カラダがだるくて頭が痛い…そもそも梅雨はなぜ起こるの?

「梅雨」とは、春から夏に季節が移り変わる際に日本各地でみられる長雨のことをいいます。日本の北側にある「オホーツク海高気圧」からは冷たい風が、南側にある「太平洋高気圧」からは、暖かく湿った風が吹いてくるために、この2つがぶつかったところで梅雨の原因となる「梅雨前線」が発生します。ただし、この梅雨前線は北海道に移動することが少ないために、まれに北海道で起こる長雨の現象を「蝦夷(えぞ)梅雨」と呼びます。

 

梅雨に起こる頭痛の原因とは?

この季節になると、雨に濡れるという煩わしさ以外にカラダの不調を訴える人も少なくありません。なかでも、梅雨とともにやってくる頭痛に悩む人は多いのだとか。ではいったい、なぜ梅雨の時期に頭痛が起こりやすくなるのでしょうか。

◆気圧が低くなるから頭痛が起こる

梅雨に起こる頭痛の犯人は、梅雨の時期の気圧の低さにあります。「低気圧」とは、周囲より気圧が低くなっている空気の渦のことを指しますが、この低気圧が近づくと人間の頭がい骨内の圧力まで低下させてしまいます。それにより、脳の血管が拡張して神経を圧迫し頭痛を引き起こします。
また、低気圧が近づいていると大気中の酸素濃度が低くなります。このように、知らず知らずのうちに濃度の低い酸素を吸うことで血液中の酸素量が必然的に低下し、血管の拡張を招きます。よって、神経が圧迫されて頭痛が起こるというワケです。
 

◆気圧の変化は自律神経にも影響する

気圧が下がると、自律神経は休息時に優位になる「副交感神経」が優位になります。そのために、カラダがお休みモードになり、だるさを感じることがあります。しかし、同時に気圧の低さは「ヒスタミン」という物質が体内に過剰分泌される状況をつくります。この「ヒスタミン」という物質は活動時に優位になる「交感神経」を刺激する物質でもあるために、カラダがお休みモード中なのに、今度は活動状態にしようとするために、自律神経が乱れてしまいます。この自律神経の乱れが、頭痛を含めたあらゆるカラダの不調を引き起こします。

また、「ヒスタミン」の影響で交感神経が活発になり過ぎると、今度は些細な痛みも感じやすくなるという状況が起こります。「交感神経」は、普段は感じない痛みを感じやすくしてしまうという働きがあるからです。
 

◆気圧が下がると血圧も下がることが影響

気圧が低くなり、「副交感神経」が優位になると、心拍数や体温、そして血圧が低下します。血圧が低下すると、脳への血流が低下するために、それを解消しようと脳の血管が拡張してしまいます。それが神経を圧迫するために、頭痛が起こります。
 

◆気圧の変化によるストレス

ストレスは血行不良を起こすので、脳への血流が低下するために、それを解消しようと脳の血管が拡張してしまいます。それが神経を圧迫して頭痛を起こします。また、ストレスは体内時計を狂わせたり三叉神経血管系を活発化させるため血管に悪影響を及ぼし、頭痛の原因をつくります。

 

梅雨に発症する頭痛の対策・対処法とは

梅雨に起こる頭痛は、気圧の低下やそれによる自律神経の乱れ、ストレスが影響するので一辺倒ではなく、片頭痛(偏頭痛)、緊張型頭痛、群発性頭痛とさまざまです。それゆえに、それぞれ対策、対処法が変わります。

◆脈打つように頭がズキズキ…片頭痛(偏頭痛)の場合

  • 血管を拡張する作用があるタバコやアルコールは控えめにする
  • 頭痛症状に効果的なビタミンB2やマグネシウムを含む食材を摂取するよう心がける
  • 水分とミネラルをしっかり摂る
  • 有酸素運動を習慣にする
  • 睡眠をしっかりとる

頭痛が発症してしまったら…

  • 光や音の刺激を避けて暗い静かな部屋で仮眠する
  • 患部を冷やして、拡張した血管を収縮させる
  • コーヒーや緑茶など、拡張した血管を収縮させるカフェインを摂る

 

◆頭全体が圧迫されるような痛み…緊張型頭痛の場合

  • 日常的に首や肩をほぐして緊張した筋肉をゆるめる
  • 入浴で首や肩を温めて、カラダをリラックスさせる
  • パソコン操作など、長時間、同じ姿勢でいることを避ける
  • 有酸素運動を習慣にする

頭痛が発症してしまったら…

  • 熱い蒸しタオルなどで後頭部を温める
  • 目を閉じてゆっくり休む

 

◆片目の奥がえぐられるような激しい痛み…群発頭痛の場合

  • 自律神経を乱しやすいアルコールやタバコを控える
  • 深夜のテレビや携帯いじり、パソコンを控える
  • 睡眠不足も寝すぎにも気をつける
  • 深い腹式呼吸を習慣づける
  • 有酸素運動を習慣にする

頭痛が発症してしまったら…

  • まれに軽度の場合は深い腹式呼吸が効果を出すことがある
  • 医療機関で100%濃度の酸素を吸入する

 

※なお、頭痛は身近に起こる症状ですが、重篤な病気が隠れている場合も考えられます。
激しい頭痛を感じたときは、医療機関を受診することをおススメいたします。

 

おしまいに~「梅雨」の語源とは?

「梅雨」は、「つゆ」もしくは「ばいう」と読まれていますが、もともと中国から伝わったときは「バイウ」という言葉であったそうです。中国での名前の由来は、梅の実が熟す時期に雨季があったためなのだとか。その「バイウ」が日本に伝わり、「梅雨(つゆ)」と呼ばれるようになったのは江戸時代といわれています。なぜ、「つゆ」になったかは、「露(つゆ)」からきている説、梅の実がつぶれれた状態である「潰ゆ(つゆ)」からきている説などがあります。

このような語源を知ると、なんだか梅雨も風流ではありませんか?植物がゴクゴクと空からの恵みを吸収する時期。適切な対策・対処法を知り、頭痛を跳ね除けてしまいましょう!

 

image by Photo AC

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