やけどにキズパワーパッドは使える?

軽度のやけどに使用できる

キズパワーパッドは、擦り傷や切り傷などの傷から軽度のやけどまで使用することができます。

ただし、傷の深さを判定するのは難しいため、迷った場合は病院を受診しましょう。

なお、やけどをした翌日以降や、目の周りには使用できません。

やけどの重症度

やけどは、傷の深さで重症度が分類されます。

皮膚は、表皮・真皮の浅層、深層・皮膚全層と3層で構成されており、どの層まで達したかによってやけどの重症度が変わるのです。

キズパワーパットが使用できるやけどの重症度は、I度とⅡ度浅達のやけどです。

■Ⅰ度熱傷

Ⅰ度熱傷は、皮膚の表面のやけどのことをいい「表皮熱傷」と呼ばれます。

やけどした部位には赤みを生じますが、治療しなくても数日で治るのが特徴です。

また、皮膚熱傷は傷跡が残りません。

■Ⅱ度熱傷

Ⅱ度熱傷には、浅逹性と深達性の2種類あります。

浅逹性は、表皮に近い真皮でやけどした状態で、赤みがあり水ぶくれができます。

また、痛みをともなうことがあり、水ぶくれは圧迫すると赤みが消えます。

深達性は、皮膚全層に近い真皮をやけどした状態で、赤色または紫色から白色になり、水ぶくれができます。

痛みを感じることはなく、水ぶくれを圧迫しても赤みが消えません。

■Ⅲ度熱傷

Ⅲ度熱傷は、皮膚全層までやけどをした状態です。

皮膚の表面が青白くなったり、または黒色・褐色になります。

また、やけどが神経まで達してしまっているので、痛みを感じません。

自然治癒に非常に時間がかかり、基本的に入院しての外科的治療が必要となります。

やけどの水ぶくれにも使える?

キズパワーパッドは、水ぶくれができたやけどにも使用できます。水ぶくれは、やけどをしてから1日以内にできることが多く、水ぶくれの上から貼ることができます。

しかし、痛みを感じない場合は、Ⅱ度の深達性のやけどのおそれがあります。

痛みを感じないときはキズパワーパッドの使用は控え、病院を受診することをおすすめします。

水ぶくれが破れたときも使用できる?

やけどによる水ぶくれが破れた状態でも、キズパワーパッドは使用することができます。

キズパワーパッドは、傷口の乾燥を防ぎ保護するかさぶたのような役割になります。

患部をしっかり水で洗い、清潔なタオルやティッシュペーパーなどで拭き取ったあとにキズパワーパットを貼り付けてください。

また、可能であれば破れた皮膚を切り取って、キズパワーパッドを貼り付けてください。

低温やけどへの使用は?

低温やけどは、40〜55度くらいの高い温度ではないものでも引き起こるやけどの一種です。

寝ているときに使用する湯たんぽやカイロ、電気ストーブなどの製品で持続的に加熱されるとやけどをします。

キズパワーパッドは、Ⅰ度〜Ⅱ度の浅逹性のやけどのみ使用できます。

低温やけどはやけどの傷が深いⅡ度の深達性〜Ⅲ度の場合が多くあり、キズパワーパッドによる効果は望めません。

低温やけどのおそれがある場合は、早めに病院を受診することをおすすめします。

キズパワーパッドの特徴

キズパワーパッドは、浸潤治療とよばれるモイストヒーリングで傷口を治療するための絆創膏です。

キズパワーパッドで傷を保護をすることで、乾燥を防ぐと同時に乾燥による痛みを軽減することができます。

Ⅰ度のやけどには、仮の皮膚がわりとなり保護することで痛みを軽減することができます。

また、Ⅱ度のやけどは水ぶくれができることが多く、水ぶくれが割れないように保護したり、乾燥を防ぐことができます。

傷口を保護する

キズパワーパットは、ハイドロコロイドとよばれる素材でできているのが特徴です。

ハイドロコロイド素材は、粘着剤である疎水性ポリマーが皮膚にくっつき、浸水性ポリマーであるハイドロコロイド粒子が水分の吸収と保護をする役割があります。

また、ポリウレタンフィルムによる防水で、キズパワーパッドを貼ったまま入浴が可能です。

保潤環境を維持する

キズパワーパットは、ハイドロコロイド粒子が傷口からでる体液を吸収することで、ゲル状になり白く膨らんでいきます。

白く膨らんだゲル状の部分が小さくなっていくと、傷口が治り始めていることが確認できます。

なお、翌日以降の日数が経った状態で使用することはできません。

使いやすいサイズ展開

キズパワーパッドは、さまざまなサイズや用途に対応した商品が展開されています。

BAND-AID(バンドエイド) キズパワーパッド ふつうサイズ 10枚 管理医療機器

60mm×20mmのサイズです。

BAND-AID(バンドエイド) キズパワーパッド 大きめサイズ 6枚 管理医療機器

ふつうサイズよりも少し大きめの70mm×44mmです。

角がないため剥がれにくい形状になっています。

BAND-AID(バンドエイド) キズパワーパッド 指用(指巻用4枚、指関節用2枚) 6枚 絆創膏

指用のキズパワーパッドで、指巻き用と指関節用が入っています。

六角形構造で伸縮性があり、指の動きに対応できる形です。

指巻き用は、重なる部分の面積が少なくなっており、剥がれにくくなっています。

BAND-AID(バンドエイド) キズパワーパッド 水仕事用 10枚 管理医療機器

指先をやけどしたときに使いやすい、水仕事用のキズパワーパッドです。

完全防水素材や素材を一部薄くしたことで、柔軟性があります。

また、三日月型形状で、指先でも貼りやすい形です。

キズパワーパッドの使い方

キズパワーパットは、やけどよりも大きめのサイズを使用し、やけどしたその日に貼り付けてください。

やけどした翌日以降の使用は、使用することはできません。

貼り方

1:患部を洗い流す

やけどをした部分をよく冷やし、水道水などで洗い流してから清潔なタオルやティッシュペーパーで水分を拭き取ります。

水分があると粘着力が下がってしまうので、しっかり拭き取りましょう。

軟膏を塗ったり、消毒をした状態で、併用はしないでください。軟膏塗ったり消毒をした場合は、水でしっかり洗い流し拭き取りましょう。

2:個包装から取り出し1分間手で温め貼付

個包装から取り出して、両手で包み1分間温め貼付します。温めることによって、皮膚への密着をしやすくする役割があります。

貼付するときは、水ぶくれを潰さないようにしましょう。水ぶくれが潰れてしまっている場合は、そのまま貼付してください。

3:やけどに貼付したあとも手で押さえて1分間温める

やけどの周りの皮膚にもしっかりと密着させるために、手で押さえて1分間温めることで皮膚への密着をしっかりさせることになります。

剥がし方

キズパワーパッドは、横に軽く引きながらゆっくり剥がします。

その際、再生された皮膚を剥がさないようにしましょう。

剥がれにくい場合は、温めた水を皮膚との間に流し込むと剥がれやすくなります。

交換のタイミングと使用期間

キズパワーパッドの貼付期間は、最長5日間です。

しかし、5日を経過する前には傷の状態を確認し、新しいものに交換することをおすすめします。

また、キズパワーパッドが次のような状態になった場合も、新しいものに交換しましょう。

交換するタイミング

■体液が漏れてきた・白く膨らんだ部分が端まで達したとき

キズパワーパッドの特徴でもあるハイドロコロイド素材は、傷からでる体液を吸収する役割があります。

しかし、永遠と傷の体液を吸収できる訳ではありません。吸収できる体液の量を越えると、吸収されなかった体液が漏れてくることがあります。

また、体液によって白く膨らんだ部分が端まで達することがあります。

傷口が密閉できなくなると、細菌や化膿するおそれがあるので新しいものに交換しましょう。

■一部剥がれそうになった・剥がれたとき

汚れてしまったり、剥がれそうになったまたは剥がれてしまうと、外から細菌が入り込み感染してしまうおそれがあります。

感染を防ぐためにも、早めに新しいものに交換しましょう。

いつまで使用する?

キズパワーパットは傷が治り始めると、白く盛り上がる部分が小さくなっていきます。

白く盛り上がる部分が小さくなるのは、傷が治り始めると体液の量が少なくなるためです。

傷が塞がり体液がでなくなったら、使用をやめて様子を観察しましょう。

細菌感染の疑いがある場合は使用を中止

2・3日に1回は、やけどの状態を確認をしてください。

やけど部分に次のような症状がある場合は、使用を中止し病院を受診してください。

・赤くなっている
・ヒリヒリした痛みではなくズキズキした痛み
・淡黄色のネバネバしたにおいのある膿が出ている

上記の場合は、傷に細菌などが感染している場合があります。

しかし、透明なものや灰色のゲル状のものでにおいがないものは、キズパワーパッドに吸収された体液です。

水道水などで洗い流してください。

おわりに

軽度のやけどなら、キズパワーパッドで治すことができます。

しかし、やけどには傷の深さによって重症度があり、場合によっては重症度が高いやけどをしていることもあります。

やけどをしたあとは患部をしっかし冷やし、やけどの広さや症状によっては病院を受診することをおすすめします。