かゆみをともなうあせもは「紅色汗疹(こうしょくかんしん)」といい、赤いプツプツしたかゆみが特徴です。
全身に汗をかきやすい赤ちゃんや子どもに多い症状ですが、汗ばむ季節は大人もあせもができやすくなります。かゆみで寝ている間にかいてしまったり、強いかゆみの場合眠れないという状況に悩む方も少なくありません。
この記事ではあせもに使える市販薬や、応急処置として薬がないときにあせものかゆみを抑える対処法を紹介します。
あせものかゆみにおすすめ!薬剤師が選ぶ市販薬
かゆみをともなうあせもの特徴は、皮膚が赤いプツプツした状態になることです。
皮膚が炎症を起こしている状態のまま何度もかいてしまい、炎症が治まらずあせもの症状が続いたり、状況によっては悪化してしまうこともあります。
あせもの素早い改善のためには、炎症した皮膚を治すために薬を使ってかゆみを抑えることが重要です。
市販薬を選ぶときは、首、顔、胸、おしりなどあせもができている部位にあわせて使いやすい形を選ぶことも重要です。詳しいあせもの市販薬の選び方については関連記事をごらんください。
保湿成分「ももの葉エキス」「アロエエキス」を配合。弱酸性・低刺激で生まれたばかりの赤ちゃんにも使える優しい処方です。
現在あせものかゆみに有効な市販薬は多く発売されています。
薬がないときに!かゆみの応急処置
あせものかゆみ対策としておすすめの対処法は市販薬の使用です。しかしすぐに市販薬を買いにいけない場合、少しでもかいてしまうことを防ぐため、応急処置として有効なかゆみ対策を実行してみましょう。
あせもの部位を冷やす
かゆみは冷やすことによって軽減することができます。皮膚を冷やすことで、かゆみを感じる原因のひとつである体内のヒスタミンの活動を一時的に鈍くさせるからです。
保冷材やビニール袋にいれた氷などを使用するとより効果的です。外出先などで保冷材が無い場合は、ハンカチやタオルを水に濡らしてかゆみのある部位にあて冷やす方法があります。
身体を温めない
体が温まり血行が良くなることで、かゆみはより強くなります。かゆみを強くしないためには、体が温まりすぎないよう気をつけましょう。以下のような行動はかゆみを強くする影響があります。
・長時間の入浴
・激しい運動
・辛いものなど刺激のある食べ物
・アルコールの摂取
病院の受診が必要なあせも症状
かゆみをともなうあせもは市販薬で対処できますが、症状の進行によっては皮膚科の受診をおすすめします。
あせもをかきこわしてしまうと、傷口から黄色ブドウ球菌や化膿レンサ球菌などの細菌感染を引き起こす可能性があります。細菌感染すると、「あせものより」や「とびひ」といった悪化した症状となり、病院での診断や適切な薬の処方が必要です。
市販薬の使用期間目安をこえても症状が改善されない場合や、あせもが全身に広がる、膨らんで膿を持つなどの症状には注意が必要です。
おわりに
あせもはかゆみを我慢できず、かけばかくほど悪化してしまうため、できるだけ早く市販薬を使用して適切に対処することが重要です。
薬を使用してもかゆみが続いたり、症状が改善されない場合はあせもではない可能性もあります。確実な原因を判明させるためにも皮膚科の受診をおすすめします。