汗が多い(多汗症)の原因や薬など悩みをセルフチェック

2019年10月23日

汗が多い(多汗症)の原因・対処・お薬・疑われる病気を解説します。分からないことがあれば薬剤師に相談することができます。

多汗症の症状

多汗症とは、体温の調整に必要な範囲を超えて発汗が異常に増加し、日常生活に支障が出ている疾患をいいます。

多汗症は全身の発汗が増加する全身性多汗症と、体の一部の汗が増える局所性多汗症に分類されています。さらに明らかな原因がわからない原発性の多汗症と、発汗の原因となる病気があって起こる続発性の多汗症があります。

原発性で局所の発汗過剰を起こす多汗症は難病に指定されています。

生活の中で考えられる原因

自律神経の失調

発汗作用は自律神経によって調整されていますが、多汗症では交感神経が失調して、体温の上昇や緊張などと関係なくエクリン腺から汗が過剰に放出されます。

原発性の多汗症は発汗を促す交感神経が興奮しやすいなど、脳の前頭葉・海馬・扁桃核が何らかの失調を起こすことが関係しているといわれていますが、確かなことはまだ解明されていません。

身体機能の失調

続発性多汗症は、全身性・部分性いずれのタイプも内科的疾患などの部分症として発汗の異常増加が起こります。

結核などの感染症、バセドウ病などの甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫などの内分泌代謝異常、神経疾患、先端肥大症などが原因となっていることがあり、先端肥大症では汗腺の肥大によって多汗となります。

その他、脳梗塞で麻痺側の発汗量が増加する場合では、体温のコントロールに関わる視床下部など脳幹の障害や脊髄損傷による自律神経障害が原因で多汗が起こります。

耳下腺周辺の手術や外傷後に、食事などで唾液が分泌されると同時に耳前部に局所的な多汗症が発症することがあります。これは傷ついた副交感神経が発汗神経に迷入することで起こると考えられています。

多汗症の対処法

自律神経のバランスを整える

原発性の多汗症は原因が分からないため対処も困難です。大量の汗で不安やイライラ、うつ、動悸、めまい、息苦しさを引き起こすこともあるため、規則正しい生活を送り、リラックスする時間や空間を設けるなど、自律神経のバランスを整えるよう心がけましょう。

病院や専門機関を受診する

発汗の原因となる病気があって起こる続発性多汗症の場合は、元の病気の治療が第一の対処法です。

多汗症では1人で悩むこと自体が大きなストレスとなります。早めに皮膚科や心療内科など、専門の医療機関を受診してください。

薬の使用

多汗症は発汗量により軽症・中等症・重症に分けられます。安価で自宅で簡単に行える治療法としては、塩化アルミニウムの20~30%アルコール溶剤あるいは水溶液の使用が一般的です。軽症から重症まで対応できる薬ですが、刺激性皮膚炎などに注意が必要です。

内服薬では抗コリン剤が使用されていて、臭化プロバンテリンは保険適応です。その他、オキシブチニン、コハク酸ソリフェナシンなどがありますが、効果の程度にばらつきがあったり、口の渇きや眠気などの副作用の報告がありますので副作用が強く出るようなら医師に相談しましょう。

多汗症の方は発汗に対する恐怖心で情緒不安定になることがあるため、自律神経の働きを整えるトフィソバムや、抗不安薬のバロキセチンを使用することもあります。

汗が多い(多汗症)に使われるお薬の総合情報

汗が多い(多汗症)に関するお役立ち情報

薬剤師に相談する

疑問に思ったことは薬剤師に相談してみましょう。