皮膚がかたくなるの原因や薬など悩みをセルフチェック

2018年05月28日

皮膚がかたくなるの原因・対処・お薬・疑われる病気を解説します。分からないことがあれば薬剤師に相談することができます。

生活の中で考えられる原因

皮膚が角化症を起こしている

短時間に大量の紫外線を浴びていたり、農業や漁業など野外の作業が多い方に発症しやすいのが日光角化症です。顔や手など紫外線がよく当たる場所に出やすく、紫外線のダメージが蓄積された高齢者に多い皮膚の病気です。

皮膚の表面の角質がカサカサしたり、かさぶたができます。自覚症状がない方も多く、放置していると有棘細胞がんになる可能性もあります。

また、剥がれ落ちた角質が毛穴に詰まり、栓やボツボツとした丘疹、皮膚がザラザラになって乾燥する毛孔性角化症があります。発症する原因ははっきりと解明されていませんが、古くなった角質を放置しておくことで発症する可能性があると考えられています。痛みやかゆみはないですが、二の腕、太もも、背中、おしりなどにできやすい症状です。

手荒れを起こしている

手荒れや手湿疹などは進行性指掌角皮症といわれ、皮膚が乾燥する、赤みがある、湿疹がある、剥がれ落ちる、硬くなる、ひび割れがある、指紋がなくなるなどの症状が起こります。

水仕事が多い主婦や美容師、消毒液などを使う看護師、紙をよく扱う事務員などに多く発症します。指先に刺激が繰り返されたり、洗剤などの使用により皮膚のバリア機能が低下して水分が失われやすくなり、外部からの刺激を受けやすくなることが原因です。

幼少期にアトピー性皮膚炎をもっていた方に多く、皮膚が外部からの刺激に弱い方が発症しやすい症状です。特に気温が低く乾燥する冬場にひどくなる傾向が強くなります。

病気の可能性

強皮症という皮膚が硬くなる病気で、手の指の先から硬くなり、皮膚がつまみにくい、皮膚がむくんだ感じなどの症状があります。進行すると消化器や肺、腎臓などにもあらゆる症状が出てくることもあります。

強皮症は寒さによる刺激や精神的な緊張によって指先が白や紫に変化し、短時間で戻るレイノー現象を多く引き起こします。膠原病を発症している多くの患者に強皮症はみられます。

皮膚がかたくなる時の対処法

皮膚を刺激から守る

皮膚の手荒れや角化症は、主に皮膚が乾燥していることが原因のひとつなので、皮膚を乾燥や外部の刺激から保護することが大切です。症状が出やすい手は、水仕事をする場合はゴム手袋などを使用し洗剤の刺激から手を守り、手を洗った後はしっかり水分を乾燥させましょう。

外出の際は日焼け止めを塗るなどして紫外線から皮膚を守りましょう。

保湿を忘れずに

ハンドクリームや保湿剤などを手や乾燥が気になる部位にこまめに塗りましょう。

こまめに塗りなおすのが大変という方は、寝る前に軽いマッサージととも血行を促進させながら保湿剤を塗り込むことも効果的です。角質層のターンオーバーに合わせて2週間程度は保湿を意識して心がけましょう。

病院に行く

日光角化症の場合は放置していると有棘細胞がんになる可能性もあるため病院を受診することをおすすめします。病院では塗り薬、患部を液体窒素で壊死させる凍結療法、患部をメスで切除する外科切除などで治療を行います。

毛孔性角化症の場合は、皮膚のザラザラとした見た目が気になる方が多く、美容外科でレーザー治療やケミカルピーリング治療を行うこともあります。

進行性指掌角皮症の手荒れなどの場合は、主に保湿剤を使用して治療します。炎症がある場合にはステロイドを含んだ薬を使用することもあります。

薬の使用

日光角化症には塗り薬であるイミキモド(ベセルナ)が免疫系の作用を活発化させて効果を発揮します。

毛孔性角化症や進行性指掌角皮症に使う保湿剤には、ヘパリン類似物質、尿素、サリチル酸、ワセリンなどがあります。

ヘパリン類似物質は吸湿して角層に水分を保持し、弱った細胞を修復したり血行促進にも効果があります。尿素は皮膚の表面の余分な角質を溶かして柔らかくさせる角質軟化効果や、水分を集めて角質にうるおいを保つ作用があります。

皮膚のバリア機能が低下していると刺激を感じることがあります。サリチル酸も角質を軟化させる効果や保湿効果があります。ワセリンは、皮膚の表面を油分が被膜となって覆うことで皮膚の水分蒸散を防ぎます。

荒れた皮膚にはグリチルレチン酸、グリチルリチン酸ニカリウムなどが炎症をおさえる効果があります。血行を促進させるビタミンEであるトコフェロール酢酸エステルなどもあります。

また、強皮症は塗り薬だけでは治らないため、ビタミンEなどの血管拡張剤、副腎皮質ホルモンであるステロイド剤、メトトレキサートなどの免疫抑制剤などの薬が使用されます。

皮膚がかたくなるに使われるお薬の総合情報

薬剤師に相談する

疑問に思ったことは薬剤師に相談してみましょう。

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