はじめに~

頭痛には、原因がハッキリせず繰り返し起こる慢性頭痛(一次性頭痛)と、病気が原因とハッキリしている二次性頭痛があります。
二次性頭痛は脳腫瘍など重い病気が原因であることが多いため、「いつもの頭痛だ」と思い込んでいたら実は二次性頭痛だった…!というケースが非常に心配されるところ。

しかしながら、頭痛の大半は大きな心配が要らない慢性頭痛といわれています。
そして、その要因として「ストレス」が大きく関わっています。

 

頭痛を引き起こすストレスによる影響

ストレスは多くの不快な症状や、さまざまな疾患をカラダに引き起こします。
なかでも、以下のような影響が生じると、それがきっかけとなり頭痛を発症させます。

  • 交感神経を刺激する
  • 血流を悪くする
  • 筋肉を緊張させる
  • 脳の生理学的なバランスを崩す
  • ホルモンバランスを乱す
  • 体内時計を狂わせる
  • 三叉神経が活性化する
    ※三叉神経は顔の感覚(痛みなど)を脳に伝える神経です。

 

頭痛の種類とストレスとの関係

慢性頭痛は「緊張性頭痛 ・ 片頭痛(偏頭痛) ・ 群発頭痛」の3つに分類されています。
この3つそれぞれが、ストレスと深い関係を持っています。

 

◆「緊張性頭痛」は頭全体が締め付けられるように痛みます。それは身体的なストレスと、精神的なストレスが関係しています。

  • 身体的ストレス
    …長時間にわたるデスクワークや運転などで血流が悪くなり、頭や首、肩から背中までの筋肉が緊張し神経が刺激され、頭痛が発症。
  • 精神的ストレス
    …ストレスが交感神経を刺激し、筋肉が緊張することにより神経が刺激され、頭痛が発症。

 

「片頭痛(偏頭痛)」はズキンズキンと波打つように痛みます。それはストレスでカラダのバランスが崩れることで発症します。

  • ストレスで脳のホメオスタシス(生理学的なバランス)が崩れる。
    脳内のバランスが崩れると血管が拡張し、神経を刺激するために頭痛が発症。
  • ストレスでホルモンバランスが崩れる。
    …女性ホルモン(エストロゲン)の変動で神経伝達物質「セロトニン」が増減。それにより急激な血管収縮、拡張が起こり神経を刺激するために頭痛が発症。

「群発頭痛」は片目の奥がえぐられるように激しく痛みます。それはストレスでカラダのリズムが崩されることで発症します。

  • ストレスの影響で体内時計が乱れたり、もしくは、ストレスが三叉神経を刺激することで内頸動脈(ないけいどうみゃく)が炎症を起こし頭痛が発症する。
    顔の感覚を脳に伝える神経である三叉神経は、内頸動脈の周辺に張り巡らされています。

ストレスによる頭痛を発症させないために

ストレスを頭とカラダから抜き去ることにより、慢性頭痛をはじめとする多くの症状や疾患を遠ざけることができます。
実のところ、それはとても簡単なのですが多くの人が実践できていないこと。

その理由は、ストレスの負荷が目に見ないため、それに対する自意識が薄いから。
だからこそ、今現在ストレスを感じていなくても、「ストレスをためない生活」を習慣にすることが大切です。
 

ストレスをためない生活習慣とは

  • 適度な運動を習慣にすると多大な効能があります。少し多めの徒歩、階段昇降だけでも有効です。
    …体温が上がり血行が良くなる。
    …ストレスが発散できる。
    …筋力がつくとストレス耐性が高まる。
    …自律神経が整う。
    …ホルモンバランスが整う。
  • 仕事の合間や、一日の終わりにストレッチを行い血行やカラダの循環を良くする。
  • すべてを忘れてしまうような趣味の時間を持ち、脳のストレスを減らす。
  • リラックスできる時間、ボーっとする時間を必ず持ち、ストレスから解放される。
  • 「絶対に食べてはいけない!」と脳疲労を蓄積させるような無理なダイエットはしない
  • 食べ物やプレゼントなど自分へのご褒美で癒しを与える心理学的効果があります。

 

さいごに~

ストレスは頭痛のみならず、あらゆる病気を発症させる元凶です。
どんなに大きな疾患でもストレスが原因となっている場合があります。

つまり、慢性頭痛だけではなく、二次性頭痛の原因である、脳腫瘍、くも膜下出血、脳出血などの重篤な病気も、もとを辿ればストレスが原因となっている可能性は少なくないということ。

ストレスをためやすいのは真面目な頑張り屋さんが多いといわれています。
「ちょっと無理するだけだから…」も蓄積すれば大層なストレス貯金。

頑張り屋さんはとっても魅力的ですが、ときどきは少し肩の力を抜いてみてくださいね。

なお、病気が原因の二次性頭痛は早急な診断と治療が必要になります。
あまりにも激しく痛む、突然頭痛が始まった、頭痛が長引く場合、高熱や嘔吐を伴う場合、もしくは、いつもと何かが違う!と感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。