痔は、大きく分けていぼ痔、切れ痔、痔ろうの3種類があり、手術の方法は痔の種類や症状の進行度によって異なります。

この記事では痔の種類別に手術が必要な症状と、痔の手術にかかる費用の目安を紹介します。

いぼ痔の手術

いぼ痔は別名・痔核と呼ばれ、直腸の粘膜部分にいぼ(痔核)ができる内痔核と、肛門に近い皮膚部分にできる外痔核に分けられます。

いぼ痔は、基本的に生活習慣の改善と薬の使用で治療できますが、重度の症状の場合は手術を行います。

特に手術での治療が行われるのは内痔核の場合です。内痔核では排便時に痔核が脱出して指で押さないと戻らなかったり、痔核が常に脱出しているときに手術します。

外痔核は基本的に手術は行わず、血栓ができる場合でも薬によって治療できます。ただし、血栓が大きくなり強い痛みがある場合には、血栓を摘出する手術を行うことがあります。

必ずしも入院しなければいけない訳ではなく、日帰り手術が可能な場合があります。

いぼ痔の手術について、詳しくは関連記事をごらんください。

切れ痔の手術

切れ痔も、いぼ痔と同様に通常は生活習慣の改善や薬の使用で治療できます。

ただし、切れ痔を放置して肛門狭窄になると手術が必要になります。肛門狭窄とは切れ痔の傷痕が固くなり肛門が狭くなることで、悪化すると排便が困難になるためです。

さらに、切れ痔を何度も繰り返すと肛門にポリープができることがあります。この場合も、ポリープを切除する手術が必要になります。

痔ろうの手術

痔ろう(あな痔)は細菌が原因で起こり、肛門に細菌の通り道となるトンネルを作るものです。肛門が膿み、痛みや発熱をともなうことがあります。

痔ろうは生活習慣の改善や薬の使用では完治せず、一時的に症状がおさまっても再発するおそれがあるため、根治的治療として手術が必要となります。

痔ろうは、単純痔ろうと複雑痔ろうの2種類に分かれます。単純痔ろうは浅いトンネルですが、複雑痔ろうは肛門を締めている肛門括約筋を貫く深いトンネルであり、複雑化することがあります。

痔ろうは長年にわたって放置すると、まれにがん化することもあるため早めに病院を受診してください。

痔ろうの手術について、詳しくは関連記事をごらんください。

痔の手術後はいつ退院?日帰りはできる?

入院の有無、日数などは、症状の重さや手術法によって異なります。

以前は痔の手術では1~2週間程度の入院が必要でしたが、現在では2~4日程度で退院できることも多くなっています。

また、次のような手術法では日帰りが可能なことが多くなっています。

痔の種類 手術法
いぼ痔 結紮切除法、ALTA注射療法
切れ痔 側方内括約筋切開術、肛門狭窄形成術
痔ろう 切開開放術、瘻管くりぬき術、シートン法
※痔ろうの形が複雑な場合は入院が必要な場合も

痔の手術にかかる費用は?

痔の手術は基本的に保険適用となり、治療費は3割負担です。

ただし、痔の症状によっては保険適用でない手術法が選択されることもあり、自由診療になることもあります。

手術の費用は痔の状態によって異なるためあくまで目安となりますが、いぼ痔や切れ痔の手術は3割負担で2~4万円程度、痔ろうの手術は2~6万円程度です。

入院が必要な手術の場合は手術費に加えて入院費が加算されます。

さらに手術前には検査が必要なため、検査料として3,000~4,000円程度の費用もかかります。

おわりに

痔の手術は以前に比べて手術後に復帰できるまでの日数が短くなっており、日帰り手術が可能な場合があります。

痔の症状を放置すると悪化するため、早めに病院を受診し必要な場合は手術を検討してください。