「鼻が詰まって集中力が続かない・・」

「頭が重たい感じがする・・」

およそ4割の人が発症しているといわれる「アレルギー性鼻炎」

年々、発症者は増加の傾向にありますが、近年では小さな子どもにも発症例が多くなっていることをご存知でしょうか。

子どもが「アレルギー性鼻炎」を発症すると、上記のような症状に悩まされるだけではなく、合併症を引き起こす可能性が高いので、特に気をつけなければなりません。

しかしながら、どれほど気をつけても子どもは様々な病気にかかってしまいます。

アレルギー性鼻炎を発症すると、完治が難しいため、長期にわたって薬を服用することになる場合もあります。心配な方もいるのではないでしょうか。

この記事では「アレルギー性鼻炎」の基本情報もおさえつつ、「薬」について焦点を当てていますので、ぜひ読んでみてください。

アレルギー性鼻炎の基本情報をおさえよう

アレルギー性鼻炎には、大きく分けて2つの種類があります。

「通年性アレルギー性鼻炎」「季節性アレルギー性鼻炎」

 

言葉ではピンと来ない方も多いかもしれませんが、大人でも悩んでいる方は多いはずです。

まずはその原因や症状をみていきましょう。

原因は有名なハウスダストと花粉!

■通年性アレルギー性鼻炎

 

「ハウスダスト」が主な原因となり、季節を問わず1年中発症します

昨今は冷暖房の使用の増加により、部屋が締め切った状態が多いことから、発症者が増加傾向にあります。

特に冬場は空気が乾燥していることもあり、1番強く症状が出ます。

 

<主な症状>

鼻づまり、鼻水、くしゃみのほか、鼻や口、のどの奥のかゆみなど。

 

 

■季節性アレルギー性鼻炎

 

「花粉」が原因で、多くの人が春先に悩まされる「花粉症」のことです。特に「スギ花粉」による花粉症は、年々低年齢での発症が目立っています。

 

<主な症状>

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど。

見逃しやすい症状に気をつけて!

鼻水鼻づまりが主な症状ですが、子どもが自分で訴えることは少ないため、親が気がついてあげる必要があります。

 

以下のサインを見逃さないようにしましょう。

 

・目や鼻をこする

・口呼吸をしている

・鼻をいじりすぎることにより鼻血を出す

・起床時にくしゃみ、鼻水が出る

 

赤ちゃんの場合、鼻や口を動かしたり顔をしかめたりしていたら、アレルギー性鼻炎を疑ってください。

 

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子どものアレルギー性鼻炎は「合併症」に注意!

鼻、のど、耳は奥で1つにつながっています。そのため炎症を起こすと下記のような合併症を引き起こしやすくなります。

 

・気管支喘息

・中耳炎

・副鼻腔炎

・扁桃肥大

・アトピー性皮膚炎

・アレルギー性結膜炎

 

※アレルギー性の疾患は、1つ発症すると他のアレルギー性疾患も発症しやすいことも特徴です。

アレルギー性鼻炎の「薬」について解説

アレルギー性鼻炎の治療において、長期にわたって薬を子どもに飲ませることに抵抗のある方も多いと思います。

 

しかしながら、病院で処方される抗アレルギー剤は、「長期にわたって服用することで効果を期待する」ことを目的としている薬のため、長期間の服用は問題ありません。

逆に一朝一夕で効果を得ることは難しいので、処方された通りに飲ませてあげてください。

 

ここで、アレルギー性鼻炎にはどのような薬があるのか、その効果や副作用などの気になることをまとめましたので、知っておきましょう。

主な薬は「飲み薬」と「鼻スプレー」

■内服薬:飲み薬のことです。カプセルや錠剤以外にも、シロップや水なしで飲めるものがあり、子どもが飲みやすいように工夫されている薬も多いです。

 

<主な薬剤>

・抗ヒスタミン薬:鼻水、くしゃみ、目のかゆみを解消します。

・抗ロイコトリエン薬:鼻づまりを解消します

 

■点鼻薬:鼻スプレーのことです。鼻に入れることを嫌がる子どももいると思いますが、まずは保護者の方がマネをして、お手本としてを見せてあげましょう。

 

<主な薬剤>

・鼻噴霧用ステロイド薬:くしゃみ、鼻水、鼻づまりを解消します。

・血管収縮薬:鼻づまりを解消します。

・抗ヒスタミン薬:鼻水、くしゃみ、目のかゆみを解消します。

 

 

その他、目のかゆみには点眼薬(目薬)が用いられることもあります。

市販薬は必ず小児用を!

子どもに市販薬を飲ませて良いのかなと思う方もいるのではないでしょうか。

 

近年のアレルギー性鼻炎発症の低年齢化が進んだことによって、多くの小児用市販薬が販売されるようになりました。

 

様々な種類の市販薬がありますので、対象年齢をよく確認し、症状に合わせて薬を選びましょう。

なお、7歳未満の鼻スプレーは医師の処方が必要です。

知っておきたい副作用がある成分

副作用の可能性がある主な薬剤の種類です。

医師や薬剤師からの説明をよく聞いてから服用するようにしましょう。

 

・抗ヒスタミン薬:作られた時期により、眠気がおきるものとおきにくいものがあります。

 

・鼻噴霧用ステロイド薬:効果を実感できるのは数日後で、使い続ける必要があります。若干の刺激性があるため、用量用法を守りましょう。

 

・血管収縮剤:即効性がありますが、頻繁な使用は症状を悪化させることがあるので、必ず用量用法を守りましょう。

 

・経口ステロイド剤:一般的な薬が効かない重症例のみ短期で使用されます。強い副作用が出る場合があるので、医師の診断を仰いでください。

 

 

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体質改善もできるの?気になる漢方薬のこと

風邪をひいた時に、薬と一緒に処方する医師も増えていることや、アレルギー性鼻炎は完治させることが難しいこともあり、体質改善を期待して「漢方薬」に興味がある方も多いのはないでしょうか。

 

漢方薬は、一人一人の体質や自覚症状など色々な角度から判断して処方されます。

そのため、最初は漢方薬局で相談することをおすすめします。

 

ここでは参考までに、症状緩和や体質改善などのために市販されている漢方薬をご紹介しますので、興味のある方は見てみてください。

症状の緩和を期待する漢方

■小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

水のようなのたんを伴うせきや鼻水が出る「花粉症」、「鼻炎」、「アレルギー性鼻炎」、「感冒」、「気管支炎」、「気管支ぜんそく」等で用いられます。特に鼻水、鼻づまりに効果があります。

 

■葛根湯加川キュウ辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

鼻炎、鼻づまり、蓄膿症に用いられます。特に長引いて慢性化した鼻炎、蓄膿症に効果があります。

 

ikanpoは漢方のイスクラ漢方薬局(東京)がご提供する漢方知識・健康相談の漢方情報サイト。

 

 

体質改善を期待する漢方薬

抵抗力を上げ、花粉やハウスに対抗する体をつくることを目的として、漢方薬が処方されることもあります。

 

■六君子湯(りっくんしとう)

アレルギー性鼻炎を発症しやすい体質として、胃腸が弱いこともあげられます。そのため、胃腸の働きを整えることを目的に処方されます。

 

■補中益気丸(ほちゅうえっきがん)

免疫力や体の防衛機能が弱っている人は、アレルギー物質に過敏に反応します。その場合、肺と胃の機能が弱っていることが多いため、肺と胃を共に強めることを目的に処方されます。

漢方薬を子どもが飲まない場合

漢方薬の問題点は、市販薬のシロップなどと違い、子どもに飲ませるのが難しいことです。

 

溶かして苦みが出てしまう漢方薬であれば、顆粒のままヨーグルトやジャムなどと混ぜて、まずは親が食べるところを見せてあげると良いかもしれません。

工夫して根気よく続けましょう。

薬と上手に付き合っていこう

完治させるのは難しいアレルギー性鼻炎。

親としては、ずっと薬に頼りたくない気持ちもあると思いますが、症状の悪化や、合併症を引き起こす心配があるため、薬を飲まざるを得ないことが多くあります。

 

しかしながら、心配なまま子どもに薬を飲ませるのは、親にとっては辛いことです。不安な点がある場合は、病院を変えたり、納得できるまで医師や薬剤師に相談してください。

 

子どもに合う薬を見つけ、原因となる「ハウスダスト」や「花粉」を子どもから遠ざけながら、上手に薬と付き合ってきましょう。