頭の片側だけ痛みがある頭痛の種類と見分け方

「頭の左右どちらかだけ痛む」「後頭部が痛む」など、頭の一部分にだけ頭痛があると原因が気になるものです。

頭痛には種類がいくつかありますが、頭の片方だけ痛くなる頭痛として考えられるのは、片頭痛・群発頭痛です。また、神経痛の一種である後頭神経痛である可能性もあります。

それぞれの頭痛を見分ける特徴として、下記のようなものがあげられます。

痛み 片頭痛 群発頭痛 後頭神経痛
場所 頭の片側が多いが、両側のことも。おでこや側頭部 左右どちらかの頭と目の奥

片側の耳の後ろ、首から後頭部や頭頂部にかけて

特徴 脈に合わせてズキンズキンと痛む 目がえぐられるような激しい痛み ピリピリ、キリキリ、ズキズキした痛み
頻度 月に数回 1~2か月間に渡って毎日痛む 1週間程度で自然に治る

片頭痛の特徴

片頭痛はおでこや側頭部(頭の両側部分)が、脈に合わせてズキンズキンと痛みます。

女性に多い頭痛で月に数回痛み、生理でのホルモンバランスの乱れなども原因になることがあります。

頭の片側だけが痛むことが多いといわれていましたが、実際には両側に痛みを感じる人も多いことがわかっています。

片頭痛の痛みが強い場合や痛みが続く場合は、市販の薬では改善しないことが多いため、病院を受診して薬の処方を受けましょう。

群発頭痛の特徴

群発頭痛は頭の片側だけに症状が起こります。

頭痛と同じ側の目の奥が激しく痛み、じっとしていられないほどで、興奮したような落ち着きのない状態になることが特徴です。

また、一度頭痛発作が始まると、1~2か月間に渡って毎日のように痛みが続きます。

片頭痛とは対照的に男性に多い頭痛ですが、近年は生活習慣の変化によって女性の患者も増えてきています。

群発頭痛は痛みが激しく一定期間毎日続くため、生活習慣を整えつつ病院での治療を並行して受けることをおすすめします。

群発頭痛の原因や治療、予防対策など、詳しくは関連記事をごらんください。

後頭神経痛の原因と対策

後頭神経痛は左右どちらかの首から後頭部や頭頂部にかけて、しびれや電気が走るような「ピリッ」や「キリキリ」とした痛みを感じることが特徴です。

ズキズキした痛みの場合もありますが、片頭痛とは異なり、脈拍のリズムと合わせて痛むことはありません。

後頭部の神経が刺激を受けて痛むため、耳の後ろ側が痛みます。

後頭神経痛の原因

後頭部の神経が刺激を受ける原因として下記があげられます。

■精神的ストレス

過度の精神的ストレスは全身の筋肉をこわばらせ、首や肩周りの筋肉もその影響を受けます。周囲の筋肉が緊張することで後頭神経が刺激を受け、頭痛を引き起こします。

■猫背・肩こり・目の疲れ

後頭神経痛は、デスクワークの方に特に多くみられます。同じ姿勢を長時間とり続けていると、頚椎の動きが悪くなったり、コリが強いと神経が筋肉による圧迫を受けやすくなります。

頚椎に大きな負担をかける「猫背」の状態であればなおさら、後頭部の神経を圧迫してしまいます。

長時間のデスクワークや姿勢の悪さによる肩こり、目の疲れは、後頭神経に大きな影響を与えます。

後頭神経痛の治療法や対策

■病院で治療を受ける

後頭神経痛は1週間程度で自然に治ることもありますが、痛みが強い場合や痛みが続く場合は病院を受診しましょう。

局所麻酔をして痛みをブロックするブロック注射や薬の処方がされます。後頭神経痛は市販の薬は効かない場合が多いため、病院で薬を処方してもらいましょう。

■温めてこわばった筋肉をほぐす

後頭神経痛には温めることが有効です。痛みのある部分を温めるのではなく、筋肉が固まってしまっている首筋や肩を、カイロやホットパック、または入浴などで温めましょう。

筋肉のコリの原因は血流の悪さです。温めることで血流がよくなり、たまってしまっている老廃物も流れていきます。同じ理由で、首筋や肩へのマッサージも有効です。

同じ姿勢を続ける作業をするときやパソコン作業をするときは、定期的に休憩を取ってストレッチしましょう。

■ストレスを解消する

後頭神経痛に限らず、ストレスはすべてのタイプの頭痛の大敵になります。忙しい毎日の中でも意識的にリラックスタイムを設けるなど、ストレスをためこみすぎないように心がけてみてください。

また、普段から睡眠不足、または運動不足気味だという方は要注意です。適度な休息と適度な運動でストレスを解消するとともに、身体の調子を整えていきましょう。

おわりに

左右片側だけ痛む頭痛を紹介しましたが、自分の頭痛がどのタイプの頭痛なのか正しく知るためには、一度専門医の診察や検査を受けることをおすすめします。

特に後頭部の痛みにはくも膜下出血の前兆が隠されていることもあるため、必ず病院に行きましょう。