おたふく風邪は、耳の下から頬・あごにかけて腫れ、痛みや発熱をともなう病気です。正式名称は流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)といいます。

おたふく風邪の原因はムンプスウイルスの感染によるものです。

ムンプスウイルスは、咳やくしゃみによる飛沫感染や、感染者やウイルスが付着したものへの接触による接触感染で感染します。

おたふく風邪で腫れる期間や、おたふく風邪でも腫れない場合、対処法について詳しく解説します。

おたふく風邪は何日間腫れる?

おたふく風邪による腫れは、発症してから1~3日がピークで、その後3~7日かけて腫れが引いていきます。

ただし、1週間が過ぎても腫れがある場合は、他の病気を併発している場合もあるため、医療機関を受診してください。

腫れが引いてもうつる

おたふく風邪を発症した場合は、発症してからおよそ9日後まではウイルス排泄が認められているため、腫れが引いたあとも家族などに感染しないよう注意が必要です。

おたふく風邪の原因となるウイルスの潜伏期間はおよそ17日間で、場合によっては24日間前後潜伏したあと発症することもあります。

腫れないケースも

おたふく風邪は不顕性感染(ふけんせいかんせん)で終わるケースもあります。

不顕性感染とは、ウイルスに感染しても自覚症状がなく、気づかなうちに感染することです。

不顕性感染の場合は、耳の下の腫れや痛みの症状が現れることはありません。

おたふく風邪の腫れが引かない場合は?

大人がおたふく風邪にかかった場合、子供より重症化しやすいため注意が必要です。

また、大人がおたふく風邪にかかった場合、合併症を引き起こすことがあります。

合併症のおそれ

大人がおたふく風邪にかかった場合、男性は睾丸炎、女性は卵巣炎を合併することがあります。

睾丸炎は睾丸の痛みや腫れの症状、卵巣炎では下腹部の痛みがあります。

睾丸炎と卵巣炎が不妊の原因になることはほとんどありません。

そのほかに大人になってからのおたふく風邪は、ムンプス難聴を合併するおそれもあります。

おたふく風邪によりムンプス難聴を合併する割合は0.01~0.5%とかなり低いです。

万が一、おたふく風邪でムンプス難聴を合併した場合、現状では治療法がないため、聴力の回復はほとんど期待できません。

おたふく風邪で腫れる場所は?

おたふく風邪で腫れる場所は、主に、耳の下(耳下腺)・顎の下(顎下腺)・舌の下(舌下腺)です。

初めに片方の耳下腺が腫れる

おたふく風邪の腫れの症状は、初めに片方の耳下腺に生じることが多くあります。

その後1〜2日経過すると、両方の耳下腺が腫れてくることがあります。

最初から両方の頬が腫れることや、片方の耳下腺しか腫れないケースもあります。

腫れた時の対処法

通常、おたふく風邪を発症した場合の治療は、発熱には解熱鎮痛剤を使用するなどの対症療法となります。

腫れているところが痛くてつらい場合には、腫れているところを氷で冷やすとよいでしょう。

ただし、おたふく風邪の合併症を併発した場合には症状に応じて適切な治療が必要になるため医療機関を受診し医師の指示にしたがいましょう。

おわりに

大人になってからのおたふく風邪の発症は、子供よりも症状が重いことが多く、40℃以上の高熱や関節の激しい痛みを感じる場合もあります。

おたふく風邪は予防接種で防げる病気です。大人でおたふく風邪に感染したことがない人は、おたふく風邪にかかる前に予防をしておきましょう。