風邪薬の選び方!症状によって選ぶ薬が変わる?

市販の風邪薬は一般的には総合感冒薬といい、解熱成分や咳をおさえる成分などが複合して配合されている薬です。

風邪はさまざまな症状が同時に発症することが多く、基本的にはどの風邪薬も症状全般に広く効果を発揮します。

ただし、成分によっては効果を発揮しやすい症状が異なります。

風邪薬を選択するときは最もつらい症状に合わせて成分を選ぶことが最大限の効果を得るポイントです。

風邪の症状全般におすすめできる薬

パブロンSゴールドW微粒

対象年齢 8歳以上
用法・用量 1日3回服用
・8歳~14歳は1回1/2包
・15歳以上は1回1包

喉の痛みや咳、鼻水、頭痛、発熱、体の痛みなど風邪の諸症状に効果のある市販薬です。

解熱鎮痛成分のアセトアミノフェンの他、咳を鎮めるジヒドロコデインリン酸塩や痰の排出を助けるアンブロキソール塩酸塩、喉の粘膜を正常な状態にするL-カルボシステインが配合されています。

さらに鼻水や鼻づまりをおさえるクロルフェニラミンマレイン酸塩や、体力の回復を助けるビタミンB2も含まれています。

顆粒タイプの他にも飲みやすい錠剤タイプが販売されています。

新ルルAゴールドDX

対象年齢 7歳以上
用法・用量 1日3回服用
・7歳~11歳未満は1回1錠
・11歳~15歳未満は1回2錠
・15歳以上は1回3錠

喉の痛みや鼻水・鼻づまり、咳、発熱など風邪の諸症状に効果を見込める市販薬です。

解熱鎮痛成分のアセトアミノフェンを中心に、鼻水を抑おさえるクレマスチンフマル酸塩・ベラドンナ総アルカロイドや、咳を鎮めるdl-メチルエフェドリン塩酸塩・ジヒドロコデインリン酸塩、痰の排出を助けるブロムヘキシン塩酸塩が配合されています。

さらに喉の痛みをおさえるトラネキサム酸や頭痛・倦怠感を改善する無水カフェイン、体力の回復を助けるビタミン類も含まれています。 錠剤のほか細粒タイプの粉薬も販売されています。

エスタックイブファインEX

対象年齢 15歳以上
用法・用量 1回2錠 1日3回服用

喉の痛みや発熱、咳、鼻水、体の痛みなど風邪の諸症状をやわらげる市販薬です。 解熱鎮痛成分のイブプロフェンを中心に、咳を鎮めて痰の排出をうながすアンブロキソール塩酸塩・ジヒドロコデインリン酸塩・dl-メチルエフェドリン塩酸塩が配合されています。 その他にも鼻水を抑おさえるヨウ化イソプロパミド・クロルフェニラミンマレイン酸塩や頭痛を鎮める無水カフェインも含まれています。 またイブプロフェンの吸収を早めるとともに胃の粘膜を保護する酸化マグネシウムが配合されており、より優れた効果が期待できます。

喉の痛み・発熱が強い場合におすすめの風邪薬

一般的な風邪薬であれば、ほとんどの風邪薬で熱や痛みをおさえる作用があり、総合感冒薬であればどの薬も効果が期待できます。

喉の痛みが強い場合は、解熱鎮痛成分が含まれていて、かつトラネキサム酸が配合されているものを選ぶと良いでしょう。

解熱鎮痛成分は、その名の通り熱を下げ、喉の痛みや体の痛みなどをやわらげる効果があり、トラネキサム酸には喉のはれなどの炎症をおさえる効果が期待できるのです。

コルゲンコーワ鎮痛解熱LXα

対象年齢 15歳以上
用法・用量 1回1錠 1日2回まで 
ただし再度症状があらわれた場合には3回目を服用できる

解熱鎮痛成分のロキソプロフェンナトリウムのほか、抗炎症成分のトラネキサム酸が配合されています。トラネキサム酸は粘膜などの腫れをおさえるため、服用することで喉の痛みがやわらぎます。

ルルアタックEX

対象年齢 15歳以上
用法・用量 1回2錠 1日3回服用

解熱鎮痛成分のイブプロフェンの他、抗炎症成分のトラネキサム酸が配合されています。トラネキサム酸は喉の腫れなどの炎症をおさえる効果があるため喉の痛みに良く効きます。

その他にも、鼻水や鼻づまりを改善するクレマスチンフマル酸塩や痰の排出を助けるブロムヘキシン塩酸塩が配合されています。

体力の回復を助けるビタミンも配合されているため、早く風邪を治したい人にもおすすめです。 錠剤の他、顆粒タイプの粉薬も販売されています。

鼻水・鼻づまりがひどい場合におすすめの風邪薬

鼻水や鼻づまり、くしゃみがひどい場合は、抗ヒスタミン成分を含む薬を選択します。鼻の症状を引き起こすヒスタミンという成分をおさえることで症状を和らげるのです。

抗ヒスタミン成分と特徴として、眠気の副作用がでることがあります。ご注意ください。

ベンザブロックSプラス

対象年齢 7歳以上
用法・用量 1日3回服用
・7歳~14歳は1回1錠
・15歳以上は1回2錠

鼻水をおさえるヨウ化イソプロパミドと、鼻水やくしゃみをおさえるd-クロルフェニラミンマレイン酸塩という抗ヒスタミン成分が配合されています。

その他にも解熱鎮痛成分のアセトアミノフェンや喉の痛みを和らげるトラネキサム酸、咳をおさえるジヒドロコデインリン酸塩・dl-メチルエフェドリン塩酸塩が含まれています。

体力の回復を助けるビタミン類も配合されているため、風邪で弱った体にもおすすめです。 小型で飲みやすいカプレット(錠剤)のほか、円形の錠剤も販売されています。

咳がひどい方におすすめの風邪薬

咳が出る原因はいくつかあります。

風邪薬に含まれる成分には、痰の排出を助ける成分や、咳の中枢神経に働きかける成分、気管支を広げる成分など、さまざまな咳をおさえる成分が配合されています。

ストナジェルサイナスS

対象年齢 11歳以上
用法・用量 1日3回服用
・11歳~14歳は1回1カプセル
・15歳以上は1回2カプセル

咳を鎮める成分が4種類配合されている薬です。気管支を広げて咳を鎮める㎗-メチルエフェドリン塩酸塩や、中枢神経に働きかけて咳を鎮めるジヒドロコデインリン酸塩やノスカピン塩酸塩水和物が配合されています。

さらに痰を切って咳を鎮めるグアイフェネシンも配合されています。

その他にも解熱鎮痛成分のアセトアミノフェンや、鼻水・鼻づまりを改善するベラドンナ総アルカロイド・ジフェニルピラリン塩酸塩なども配合されています。

パブロンエースAX微粒

対象年齢 15歳以上
用法・用量 1回1包 1日3回服用

解熱鎮痛成分のイブプロフェンなど合わせて9種類の成分が配合されています。

配合されているのは、痰の排出を助けるアンブロキソール塩酸塩や咳を鎮めるdl-メチルエフェドリン塩酸塩・ジヒドロコデインリン酸塩、鼻水や鼻づまりを改善するクロルフェニラミンマレイン酸塩、頭痛や倦怠感をおさえる無水カフェインです。

また、体力の回復を助ける3種類のビタミンも配合されています。 顆粒タイプのほか錠剤タイプも販売されています。

ベンザブロックLプラス

対象年齢 15歳以上
用法・用量 1回2錠 1日3回服用

解熱鎮痛成分のイブプロフェンのほか、痰を薄めて出しやすくするL-カルボシステイン、咳を鎮めるジヒドロコデインリン酸塩が配合されています。

その他にも鼻づまりを和らげる塩酸プソイドエフェドリンやくしゃみをおさえるd-クロルフェニラミンマレイン酸塩、頭痛や倦怠感を改善する無水カフェインが配合されています。

小型で飲みやすいカプレット(錠剤)のほか、円形の錠剤も販売されています。

風邪のひき始めにおすすめの風邪薬

風邪のひき始めには、副作用がでにくく、効き目も緩やかな漢方薬を選択すると良いでしょう。

葛根湯エキス錠クラシエ

風邪のひきはじめには漢方薬の葛根湯がおすすめです。葛根湯には熱を下げる桂皮や麻黄、葛根や、痛みをおさえる甘草など7種類の生薬成分が配合されています。

ゾクゾクとした寒気や、肩・首の重みや体の痛みを緩和する効果があります。また眠くなる成分は配合されていないため、薬を服用して眠くなると困る方にもおすすめです。

汗をかいていない風邪のひきはじめに効果のある薬です。

ツムラ漢方麻黄湯エキス顆粒

体の関節が痛むような風邪にひきはじめには麻黄湯が適しています。麻黄湯には熱を下げる作用のある麻黄を中心に、体の痛みをおさえる甘草や咳を抑えて痰を切りやすくする杏仁など4種類の生薬成分が配合されています。

また鼻づまりを改善する効果もあるため、鼻かぜにもおすすめです。

眠くなる成分は含まれていないため、薬を飲んで眠くなると困る方にもおすすめです。 汗が出ていない風邪に適しています。

ツムラ漢方小青竜湯エキス顆粒

小青竜湯は鼻水やくしゃみなど鼻の症状が出る風邪に適した漢方薬です。小青竜湯には水分の排出をうながす麻黄や体の痛みを和らげる甘草など8種類の生薬由来の成分が配合されています。

鼻水やくしゃみが止まらない方におすすめです。水分の代謝をうながす作用があり、風邪だけでなく鼻炎にも効果があります。

眠くなる成分は含まれていないため、薬を飲んで眠くなると困る人にもおすすめです。

眠気がでにくい風邪薬

風邪薬に含まれる成分によっては眠気がでやすい成分もあり、仕事や学業への影響が不安になる方もいるのではないでしょうか。

風邪薬に含まれる成分の中でも、特に鼻の諸症状に効く抗ヒスタミン成分を含んでいる薬は眠気が出やすくなっているので注意しましょう。

ストナデイタイム

対象年齢 1歳未満から服用可
※ただし2歳未満の乳幼児は市販薬ではなく医師の診察を優先すること
用法・用量

1日3回服用
・1~2歳は1回1/4包
・3~6歳は1回1/3包
・7~10歳は1回1/2包
・11~14歳は1回2/3包
・​15歳以上は1回1包

眠気をもたらす抗ヒスタミン成分を配合していない薬です。

解熱鎮痛成分であるアセトアミノフェンとエテンザミドのほか、風邪の諸症状に効果的な生薬由来の成分である小青竜湯エキスが配合されています。

咳をおさえるリン酸ジヒドロコデインや、頭痛・倦怠感を改善する無水カフェインも配合されています。

就寝前におすすめの風邪薬

夜にぐっすり眠りたい方は覚醒作用のあるカフェインが配合されていない薬を選択しましょう。

また、息苦しさを改善する成分が入っていると良いですね。

ルルアタックEX

対象年齢 15歳以上
用法・用量

1回2錠 1日3回服用

カフェインを配合していないため眠りを妨げることがありません。

また、気管支を広げる成分であるdl-メチルエフェドリン塩酸塩や咳を鎮めるジヒドロコデインリン酸塩が配合されているため、就寝時に息苦しさを感じる人にもおすすめです。

その他にも解熱鎮痛成分であるイブプロフェンや喉の痛みをおさえるトラネキサム酸などが配合されています。 錠剤の他、顆粒タイプの粉薬も販売されています。

妊娠中に使用できる風邪薬

妊娠中は使用する薬の成分には注意が必要です。 特に総合感冒薬はさまざまな成分が配合されているため自己判断での使用は控えることが望ましいです。 妊娠中に薬はできるだけ医師から処方された薬のみを使用し、やむを得ない場合のみ市販薬を使用することをおすすめします。

タイレノールA

対象年齢 15歳以上
用法・用量

1回1錠 1日3回まで服用可

有効成分として解熱鎮痛成分であるアセトアミノフェンのみを配合した薬です。

アセトアミノフェンは解熱鎮痛成分の中でも比較的効果が穏やかで副作用の少ない成分です。

ただし、服用の前には薬剤師に妊娠中であることを伝えて相談するようにしてください。

15歳未満の子どもでも使用できる風邪薬

市販の風邪薬にも、対象年齢が1歳以上となっているものが多くあります。 家族が使っている市販薬をこどもに使用する場合は、対象年齢を必ず確認しましょう。 また、2歳未満の乳幼児の場合は、自己判断で市販薬を使用せずに医師の診察を優先させることが望ましいです。

ムヒのこどもかぜシロップSa

対象年齢 生後3か月以上
用法・用量

1日3回服用
・3か月以上6か月未満は1回5mL
・6か月以上1歳未満は1回6mL
・1歳以上3歳未満は1回7.5mL
・3歳以上7歳未満は1回10mL

解熱鎮痛成分であるアセトアミノフェンや、呼吸を楽にして咳を鎮めるdl-メチルエフェドリン塩酸塩、鼻水や鼻づまりを改善するクロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されています。

また生薬成分のナンテンジツ流エキスが咳をおさえる効果もあります。

カフェインは配合されていないため、眠りを妨げることもありません。 子供が飲みやすいイチゴ味とピーチ味が販売されています。

宇津こどもかぜシロップA

対象年齢 生後3か月以上
用法・用量

1日3回服用
・3か月以上6か月未満は1回5mL
・6か月以上1歳未満は1回6mL
・1歳以上3歳未満は1回7.5mL
・3歳以上7歳未満は1回10mL

解熱鎮痛成分のアセトアミノフェンや、鼻水・鼻づまりを改善するd-クロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されています。

また咳を鎮める作用のある成分がデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物・dl-メチルエフェドリン塩酸塩・グアイフェネシンと3種類配合されており、痰を出しやすくする効果もあります。

砂糖を使用していないため歯を磨いたあとや就寝前でも安心して服用できます。カフェインを配合していないため眠りを妨げることもありません。

新小児ジキニンシロップ

対象年齢 1歳以上
用法・用量

1日3回食後30分以内に服用
・3歳以上7歳未満は1回4mL 
・1歳以上3歳未満は1回3mL

解熱鎮痛成分のアセトアミノフェンや、咳を鎮めるジヒドロコデインリン酸塩が配合されています。

また生薬由来の甘草エキスが体の痛みや咳を和らげます。

その他にも咳をおさえるdl-メチルエフェドリン塩酸塩や鼻水・鼻づまりを和らげるクロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されています。 甘草エキスのほのかな甘みがあり子供でも飲みやすい味の薬となっています。

コンビニで購入できる風邪薬

パブロン滋養内服液ゴールド(大正滋養液)

生薬由来の成分の他、体力の回復を助けるタウリンやビタミン類が配合されているドリンク剤です。

市販薬が手元にない場合のほか、風邪の治りかけのときにも適しています。 生薬由来の成分は、体を温める生姜(ショウキョウ)や食欲不振時に効果のある芍薬(シャクヤク)、甘草(カンゾウ)などの5種類が配合されています。

15歳未満の子供は服用できません。

薬用 ルル のど飴 オレンジ味 12粒入 [指定医薬部外品]

4種類の生薬が配合されたのど飴で、喉の痛みや腫れをやわらげる効果があります。生薬成分は体の痛みをやわらげる甘草(カンゾウ)や体を温める生姜(しょうきょう)などが含まれています。 15歳以上の場合1回2粒を1日3回服用してください。15歳未満は服用できません。

おわりに

風邪薬はさまざまな種類のものが販売されていますが、自分の症状に合ったものを選択することでより早い回復を期待することができます。医師や薬剤師、登録販売者に相談してみましょう。