風邪の治し方の基本は「安静・栄養・保温」

風邪を治すための基本は、安静・栄養・保温の3つです。

風邪の原因は80〜90%がウイルスといわれていますが、疲れやストレスで体の免疫力が落ちているときにウイルスに感染します。

ウイルスを体から取り除くためにも、免疫力を上げることが根本的に風邪を治す近道となるのです。

体を休める

風邪症状が現れたら、軽いうちから安静にして体を休めましょう。症状を我慢して動いてしまうと、余計な体力を奪われてウイルスと戦う力がなくなってしまいます。

また、熱や咳などの風邪の症状は体力を消耗させ、風邪が長引いて症状が悪化するほど免疫力が下がっていきます。免疫力をあげるためにも、睡眠を十分に取り安静にして体力を消耗しないことがとても大切なのです。

軽めの風邪なら無理をしなければ問題無い、と普段通りに動いてしまう方も多いかもしれませんが、症状の軽いうちにしっかり休む方が風邪を治す近道になります。

栄養バランスの取れた食事をする

風邪をひいてしまうと食欲が落ちてしまうことが多くなりますが、免疫力を高めるためには栄養をとることが大切です。

ただし、風邪で体や胃腸が弱っているときには消化機能を低下している状態です。消化吸収に良い高エネルギーの食事をとりましょう。また、温かい料理は体を内側から温めて発汗させ、熱を下げることにもつながります。

食欲がないときは温かいスポーツドリンクなどカロリーのある水分をとりましょう。

油の多い料理は消化が悪いので避け、からし・わさび・カレー粉など刺激の強い香辛料も控えてください。

■炭水化物

炭水化物はすぐにエネルギーになります。おかゆや煮込みうどんなど、食べやすいように調理しましょう。

■たんぱく質

熱がある時は普段よりたんぱく質の分解が進むため、消化の良いたんぱく質もしっかりとることが必要です。動物性のたんぱく質ではなく大豆製品など食物性のたんぱく質をとりましょう。

■ビタミンC

ビタミンCには、白血球の働きを助けてウイルスに対抗する免疫力を高める働きがあります。

ビタミンCは体が免疫物質を作る時に大量に必要とされる上に、疲労・寒さ・発熱などによってどんどん消耗されてしまいます。また、体に蓄えておくことができないため、風邪の時には特に多めにとる必要があります。

ほうれん草・ブロッコリー・パプリカなどの緑黄色野菜や、レモン、ゆずなど柑橘系、キウイ・いちごなどのフルーツ類に多く含まれています。

■ビタミンB群

低下した体力の回復を助けて代謝を活発にします。粘膜の健康にも関わるため、風邪の時にも不足しないように心がけましょう。

レバー、納豆、魚などに多く含まれます。

体を温める

体温が1℃低下すると免疫力が30%低下するといわれているほど、冷えと免疫力は深く関わっています。

体を温めることは、免疫力を高めて風邪を治すことにつながります。

薄着ではなく温かくして寝る、生姜湯やスープなどを飲んで体の中から温めるなど意識しましょう。

熱が高い時は大量の汗が出ます。そのままで寝続けていると、汗をたくさん吸い取った服が冷えて体も冷えてしまうため、こまめに着替えをするようにしましょう。

また、体を温めるためにはお風呂も有効です。ただし、風邪の状態によっては入浴は控えることが望ましい場合もあるため注意してください。

風邪を早く治すための対策3選

水分をこまめにとる

熱があると大量に汗をかき脱水症状を起こす可能性があります。また、水分が不足すると鼻や喉の粘膜が持つウイルスの侵入を防ぐための働きが低下してしまいます。風邪を引いている間は水分をこまめに補給しましょう。

冷たい水やスポーツドリンクは体を冷やしてしまうため、飲む前に室温にしておきましょう。また、白湯もおすすめです。

室内の保湿をする

風邪のウイルスは乾燥すると繁殖しやすく高温・多湿に弱いため、部屋を温かくして湿度も上げましょう。室温は20〜25℃、湿度は40%以上が理想です。

加湿器がない場合は濡れたタオルを部屋に干したり、水を貼ったボウルを枕元に置くなどして対策しましょう。

喉の痛みがある場合にも保湿は重要です。マスクをすることも喉の保湿を助けます。

うがいをする

うがいはウイルスの感染を防ぐのに役立ち、他人への感染も予防できます。直接喉を潤す作用もあるため、風邪を引いている間もこまめにうがいをすることをおすすめします。

風邪には市販薬の活用を

風邪の原因となるウイルスに直接効く風邪薬はありません。病院で処方される風邪薬も市販の風邪薬も、熱・頭痛・鼻水・咳などの症状を和らげるために使用します。

症状を和らげることで、風邪から回復するための体力を消費しないように助けるものと考えると良いでしょう。

風邪の症状は、頭痛と発熱などいくつかの症状が重なって出ることが多いものです。

市販の風邪薬には風邪の症状全般に対応する「総合感冒薬」がよく使われますが、配合されている成分によって効果を発揮しやすい症状が異なります。

風邪を早く治す助けとして市販薬を使用する場合は、特に強くでている症状に合わせた風邪薬を選ぶと良いでしょう。

抗生物質は風邪に効く?

効果が高いイメージのある抗生物質は細菌に対する薬であり、風邪のウイルスには効果がありません。

また、2017年3月、厚生労働省は風邪を引いている患者に抗生物質の処方を控える手引き書を発表しています。

抗生物質は現在のところ医師や薬剤師に処方されない限りは手に入れることはできないため、風邪のときに自己判断で使用することはないはずですが、家族に処方されたものや以前に処方されて手元にある抗生物質などを使用しないように気をつけましょう。

おわりに

風邪を治すには、温かくして休息を取り栄養のある食事をし、体が本来持っている免疫機能を高めることが一番の近道です。

症状が辛い場合は薬の力を借りて症状を緩和しながら、まずは休息し体本来の力を取り戻しましょう。