市販の解熱剤・痛み止め・かぜ薬と相互作用がある代表的な処方薬(医療用医薬品)をチェックしよう

市販薬をインターネット上でも購入できるようになり、治療薬の入手がより便利になってきました。

特に日常的な頭痛や生理痛などで使用される解熱剤・熱冷まし・痛み止め・かぜ薬・総合感冒薬に含まれる解熱鎮痛成分は最も使われる成分の一つでしょう。

市販薬の成分は比較的安全性の高いものが多いですが、それでも持病などで他の薬を使用している方などは相互作用・飲み合わせに注意が必要なものもあります。

そこで、今回は、市販のお薬を選ぶときにチェックしておきたい代表的な処方薬(医療用医薬品)をご紹介します。

ぜひお薬を購入するときに成分に注意してみてくださいね。
 

市販の解熱鎮痛成分と相互作用がある代表的な処方薬成分リスト

市販薬で使用される成分ごとのご紹介します。市販薬を購入するときに、市販薬に含まれている成分を確認する際に使用してください。
市販薬も処方薬も、「商品名」ではなく「成分名」で確認するようにしましょう
 

アスピリン・アスピリンアルミニウム・エテンザミド・サリチルアミドと相互作用がある代表薬

アスピリン・アスピリンアルミニウム・エテンザミド・サリチルアミドは「サリチル酸系」と呼ばれるグループの解熱鎮痛成分です。
このグループの成分は「インフルエンザ・水ぼうそう(水痘)のときに使用が禁止されている成分」でもあります。

飲み合わせに注意が必要な成分 相互作用
血液凝固・血小板凝集に作用する成分(ワルファリン・チクロピジン・クロピドグレル・シロスタゾール・ヘパリン・ウロキナーゼ・イコサペント酸エチルなど) 出血傾向が増す危険がある
血糖降下薬(インスリン製剤・スルホニルウレア系製剤など) 血糖値が下がる危険がある
NSAIDs系の解熱鎮痛剤(解熱鎮痛薬を自己判断で複数使わないようにしましょう) 出血傾向、腎機能低下、低体温の危険がある
メトトレキサート(リウマチ・癌などで使用される成分) 血球が減るなどの危険がある
パルプロ酸ナトリウム(てんかん・けいれん等で使用される成分) パルプロ酸の効果が強まるなど
リチウム製剤(そう病・躁の治療等で使用される成分) リチウム中毒の危険がある
フェニトイン(てんかん等で使用される成分) フェニトインの効果が変わるなど
チアジド系利尿薬・ループ利尿薬(心不全や高血圧の治療で使用されることもある薬) 利用作用が弱まる危険がある
β遮断薬・ACE阻害薬(心疾患や高血圧の治療で使用されることもある薬) β遮断薬・ACE阻害薬が弱まる危険がある
ニトログリセリン製剤(強心のために使用されることがある薬) ニトログリセリンの効果が弱まる危険がある
SSRI(うつ病・精神疾患の治療で使用されるお薬) 効果・副作用への影響
アセタゾラミド(緑内障・高山病などで使用されるお薬) アセタゾラミドの副作用が強まる危険
ドネペジル塩酸塩(認知症などで使用されるお薬) 消化性潰瘍の危険など
ザフィルルカスト(喘息などで使用されるお薬) ザフィルルカストの強さが変わるなど
タクロスリム水和物・シクロスポリン(免疫をおさえる薬) 腎障害の危険
プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2拮抗薬(ラマトロバン・セラトロダストなど) プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2拮抗薬の強さが変わるなど
尿酸排泄促進薬(プロベネシド・ベンズブロマロンなど) 尿酸排泄促進薬の効果が落ち、尿酸値があがる危険

 

アセトアミノフェンと相互作用がある代表薬

アセトアミノフェンは市販の解熱鎮痛成分の中では安全性が高い成分の一つです。頭痛薬や生理痛薬だけでなく総合感冒薬(かぜ薬)にも広く含まれています。
しかし、相互作用のあるものもあるため、念のため確認して使用するようにしましょう。

飲み合わせに注意が必要な成分 相互作用
リチウム製剤(そう病・躁の治療等で使用される成分) リチウム中毒の危険がある
チアジド系利尿薬 利用作用が弱まる危険がある
クマリン系 抗凝血薬(ワルファリン) 出血傾向が増す危険がある
抗てんかん薬(カルバマゼピン・フェニトイン・フェノバルビタール・ピリミドンなど) 長期間の使用で肝障害の危険が挙げられています
抗結核薬(リファンピジン・イソニアジドなど) 長期間の使用で肝障害の危険が挙げられています
抗生物質・抗菌薬 解熱効果が出過ぎる注意が指摘されています

 

イブプロフェンと相互作用がある代表薬

イブプロフェンも頭痛薬や生理痛薬だけでなく総合感冒薬(かぜ薬)にも広く含まれています。相互作用には念のため確認して使用するようにしましょう。

飲み合わせに注意が必要な成分 相互作用
クマリン系 抗凝血薬(ワルファリン) 出血傾向が増す危険があります
血友病患者のジドブジン(HIVの治療薬) 出血傾向がでる危険があります
ニューキノロン系抗生物質(エノキサシン・レボフロキサシンなど多数) 副作用(けいれん誘発)を増強する恐れがあり注意が必要です
メトトレキサート(リウマチ・癌などで使用される成分) 血球が減るなどの危険がある
アスピリン アスピリンの血小板凝縮抑制作用が弱まる恐れがあります
リチウム製剤(そう病・躁の治療等で使用される成分) リチウム中毒の危険がある
スルホニル尿素系血統降下薬(SU剤) 血糖降下作用が増して低血糖がでる恐れがある
チアジド系利尿薬・ループ利尿薬(心不全や高血圧の治療で使用されることもある薬) 利用作用が弱まる危険がある
β遮断薬・ACE阻害薬(心疾患や高血圧の治療で使用されることもある薬) β遮断薬・ACE阻害薬が弱まる危険がある
クロピドグレル(抗血小板薬) 消化管出血が増す恐れがあります
SSRI(うつ病・精神疾患の治療で使用されるお薬) 効果・副作用への影響
ポリコナゾール・フルコナゾール(抗真菌薬) イブプロフェンの血中濃度が高まる恐れがあります
タクロスリム水和物(免疫をおさえる薬) 腎障害の危険

 

ロキソプロフェンと相互作用がある代表薬

 

ロキソプロフェンは市販薬としてはロキソニンSが有名なお薬です。

飲み合わせに注意が必要な成分 相互作用
リチウム製剤(そう病・躁の治療等で使用される成分) リチウム中毒の危険がある
チアジド系利尿薬 利用作用が弱まる危険がある
クマリン系 抗凝血薬(ワルファリン) 出血傾向が増す危険がある
メトトレキサート(リウマチ・癌などで使用される成分) 血球が減るなどの危険がある
スルホニル尿素系血統降下薬(SU剤) 血糖降下作用が増して低血糖がでる恐れがある
ニューキノロン系抗生物質(エノキサシン・レボフロキサシンなど多数) 副作用(けいれん誘発)を増強する恐れがあり注意が必要です
 
ACE阻害薬(心疾患や高血圧の治療で使用されることもある薬)、アンジオテンシン2拮抗薬 ACE阻害薬・AT2薬の効果が弱まる危険がある

 

おわりに

市販薬を複数使うときや、処方薬(医療用医薬品)を使われている方は相互作用・飲み合わせにも注意していきましょう。

●処方薬(医療用医薬品)の用法用量は医師・薬剤師の指示を必ず守りましょう。
●副作用も存在する医薬品です。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
●症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。使用が決まった際はまずは安心して処方通り決められたとおりにご使用ください。