乾燥肌でかゆみが生じる原因

乾燥肌によってかゆみが生じる原因は、皮膚のバリア機能が正常に働いていないことにあります。

健康な肌は、皮膚の構造が丈夫でバリア機能が正常に働いているため、皮膚へ多少の刺激が加わっても問題ない状態になっています。

一方で乾燥肌は、皮膚の構造が乱れた状態であるため、皮膚のバリア機能が正常に働きません。すると、肌の水分を保持する力が弱くなり、皮膚の表面から水分が失われていきます。

このような状態になると皮膚が刺激に対して弱くなり、少しの刺激にも敏感に反応し、かゆみを生じるようになります。

乾燥肌になる原因は?

皮膚の構造が乱れて乾燥肌になる原因は、主に加齢などにより肌の水分を保つ物質が減ってしまうことです。

それ以外にも、秋〜冬の季節やエアコンによる空気の乾燥、熱いお湯で入浴する、体をゴシゴシと洗うというような生活習慣によっても乾燥肌を招きます。

乾燥肌のかゆみに尿素は効く?

尿素は乾燥肌によく使用され、カサカサした皮膚や硬くなった皮膚を柔らかくする作用や乾燥している肌の水分を保持する力を高める作用があります。

肌の乾燥を防ぐことでかゆみを徐々にやわらげることはできますが、尿素にかゆみをすぐに鎮める効果はありません。

かゆみを鎮める効果があるのは抗ヒスタミン成分

かゆみに効果があるのは、主にジフェンヒドラミンをはじめとする抗ヒスタミン成分です。

抗ヒスタミン成分には、かゆみの原因となるヒスタミンという物質の働きをおさえ、かゆみを鎮める効果があります。

尿素で乾燥肌を保湿し、抗ヒスタミン成分で乾燥肌によるかゆみの改善を目指すといいでしょう。

尿素とかゆみを鎮める成分が配合された市販薬

乾燥肌によるかゆみに効果のある、尿素と抗ヒスタミン成分が配合されたクリームを紹介します。

尿素を配合した市販薬は、傷・ただれ・ひび割れなどがある場合は使用を控えましょう。

皮膚のピリピリ感や熱感などの副作用の疑いが生じた場合は使用を中止し、速やかに皮膚科を受診してください。

ケラチナミンコーワ乳液状10

尿素10%に抗ヒスタミン成分のジフェンヒドラミン塩酸塩が配合されています。また、生薬由来の抗炎症成分であるグリチルリチン酸も配合されています。

乳液タイプであるため伸びがよく、全身の広い範囲にも使用しやすくなっています。15歳未満の子供にも使用可能ですが、保護者の指導監督のもと使用させるようにしましょう。

【第3類医薬品】ケラチナミンコーワ乳状液10 100g

カユピタッククリーム20

尿素を20%配合したクリームです。抗ヒスタミン成分であるジフェンヒドラミンも配合し、乾燥にともなうかゆみを鎮めます。

生薬由来の抗炎症成分であるグリチルレチン酸も含まれています。

カユピタッククリーム20

尿素は含有量が多い方がいい?

多くの市販薬では、尿素の含有量は10%または20%です。

尿素には保湿のほかに、角質を溶かしたり剥がしたりする「角質溶解剥離作用(かくしつようかいはくりさよう)」があります。

尿素の角質溶解剥離作用は、尿素10%より20%含有の薬の方が効果が高いとされていますが、保湿の効果については10%も20%もさほど変わらないとされています。

また、尿素には皮膚のピリピリ感や熱感などの副作用が現れるおそれがあります。皮膚の保湿を目的として尿素が入った薬を使用する場合は、必ずしも尿素の含有量が多いものを使ったほうがいいとはいえません。

おわりに:かゆみが続く場合は皮膚科を受診

乾燥肌によるかゆみが尿素入りのクリームを使用するなどしても改善がみられない・悪化した場合は、速やかに皮膚科を受診することをおすすめします。使用期間はおおよそ2週間を目処としましょう。

乾燥肌によるかゆみは、単純な乾燥肌が原因ではなく、アトピー性皮膚炎などの病気が隠れているおそれもあります。その場合は、ステロイド外用薬などを使用した治療をする必要があります。

市販薬を使用した症状の改善には限界があるため、必ず経過を観察しましょう。