頻尿の症状と原因

頻尿の症状

頻尿とは、通常起きてから寝るまでに8回以上排尿する状態のことをいいます。また、寝ている間に3回以上尿意で目が覚めることを夜間頻尿といいます。排尿の回数は目安であり、自身が回数が多いと感じたら頻尿といえます。

頻尿の症状に関して詳しくは、下記の症状ページをごらんください。

頻尿の原因

冷えや水分の取りすぎなど、頻尿にはさまざまな原因がありますが、特に多いのが「過活動膀胱」です。

過活動膀胱は日本でも800万人以上の男女が発症しているとされる尿をためる膀胱機能の障害です。

尿意は膀胱にある程度の尿がたまり、膀胱の筋肉が収縮することで起こります。過活動膀胱は尿がたまる量に関係なく、少量の尿でも膀胱の筋肉が過剰に反応して尿を出そうとするため、尿をためて我慢することが難しくなってしまいます。

過活動膀胱は、膀胱の容量を増やすか尿道を締める筋肉をトレーニングすることで改善できます。

また、頻尿に効果のあるツボを刺激することで症状の改善が期待できます。

頻尿に効くツボ5つ

頻尿には薬や漢方の使用の他に、鍼灸治療が良いとされています。

ここでは自宅でもできる頻尿に効果的なツボを5つ紹介します。

ツボを見つける際は「寸」という単位がよく使われます。「寸」は一般にはおよそ3cmですが、さまざまな計測方法があり、個人の手の大きさなども関わるため多少の違いがあります。

以下の測り方を参考にツボを探し、自身が気持ち良いと思えるところを刺激してみてください。

【ツボを見つける単位の目安】
1寸:人差し指の第一関節から第二関節までの長さ
1.5寸:人差し指と中指の指2本の幅
3寸:親指以外の指4本の幅

中極(ちゅうぎょく)

おへそからまっすぐ下に4寸のところにあるツボです。押しても気持ちが良いとはいえませんが、頻尿治療によく使われるツボで、中極を温めることでより頻尿対策により効果を期待できます。

気海(きかい)

おへそから下に1寸のところにあるツボです。

体中のエネルギーが集まるところとされており、頻尿以外にも生理痛や貧弱体質などの元気のない人に効果があるといわれています。

腎兪(じんゆ)

腰に手を当てるように人差し指を左右の助骨に当てて、親指で後ろの中心を見つけます。そこからそれぞれ外側に1.5寸のところにあるツボです。

痛くない程度に押すと良い他に、カイロなどで温めるのも効果があるとされています。

湧泉(ゆうせん)

足の裏の中心の最もへこんだところにあるツボです。体を温める効果があるので冷えによる頻尿にも効果的です。

耳ツボ

排尿に関係の深いツボが集まっている耳の上部をマッサージすると排尿間隔を整える効果が期待できます。また、耳たぶ全体を指の腹で優しくマッサージすることで精神的な緊張がほぐれ、心因性頻尿にも効果的です。

膀胱トレーニングで頻尿改善

膀胱の容量を大きくする「膀胱訓練」は、頻尿治療のひとつとして病院でも取り入れられているトレーニングです。

尿意を感じてもすぐにトイレに行かず、トイレに行く間隔を少しずつ長くしていくことで頻尿を改善します。

膀胱訓練で尿を我慢しても膀胱炎になることはありません。

膀胱訓練の正しい方法

①尿意を感じた時、まずは5分程度トイレに行くことを我慢します。

②5分我慢できるようになったら、15〜60分と我慢する間隔をのばしていきます。

③最終的にトイレを2〜3時間我慢できるようになることが目標です。

骨盤底筋体操で頻尿を改善

骨盤底筋体操は、骨盤底筋を収縮させることで神経が刺激され、膀胱の筋肉の過敏な反応をおさえることができます。

骨盤底筋はどの部分?

骨盤底筋は恥骨から尾骨にかけての骨盤の底にある筋肉を指します。ハンモック状に子宮や膀胱、直腸を支えています。

排泄をつかさどる場所でもあり、尿道や肛門などの排泄口を開閉する働きもしているため、骨盤底筋を鍛えることが頻尿改善の助けになるのです。

場所を意識しにくい場合は、尿をしている最中に尿を止めてその時の感覚を意識すると良いでしょう。男性は肛門を、女性は膣と肛門を意識しましょう。

骨盤底筋体操の方法

①仰向けになり、足を肩幅に広げ両膝を軽く立てます。

②体に余計な力を入れずに、肛門と膣(男性は肛門)を軽くキュッと締めてください。締めたり緩めたりを5回繰り返します。

③次に、ゆっくりと肛門と膣(男性は肛門)をギューッと締めて5秒間程度静止します。その後、ゆっくりと緩めます。これを5回繰り返します。

④慣れてきたら10秒間、20秒間など間隔を伸ばすとさらに効果が大きくなります。

⑤1日3〜5セット行いましょう。

仰向けの他にも、テーブルに手をついて支えにしながら立って行うことや、椅子に座って行うこともできます。椅子に座る場合は、足の裏全体を床につけて行ってください。

骨盤底筋体操のポイント

ポイント①お腹や体全体に力を入れないこと

あくまで骨盤底筋を意識して行うことで効果が得られます。他の部分には力を入れないよう意識しましょう。

ポイント②いろいろな姿勢で試す

立った姿勢や座った姿勢など、いろいろな体勢で試してみましょう。体操を行う体勢によって感覚が違う場合は、苦手な姿勢での練習をおすすめします。

ポイント③習慣化する

最も重要なポイントが、骨盤底筋体操を習慣化することです。

体操の効果が出るまで3週間以上はかかるといわれているため、毎日欠かさず続けることが大切です。

布団の中・電車や仕事中に座っている時・バスを待っている時・テレビを見ている時など、生活に取り入れて続けてみましょう。

頻尿には市販薬の活用も

過活動膀胱のような膀胱機能の低下による頻尿は、市販薬でも改善することができます。

頻尿に効く市販の漢方薬が多く販売されています。

関連記事では、残尿感・尿漏れ・ストレスなどの症状別におすすめの薬、女性や高齢者におすすめな薬などを詳しく紹介しています。

改善が見られない場合は病院へ

過活動膀胱で病院を受診した場合、薬の処方や電気刺激をする治療などがあります。薬はあくまで対症療法になるため、膀胱訓練や骨盤底筋体操を並行して行います。

頻尿の症状を持つ病気は、過活動膀胱の他にも尿路感染症・尿路結石・膀胱がん・膀胱炎・前立腺肥大などがあげられます。糖尿病や腎機能障害を発症している可能性もあります。

病気の早期発見に繋がることもあるため、改善が見られない場合や原因がわからない場合は泌尿器科を受診しましょう。

おわりに

病院の受診や薬を飲む前に対策をしたい方は、膀胱訓練と骨盤底筋体操を行ってみましょう。骨盤底筋体操は尿漏れ対策にもなります。

水分のとりすぎで頻尿になっていると考えられる場合は、水分摂取量を調節することも頻尿の改善に繋がりますが、過度な制限はよくありません。膀胱訓練などで改善が見られない時は、病院を受診して適切な水分量も指導してもらうと良いでしょう。