アルコールの摂取は適量であれば基本的に問題はありませんが、飲みすぎは身体の様々な臓器に悪影響を及ぼすことは皆さん既にご存知かと思います。

さらに、アルコールの飲み過ぎは男性を女性化させるという説があるのをご存知でしょうか。

女性にとってもアルコールは生理周期を乱したり閉経の時期を早めるなどのホルモンへの悪影響があるといわれています。

そこで今回はアルコールとホルモンの密接な関係についてご説明します。

アルコールと男性ホルモンの関係性

男性ホルモンの一種にテストステロンがあります。これは、女性の体でも自然に合成されますが、男性は血清中のテストステロンの濃度が最大10倍であるといわれています。

アルコールを摂取した場合、男性はテストステロンが減少し、反対に女性はテストステロンが増加するという研究結果があります。

つまり、アルコールにより男性が女性化し、女性が男性化するという現象が起こる可能性が指摘されています。

こういった現象は、アルコール一度に大量に摂取したり、長期的に摂取した場合に起こります。

男性への影響

テストステロンは、性欲や精力を上げる物質ですので、減少することでEDの症状が出る方もいます。

通常男性ホルモンの多くは睾丸で生成されるのですが、アルコールはこの睾丸のホルモン生成の働きや精子の発育を抑制する作用があります。

男性ホルモンが減少すると勃起や射精などの性行動を促進させるドーパミンが増えないため、勃起不全の症状が出るというわけです。

それだけでなく、男性はアルコールを摂取すると女性ホルモンが増加する傾向にあります。

女性ホルモンが増加することで、女性のように乳房が出てくる場合があります。

この乳房の膨らみは、飲酒による肝機能の低下の影響もあるといわれています。

女性への影響

女性の場合、飲酒により男性ホルモンの割合が高くなることにより、性欲が高まるという説があります。

また、アルコールの摂取により負担がかかる副腎や肝臓には、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌を助ける働きがあります。そのため、女性ホルモンの分泌にも問題が起こります。

女性にかかせない身体現象である生理は、女性ホルモンのバランスによって成り立っていますので、ホルモンバランスが崩れることによって生理周期の乱れなどの生理トラブルを招きます。

ちなみに、女性ホルモンであるエストロゲンはアルコールの分解を抑制する働きがあります。

女性が男性よりも比較的お酒が弱い人が多い理由はここにあります。

さらに排卵前はエストロゲンの分泌がピークに達しますので、この時期はお酒に酔いやすい時期でもあります。

さいごに

過剰な飲酒は腎臓などの臓器に様々なダメージを与えることは皆さんご存知であったかと思いますが、ホルモンにまで影響を与えることは知らなかったという人も多いのではないでしょうか。

付き合いで仕方がなくお酒を飲まなければいけない場面も多いかと思いますが、過度の飲酒は体に悪影響を与えます。お酒は適度にたしなみましょう。