氷食症とは?貧血で氷を食べたくなるのはなぜ?

貧血と氷が食べる氷食症の関係について徹底解説。貧血になるとなぜ氷を食べたくなるか理由を説明します。貧血で氷を食べたくなるときの治療法についても紹介。妊婦が氷を食べたいと思ってしまうのはなぜ?といった疑問にも答えます。

氷食症はどんな病気?

氷食症は、食べ物ではない物を食べることを特徴とする異食症の一種で、強迫的に氷や凍らせたものを食べる病気です。

氷食症の定義については明確化されていませんが、少なくとも1か月間に渡り氷を持続的に食べていたり、脅迫的な異常行動として氷を食べている場合は氷食症のおそれがあります。

氷を食べること自体に害はありませんが、氷を噛むことが歯の摩耗・顎関節症などの原因になるため、対処する必要がある病気です。

貧血で氷を食べたくなるのはなぜ?

氷食症の主な原因は、鉄が不足することで起こる鉄欠乏性貧血と考えられています。

鉄欠乏性貧血では、めまい・動悸・息切れなどに加えて、肌や爪の異常や氷食症をはじめとする異食症といった特徴的な症状が現れることがあります。

しかし、鉄欠乏性貧血によって氷食症が引き起こされる理由については、はっきりと解明されていません。

「脳内の鉄分不足で体温調節障害が起こることにより、口腔内で起こる熱感を氷で緩和しようとしている」という説や、「口腔粘膜または味覚の変化に起因する」とする説などがあります。

貧血の重症度と氷食症の程度には深い相関関係はないと考えられていますが、氷食症になると氷以外の食物摂取量が減少し、さらに鉄が不足するため余計に氷が食べたくなるという悪循環に陥りやすくなります。

貧血による氷食症の治療法

氷食症により鉄欠乏性貧血が疑われた場合は、はじめに血液検査が行われます。

検査の結果、氷食症の原因が鉄欠乏性貧血であると判断された場合は、鉄剤と呼ばれる鉄を主成分とする薬の補充療法が行われます。

鉄剤による治療を開始してから通常1~2ヶ月程で鉄欠乏性貧血と氷食症が改善されますが、再発防止のために3~4ヶ月間程治療を継続することが必要です。

また、鉄剤による治療を開始するとともに食生活を改善する必要があります。鉄分が多くて吸収効率が高い食材を積極的に摂取しましょう。

貧血が原因ではない場合の氷食症の治療は?

血液検査をして鉄欠乏性貧血でないと診断された、あるいは貧血を改善したにも関わらず氷食症が治らない場合は、鉄分不足以外の原因を疑う必要があります。

原因の一つは、統合失調症・広汎性発達障害などのほか、家庭環境・学校・職場環境の心理的ストレスがもとで発症する強迫神経症といった精神疾患です。

氷食症以外に過食や拒食の症状が現れている場合には、精神科・心療内科的アプローチが必要になります。

そのほか、妊娠中に氷食症が発症することがあります。なお、妊娠中に氷食症が起こるメカニズムについては、妊娠によって起こる貧血が原因なのではないかという説がありますが、まだ明らかになっていません。

おわりに

氷食症の疑いがある場合は、鉄欠乏性貧血のおそれがあるので一度病院を受診しましょう。

病院で血液検査を行えば、氷食症の原因が鉄欠乏性貧血かどうかをはっきりとさせることができます。

まずは原因を明確にして、氷食症への適切な対処をしましょう。

貧血のお役立ち情報

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