熱湯や蒸気、家電製品が発する熱や電気など、あらゆるものが火傷の原因となります。

この記事では、火傷を負ったときの応急処置と治療に役立つ薬について解説します。

薬を使う前に!火傷の応急処置と病院へ行く目安

火傷を負ったとき、応急処置をしないまま薬を使うことは望ましくありません。また、火傷の重症度によっては薬を使わず病院へ行く必要があります。

薬を使う前の応急処置

火傷を負ったら、まずは流水で患部を15~30分程冷やしましょう。服の上から熱湯などで火傷を負った場合は、服を脱がずに流水をかけてください。

アクセサリーや腕時計といった装飾品を付けている場合は、取り外しましょう。つけっぱなしにしていると、治療が遅れる原因になります。

また、水ぶくれができている場合は、つぶさないように注意してください。

薬を使わず病院へ行くべき目安

火傷は重症度によって3つの段階に分けられます。

・1度:皮膚が赤くなり、ヒリヒリしている。
・2度:水ぶくれができ、強い痛みがある。
・3度:痛みや水ぶくれはないが、皮膚が変色している。

病院へ行く目安は2度以上とされています。ただし、火傷の重症度は自己判断が難しいケースも少なくありません。

迷った場合は、医師に相談するようにしましょう。

火傷に使える市販の塗り薬6選

応急処置を行った後に使える塗り薬を紹介します。

オロナインH軟膏

軽い火傷による化膿を防ぎ、皮膚を保護します。使用する際は、患部に塗って上からガーゼをあててください。

ワセリン

白色ワセリンソフト

患部に薄く塗り、その上からラップをあてることで皮膚を保護します。白色ワセリンは黄色のワセリンを精製したものなので、より不純物が少ないのが特徴です。

ベトネベートN軟膏AS

ベトネベートN軟膏AS

病院で処方される「リンデロン-VG軟膏」と同じステロイド成分(ベタメタゾン吉草酸エステル)が入っています。

リンデロン-VG軟膏は皮膚の炎症に効果を発揮します。1日1~数回患部に塗って使います。

紫雲膏(シウンコウ)

トウキやシコンといった成分が配合されている、漢方の軟膏剤です。患部の治療を早め、肌をなめらかにします。

赤紫色の軟膏なので、衣服に色うつりするおそれがあります。使用の際は、患部に塗った後にガーゼをあてるようにしましょう。

アットノン シリーズ

アットノン

病院で処方される「ヒルドイド」と同じ有効成分(ヘパリン類似物質)が使用されています。

ジェルタイプはサラッとした使い心地で、上から服を着ても違和感がないのが特徴です。火傷の跡を目立たなくする働きがあります。

【第2類医薬品】アットノンt コンシーラー 10g

 肌色のクリームタイプのアットノンです。同じく、「ヒルドイド」と同じ有効成分が入っています。

肌を露出する場所の火傷を隠しながら治したいときにおすすめです。

マキロンsキズ軟膏

マキロンsキズ軟膏

患部から細菌が入り込む、火傷の二次感染を防ぐのに効果的な塗り薬です。

有効成分には消毒・殺菌に効果を発揮する「ベンゼトニウム塩化物」が処方されています。

ロキソニンS

ロキソニンは、外傷の鎮痛・消炎に効果的です。そのため、火傷の痛み止めとしても使用できます。

塗り薬で患部をケアした上で使うようにしましょう。

火傷の治療に絆創膏や湿布は使えるの?

塗り薬以外に火傷に使えるものはないの?そんな疑問を解決します。

火傷に絆創膏はあくまで応急処置

火傷に絆創膏を使うのは、病院に行くまで・・といった、一時的な処置にとどめておきましょう。また、「火傷にも使える」と表記されている絆創膏を選ぶことが理想的です。

ここでは、火傷の応急処置にも使える絆創膏の一例を紹介します。

【ニチバン】ケアリーヴ バイオパッド Lサイズ 6枚入 B6L ×3個セット

クッション性に優れたパッドが使用されています。水に強くてはがれにくい、低刺激性粘着剤を使用しているのが特徴です。

キズパワーパッドは火傷に使える?

BAND-AID(バンドエイド) キズパワーパッド 大きめサイズ 6枚 管理医療機器

同じ絆創膏でもキズパワーパッドは、自己治癒力を高める湿潤療法(モイストヒーリング)ができる構造です。そのため、火傷を早くきれいに治す効果が期待できます。

また、痛みの原因となる炎症をおさえるのにも効果的です。

湿布は火傷に使える?

湿布は火傷で炎症を起こしているところに貼ると、刺激を与えるおそれがあります。症状がより重くなってしまうので、使用しないでください。

冷却シートや保冷剤は火傷に使える?

「冷えピタ」や「熱さまシート」といった冷却シートは、湿布と同じように患部に刺激を与えるおそれがあります。火傷には使用しないでください。

保冷剤は使用することができますが、直接肌にあてず、タオルやガーゼで包んで使ってください。また、一番の応急処置は流水をかけることなので、保冷剤はあくまで補助として活用するようにしましょう。

まとめ

大人から子供まで、火傷は日常でよく起こりうるトラブルです。火傷に使える薬は常に用意しておくと、いざというときに助かりますよ。

ただし、火傷は軽度のように見えても皮膚の深部では大きなダメージを受けていることがあります。

薬を使っても治らない場合は、早めに病院を受診して適切な処置を受けましょう。