2歳までにほぼ100%が感染する子どもの病気・RSウイルス

秋冬に流行するウイルスのひとつ、「RSウイルス」

なんと、2歳までにほぼ100%が感染するとされる、子どもの病気のひとつです。

これだけの猛威をふるうにも関わらず、軽症だと風邪に似ているため、発見が遅れてしまうケースがあります。

中には症状が悪化して、突然医師から入院を勧められるケースも。

突然の我が子の入院に、どのように対処すればよいのか、困惑するパパやママは少なくありません。

この記事ではRSウイルス感染症の入院基準や期間の目安について、解説します。

RSウイルスは進行が早い!風邪と診断されても要注意

RSウイルス感染症は4~6日間の潜伏期間を経た後、発症します。

最初にみられる症状は、発熱や水っぽい鼻水、咳などです。

初期段階で病院を受診した場合、風邪と診断されることも少なくありません。

しかしRSウイルスは進行が早いので、その後の子どもの様子も気を付けて観察してください。

中には風邪と診断された半日後に、呼吸困難がみられるケースもあります。

子どもの呼吸に注意するほか、水分補給が困難になっていないかなども注意しましょう。

RSウイルス感染症の疑いがある症状がみられた場合は、再度、病院を受診してください。

≪RSウイルスの疑いで受診する目安≫

・呼吸回数が増えた

・呼吸音に異変がみられる(ヒューヒュー、ゼロゼロなど)

・呼吸のたびにお腹・喉仏のあたりがへこむ

・顔色が悪い

・飲み物を拒否する

image by

lllust AC

RSウイルス感染症による入院は、1歳未満の乳幼児に特に多い

RSウイルス感染症による入院は、1歳未満の乳幼児に多くみられます。

これは乳幼児の肺炎の原因の約50%、細気管支炎の50~90%がRSウイルスであるためです。

そのため、通常は保険適用外であるRSウイルスの検査キットも、1歳未満の子どもは保険が適用されています。

RSウイルスによる入院の主な目安は、呼吸の状態と酸素飽和度です。

呼吸の状態を確認し、肺炎や気管支炎、細気管支炎によって酸素投与や点滴と判断された場合は、入院となります。

ただし3か月未満の赤ちゃんの場合は、これらの症状があらわれない可能性も。

その場合は、ミルクを受け付けない、唇や爪が紫色に変色している、無呼吸発作などが入院の目安となります。

特に呼吸停止が20秒以上続く「無呼吸発作」は、重篤な症状として注意が必要です。

酸素飽和度は、酸素と結合している血液中の赤血球の割合です。

一般的には95~97%とされているので、酸素飽和度が90%前後となると、症状が重いと考えられます。

image by

lllust AC

RSウイルス感染症による入院期間は、1週間前後が多い

RSウイルス感染症で入院した場合、通常は数日から1週間前後の入院期間で症状が軽快します。

重症化すると10日、あるいは1か月近く入院が必要なケースも。

入院期間には個人差があることを、知っておきましょう。

★1歳未満の子どもの入院は、症状の急な悪化に備えて★

重症化しやすい1歳未満の子どもの入院は、急激な症状の悪化に備えたものが多いです。

とりわけ6か月未満の乳幼児に、こういった傾向があらわれます。

症状に合わせた薬の服用や呼吸改善のための吸入、体調を整えるための輸液を行いながらの経過観察が中心です。

★2歳・3歳の子どもの入院は、経過観察が中心★

乳幼児と比べて、2~3歳の子どもは重症化するリスクが少なくなります。

そのため入院も、経過観察が中心です。

ただし重症化が少ない2~3歳の子どもが入院するということは、気管支が弱かったり、喘息である可能性もあります。

今後の健康も考慮して、医師からのアドバイスを充分に受けてください。

image by

lllust AC

兄弟がいる子どもは注意!RSウイルスは最長1か月排出されます

突然、子どもがRSウイルス感染症で入院。

パパ・ママは子どもの看病のために付き添いをするなど、多忙な日々を送ることでしょう。

しかしRSウイルス感染症は、完治後も注意が必要です。

RSウイルスは約2週間、最長の場合は約1か月も患者から排出されます。

兄弟がいる場合は、家族間での感染が起こらないように、充分注意してください。

ぜひ、家族みんなが手洗い・うがいを習慣づけることで予防に努めましょう。

マスクの着用で、RSウイルスを吸い込まないよう気を付けることも大切です。

このほか家具やドアノブ、おもちゃなどを清潔に保つためのアルコール殺菌も効果が期待できます。