利尿作用とは、尿の量を増やして尿を出しやすくする作用のことをいいます。

尿が出にくいときは、利尿作用のある食べ物や飲み物を積極的に摂取するとよいでしょう。

それでも改善が見られない場合は、市販薬や漢方薬の利尿作用に頼ることもひとつの手段です。

この記事では、利尿作用のある成分を含む、おすすめの食べ物・飲み物・市販薬。漢方薬について解説します。

利尿作用の期待できるおすすめの食べ物

利尿作用のある食べ物は、カリウムを多く含む野菜や果物です。

カリウムには利尿作用のほか、腎臓でナトリウムが再吸収されるのを抑制して尿によるナトリウム排出をうながし、血圧上昇をおさえる働きもあります。

野菜や果物などに含まれるカリウムは熱に弱いため、食材をゆでると約30%が消失してしまいます。なるべく生で食べたり、煮物にする場合は汁ごと食べるようにしましょう。

カリウムを多く含む食べ物は次のようなものがあります。

カリウムを多く含む食べ物

■野菜:パセリ・切り干し大根・ドライトマト・舞茸・しいたけ・じゃがいも・パプリカ・ケール・ほうれん草・きゅうりのぬか漬け・しょうが・アボカド
■海藻:昆布・わかめ・ひじき
■豆類:大豆・納豆・あずき・インゲン豆・アーモンド
■果物:レーズン・スイカ・バナナ・あんず・ドライマンゴー
■魚介類:タラ・真鯛・カツオ・真アジ・サクラエビ・煮干し
■その他:こんにゃく・唐辛子
など

腎臓に障害がある人はカリウムをとり過ぎない

腎不全など腎臓に障害がある場合は、カリウムを過剰に摂取することで症状が悪化するおそれがあります。

腎臓に障害があるとカリウムを尿で排出しにくくなるため、血中のカリウム濃度が高くなります。血中のカリウム濃度が高くなると高カリウム症状を起こして、脈の乱れや吐き気、手足のしびれなどの症状が現れ、最悪の場合心臓が止まることもあります。

腎臓に障害がある方は、カリウムのとり過ぎに注意しましょう。

利尿作用の期待できるおすすめの飲み物

カフェインを含む飲み物

利尿作用のある飲み物は、カフェインを含むコーヒーやお茶(緑茶)などです。

カフェインには、排尿をうながす働きがあります。

なお、カフェインのとりすぎによって中枢神経系が過剰に刺激されると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠などの症状が現れるおそれがあります。また、消化管への刺激により、下痢や吐き気、嘔吐などの症状が現れることもあります。

カフェインは適度な量を摂取することを心がけ、過剰摂取とならないよう注意しましょう。

カフェインを多く含む飲み物は次のようなものがあります。

カフェインを多く含む食べ物
コーヒー・紅茶・お茶(緑茶)・エナジードリンク・ウーロン茶など

テオブロミンを含む飲み物

カフェイン以外の利尿作用がある成分としてはテオブロミンがあげられます。

テオブロミンはカカオ豆に多く含まれているため、ココアやチョコレートなどを摂取することもおすすめです。

利尿効果の期待できる市販薬・漢方薬

食べ物や飲み物以外ですぐに利尿効果がほしい場合は、市販薬や漢方薬を使用するという方法もあります。ドラッグストアや薬局で購入することができます。

利尿作用のあるおすすめの市販薬・漢方薬は以下の通りです。

おすすめの市販薬

腎仙散(ジンセンサン)

15種類の生薬が有効成分として配合された薬です。排尿時に水分とともに菌を押し出します。利尿作用、抗菌作用、抗炎症作用、鎮痛作用があります。服用しやすい粉薬で、携帯にも便利です。

【効能・効果】

膀胱炎、むくみ、腎炎、ネフローゼ、腎盂炎、尿利減少

腎仙散 添付文書

おすすめの漢方薬

クラシエ八味地黄丸A

利尿作用がある生薬が配合されており、尿量減少、排尿困難、残尿感、夜にトイレで起きてしまう夜間尿、頻尿、むくみ、軽い尿漏れ、腰痛などに効果があります。八味地黄丸は、8種類の生薬が配合されており、新陳代謝機能を高める効果もあります。

おわりに

利尿作用のあるカリウムとカフェインは、それぞれ過剰に摂取すると腎臓や消化管への影響など、利尿作用以外の思わぬ支障をきたすおそれがあります。適度な量の摂取を心がけましょう。

なお、アルコールにも利尿作用がありますが、アルコールは血管内の脱水作用があるため、飲み過ぎると体の水分が必要以上に奪われて血液の濃度が高くなってしまいます。

むくみなどの体の別の症状を引き起こさないためにも、アルコールの摂取で利尿をうながすのはやめましょう。