アデノウイルスは、感染力の非常に強いウイルスです。
アデノウイルスが原因の感染症には「プール熱」や「はやり目」があり、夏を中心に子どもの間で流行します。子どもが感染症にかかったしまったとき、幼稚園や保育園を休むべきかどうか気になりますよね。
この記事では、アデノウイルスに感染したときの、幼稚園や保育園の登園について解説します。

アデノウイルスについて、詳しくはこちらをごらんください。

子どもがかかりやすいアデノウイルスが原因の感染症

アデノウイルスには複数の型があり、現在51種類の型が確認されています。子どもがかかりやすいアデノウイルスの感染症は、主に3型のアデノウイルスが原因の咽頭結膜熱と、8型が原因の流行性角結膜炎です。

プール熱(咽頭結膜熱)

咽頭結膜熱は夏風邪の代表的な症状で、アデノウイルスの特徴的な症状である高熱・咽頭炎・結膜炎の症状全てが発症します。
急な発熱、食欲不振、倦怠感などの風邪症状のほか、咽頭炎と結膜炎が併発します。
プールで感染することも多いため、プール熱と呼ばれることもあります。

はやり目(流行性角結膜炎)

アデノウイルスが原因となる結膜炎で、はやり目とも呼ばれます。ほかのウイルス性の結膜炎よりも症状は強く、目があけられないほどの目やに、充血、痛みなどもあります。
通常は1週間ぐらいで症状が改善していきますが、症状が悪化した場合には完治に数ヶ月かかることもあります。

流行性角結膜炎について、詳しくは関連記事をごらんください。

アデノウイルスにかかったら、いつから登園できる?

アデノウイルスは、体内でも長く生存することが可能な病原体で、接触感染によって拡がりやすいものとして、特に注意する必要のあるウイルスとされています。

プール熱の場合は症状が消えてから2日後

プール熱は、学校における児童生徒や職員の健康の保持増進を図るための法律である「学校保健安全法」で、第二種感染症に位置づけられています。他に、インフルエンザ、百日咳、麻疹、おたふくかぜ、風疹、水ぼうそう、結核なども第二種感染症となっています。

この「学校保健安全法」に基づき、医師にプール熱と診断された場合は、発熱や咽頭炎・目の充血などの主な症状がなくなった後、2日を経過するまでは出席停止となります。同じく厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」でも、登園のめやすは、症状が消えてから2日経過してからと定められています。

はやり目の場合は医師が出席を認めるまで

流行性角結膜炎は、学校感染症の第三種に定められています。第三種感染症は、放置すれば学校で流行が広がってしまう可能性がある感染症です。出席停止期間の個別の基準はありませんが、医師が感染のおそれがないと認めるまで出席停止となります。

出席停止となった日数は「出席しなければならない日数」から減らされるので、学校に登校しない状態であっても、学級閉鎖や忌引と同じ扱いとなり、欠席にはなりません。なお、再登園の際は、医師による登園許可書が必要となります。

参考:厚生労働省「保育所における感染症対策ガイドライン」

アデノウイルスにかかった後の注意点

他の子にうつさないために

アデノウイルスは、症状が治まった後も、咽頭から約14日間、便からは約30日間ウイルスを排出します。周りの子どもにうつさないために、登園の際は、次のことに気をつけましょう。

▪️こまめに手洗い・消毒をする
▪️目をこすらない
▪️プール熱に感染している場合は、マスクをする

プールはどうする?

アデノウイルスに感染した子どもがプールに入ると、治りが遅れたり角膜や結膜の感染症を起こすことがあります。さらに、おしりについたウイルスによって、他の子どもに感染させてしまうおそれもあるため、基本的に登園後2週間程度はプールに入ることができないとされています。プールに入る際は、医師に相談しましょう。

おわりに

プール熱は、症状がなくなってから2日経過するまで、はやり目は医師が許可を出すまで出席停止となります。また、症状がおさまっても約1か月間はウイルスの排出が続くので、登園後に周りの子どもにうつさないよう、対策を講じましょう。