくいかず、肌のターンオーバーが乱れます。
セラミドや天然保湿因子は肌のターンオーバーの過程で作られていきます。タンパク質が不足すると、セラミドや天然保湿因子が正常に生成されなくなり、肌は乾燥していきます。
肌のターンオーバーを正常にするためにも、タンパク質は積極的に摂りましょう。
《タンパク質の含有量が多い食べ物》
納豆、つな、牛肉、豚肉、豆乳、牛乳など
必須脂肪酸
必須脂肪酸とは人間が体内で生成することができない成分なので食事で摂取することが必要です。必須脂肪酸は、皮膚をはじめとした人間の細胞の原料となる大事な栄養素の1つです。
必須脂肪酸は主にオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸に分類されますが、両方の脂質をバランス良く摂取することがベストです。
ダイエットなどで極端に脂質を避けていると、乾燥肌の原因となるため注意しましょう。
《オメガ3脂肪酸の含有量が多い食べ物》
青魚、亜麻仁油、えごま油、くるみ、緑黄色野菜など
《オメガ6脂肪酸の含有量が多い食べ物》
ごま油、サラダ油、マヨネーズ、べにばな油など
亜鉛
亜鉛も肌のターンオーバーを正常に保つために必要な栄養素の1つです。亜鉛には身体の新陳代謝を促す効果があります。また、コラーゲンを生成するためにも必要な栄養素なので、肌の健康のためには必要不可欠な存在です。
ただし、亜鉛は摂取しすぎると中毒症状が出る場合もあるため注意しましょう。
1日に摂取する亜鉛の推奨量は成人女性で8mg、成人男性で10mgとされています。乾燥肌の場合は少し多めに摂取することも可能ですが、上限量である成人女性35mg、成人男性40~45mgを上回らないようにしましょう。
《亜鉛の含有量が多い食べ物》
牡蠣、豚肉、牛肉、毛ガニ、レバー、卵、チーズなど
ビタミン
ビタミンCやEをはじめとするビタミン類も、肌にとって重要な成分です。
♦︎ビタミンA♦︎
肌のバリア機能の生成を促し、うるいおいを保つ効果があります。
《ビタミンAの含有量が多い食べ物》
レバー、青魚、乳製品、ワカメ、卵、緑黄色野菜、抹茶など
♦︎ビタミンB♦︎
肌のターンオーバーを正常にし、乾燥からくる肌のトラブルを抑える効果があります。
《ビタミンBの含有量が多い食べ物》
卵、納豆、豚肉、レバー、うなぎ、バナナ、牛乳など
♦︎ビタミンC♦︎
乾燥肌を防ぐために必要なコラーゲンの生成を促す効果があります。また、肌の老化を防ぐ抗酸化作用の効果もあります。
《ビタミンCの含有量が多い食べ物》
レモン、パプリカ、アセロラジュース、芽キャベツなどの果実野菜全般
♦︎ビタミンE♦︎
肌の血流を良くし、新陳代謝を活発にさせる効果があります。またビタミンCと同様に、抗酸化作用が強いためアンチエイジングに効果的です。
《ビタミンEの含有量が多い食べ物》
ひまわり油、抹茶、ナッツ類、アボカド、あゆ、とうがらし、大豆、ゴマなど
乾燥肌の原因となる食べ物
食べ物が原因で乾燥肌を引き起こしているケースもあります。知らない間に乾燥肌の原因となる食生活を送っていないか確認してみましょう。
カフェイン
カフェインには身体を冷やす働きがあります。カフェインを過剰に摂取すると血流が悪くなり、新陳代謝が正常に行われなくなることによって、乾燥肌を引き起こします。
カフェインはコーヒーだけではなく、玉露、コーラ、紅茶にも含まれています。
冷たい食べ物・飲み物
アイスクリームやキンキンに冷えた飲み物を過剰に摂取することで、身体が冷え代謝が悪くなり、乾燥肌を引き起こします。
乾燥肌が気になる方は、できるだけ温かい食べ物や飲み物をとることをおすすめします。
香辛料
香辛料には発汗作用があるため、身体の代謝が良くなることによって美肌効果が期待できます。
しかし、香辛料を摂取し過ぎると内臓に大きな負担がかかり乾燥肌の原因となる場合があります。過剰な刺激はニキビなどの肌トラブルにもつながる恐れがあるため、注意しましょう。
おわりに
乾燥肌をケアする方法として、市販薬を活用することも可能です。身体の内側と外側両方からケアして、健康な肌を保ちましょう。