頭痛の種類や対処法について詳しくは関連記事をごらんください。

頭痛と天気・気圧との関係は明らかになっていない

「天気が悪くなると頭痛が起きる」、「気圧が低くなると頭痛が起きる」ということを耳にしたことはありませんか?

実は、頭痛と天候・気圧との関係について詳しい調査がされたことはなく、はっきりとした関連性は認められていません。(2018年1月現在)

しかし実際には悪天候や低気圧で片頭痛を訴える方が多く、頭痛と気圧・天気の関連あるのではないかという仮説が検証されています。

大学病院などでも天候と頭痛の関係性を調べるために、患者からデータを集めようとする動きもあります。

天気・気圧によって頭痛が起きる原因の仮説

頭痛は大きく分けると「「 頭や首の周りの筋肉が緊張し血行が悪くなり起こると考えられている緊張型頭痛」、脳血管が拡がり脳内の神経に触れることが原因と考えられている片頭痛」、「原因がよくわかっていないが気圧も関係していると考えられている群発頭痛」の3つがあります。

天気・気圧の変化で起こる頭痛は片頭痛もしくは群発頭痛であると考えられています。

気圧や天気の変化で起こる頭痛の原因として以下のような仮説が考えられます。

なお、あくまで仮説であり化学検証に基づいた正確な情報ではありません。また、生理周期やストレスなどほかの原因と気圧の変化が重なることで片頭痛が誘発されている可能性もありえます。

気圧が低くなるため血管が拡張する説

気圧が低くなると血管が拡張しやすくなることが考えられます。

もともと片頭痛持ちの方が低気圧のときに片頭痛になりやすい可能性があります。

天候が崩れると自律神経にも影響がある説

天気が悪くなると気圧も気温も低くなります。

この変化の差によって自律神経が不安定になり、血管が拡張し片頭痛が起こることが考えられます。

日光による説

天候が悪いときだけでなく、日差しが強いときにも片頭痛が起きることもあります。

片頭痛などでみられる光に対する過敏反応との関係が考えられますが、ほかの天候による頭痛と関係があるのかはわかっていません。

その他の要因説

飛行機に乗ったり、山に登ったりすると気圧の変化によって頭痛が起きることがあります。

飛行機頭痛や高山病として知られ、飛行機頭痛は副鼻腔圧の変化、高山病は酸素量の低下などさまざまな原因が関係しています。

飛行機や山ほど気圧や酸素量の変化は激しくありませんが、同じようなメカニズムが関係している可能性はあります。

気圧や天気による片頭痛の予防

頭痛と天気・気圧の関係性は明らかになっていませんが、実際に頭痛が起きやすいという方にとっては原因よりも対策の方が重要でしょう。

片頭痛の予防・対策を行うことで、結果的に低気圧や悪天候に関わらず頭痛を防ぐことができる可能性があります。

同じく気圧が関係していると予想される群発頭痛については、まずは医療機関を受診してください。

ストレス・緊張・精神疲労をやわらげる

ストレスや緊張、精神疲労は片頭痛の誘因として考えられているものです。

現代社会ではストレスを全く感じずに過ごすことは難しいものです。

ストレスを解消し自律神経の働きを整えるには適度な運動などがおすすめです。町や公園を散歩してみるだけでも十分です。またヨガなどもおすすめです。

仕事や学校とプライベートのオンオフを切り替え、趣味の時間などを作ることでもストレス解消が図れるでしょう。

睡眠の過不足を避ける

睡眠不足は頭痛の誘因になります。頭痛を防ぐためにも睡眠時間はしっかりととりましょう。

ただし寝過ぎることも頭痛の誘因になります。適切な睡眠時間は人によって違うので、片頭痛が多く寝不足・寝過ぎを感じている方は、睡眠時間の見直しをしてみることをおすすめします。

ノンカフェイン・ノンアルコール・ノンポリフェノール

片頭痛が起きやすい人は血管を拡張するもの、血管を収縮させるものはどちらもできるだけ避けましょう。

【血管を拡張させるもの】

成分 主な食品類
アルコール

ワイン、日本酒、ビール など

ポリフェノール 赤ワイン、ココア など

【血管を収縮させるもの】

成分 主な食品類
カフェイン コーヒー、紅茶、緑茶、ココア など
チラミン チーズ、柑橘類、ナッツ類、チョコレート、ココア など

コーヒーなどカフェインを含むものは片頭痛が起きたときには片頭痛をやわらげるのに効果的ですが、普段から常用していると逆に片頭痛の誘因となるため注意してください。

片頭痛が起きてしまったときの対処法

片頭痛なのか緊張型頭痛によって対処は異なります。天気や気圧の変化と関係があると考えられている片頭痛についての対処法を紹介します。

なお群発頭痛は、基本的には医療機関を受診して処方薬での対処を行いましょう。

こめかみを冷やす

片頭痛が起きてしまったときは、アイスノンなどでこめかみを冷やし安静にしましょう。

光や音の刺激を避けるために、静かで暗くした部屋で休むのがおすすめです。片頭痛のときはパソコンやスマートフォンも控えた方が良いでしょう。

冷やすことで血管の拡張をおさえ、神経の炎症もおさえることができます。

逆に片頭痛の場合は血管が拡張してしまうような入浴・運動・温いタオルを顔に乗せるなどは控えた方が良いでしょう。

コーヒーなどを飲む

コーヒー、紅茶、緑茶などに含まれるカフェインは、拡がった血管を収縮させ片頭痛をやわらげてくれる働きがあります。

ただし、カフェインを含むものを普段から常用していると片頭痛の誘因となることもあります。カフェインが原因の片頭痛にさらにカフェインをとると頭痛を繰り返す原因になることが考えられます。

カフェインは片頭痛のときに適量を短期的に使用するのが理想的です。片頭痛が起こりやすい方はできるだけ普段はコーヒーを飲まずに、片頭痛が起きたときの対処としてカフェインを摂取します。

市販薬を利用する

片頭痛が起きる方はドラッグストアやインターネットなどで購入できる頭痛薬を常備しておくのがおすすめです。適切な市販薬を使用することで、仕事中にも使え、鎮痛効果が早い点は非常に優秀です。

ただし頭痛の中には鎮痛薬の使い過ぎによって慢性化してしまった頭痛もあるため注意が必要です。

目安として月に10日以上鎮痛薬を使用している方は、一度医療機関に相談することをおすすめします。

なお、市販薬を使用しても頭痛がおさまらない、または市販薬を5日ほど使用しても頭痛が繰り返す場合は医療機関を受診してください。

おわりに

頭痛と天気・気圧の関連性ははっきりとはわかっていません。

しかし自分がどういったときに頭痛を起こしやすいかを知っておけば、対策を立てやすくはなります。

頭痛の発症記録アプリや気圧予想アプリなど、片頭痛向けのアプリも増えてきているので、利用してみるのもおすすめです。

またストレスや睡眠時間、頭痛薬の使い過ぎなど天気や気圧以外の誘因についても合わせて考えていくことが重要でしょう。