おねしょ・夜尿症とは 

おねしょは、寝ている間におしっこをもらしてしまう現象をいいます。これは、人間がおしっこを溜める膀胱の大きさと眠っている間に作られるおしっこの量のバランスが悪いためにおこります。
4〜5歳程度になると膀胱とおしっこの溜まり具合が安定してきておねしょをする子どもがだいぶ減ってきます。小学校の入学程度の頃にはほとんどの子どもがおねしょに悩まされることはないとされていますが、おねしょの原因には遺伝的要因もあるとみられており、何より発達には個人差があるため、おねしょの卒業時期は人によって多少、差があります。

また、おねしょと同じ意味ですが、寝ている間に排尿してしまうこと夜尿症といいます。これは、膀胱とおしっこの溜まり具合が安定してくる年齢にも関わらず、寝ている間に排尿してしまう場合に使用される呼び名です。
だいたい、6歳以上の方がおねしょをしてしまう場合に夜尿症と呼ばれるようになり、夜尿症は積極的な指導や薬による治療をとる場合が多いとされています。

家庭で出来るおねしょ対策

成長には個人差があるとはいえ、ある程度の年齢になったらおねしょを卒業しなければいけません。寝る前には必ずトイレに行かせたり、就寝前の水分摂取を調整するなど、まずは、家庭でできるおねしょ対策を実践していきましょう。家庭でできるおねしょ対策には次のようなものがあります。

夕食から就寝までの時間をあける

飲食をすることで摂取した水分は、だいたい3〜4時間かけて膀胱に尿として溜まるとされています。夕食から就寝までの時間があけば、寝る前にたっぷりとおしっこができるため、夜尿分をする恐れのあるおしっこの量を減らすことができます。
ここで注意しなくてはいけないのは、夕食から就寝までの時間をあけたいからといって夜更かしをさせてはいけません。夜更かしをすると生活ペースが乱れるだけではなく、朝起きるのも遅くなりがちです。朝になると膀胱に尿が溜まるため眠りが浅くなり早起きができれば尿意に気づくことができますが、朝になっても眠りが深い状態だと朝の尿意に気づけなくなり、その結果、おねしょをしてしまうこともあります。

夕食で糖分を豊富に含んだ物の摂取を控える

夕食に砂糖を使ったお菓子や果物などのデザートの摂取と、就寝して間もないタイミングでおこるおねしょ・夜尿症には関連性があるとされています。
これは、糖分には塩分以上に利尿作用があるためだとされ、特に果糖された食物の摂取による影響が大きいとされています。そのため、おねしょや夜尿症に悩む方に対しては、夕食時・夕食後に甘い物の摂取は控えることが望ましいといわれています。

昼間のトイレを促しすぎない

こまめにトイレに行かせれば、おもらしを防げると思いがちですが、頻繁にトイレに行かせると尿を溜める訓練ができません。さらに、尿を溜めることをしないと膀胱が小さいままになってしまい、膀胱を成長させる妨げになる場合があります。
膀胱が成長できているほど寝ている最中に尿を溜めることもできます。昼間は可能な限り、保護者が子どもに対して何度もトイレに行かせるのではなく、子どもが尿意を感じたら自発的にトイレに行かせることが大切です。

おねしょや夜尿症の改善に期待ができる市販薬13選

おねしょや夜尿症に対して、「病院へ行く前に家庭でなんとかしたい」とお思いの場合、市販薬に頼る対策をとることもできます。おねしょ・夜尿症に効果をみせる市販薬は、漢方薬の製品で多くでまわっています。

子どもに使用する場合に多い漢方の種類は、小建中湯(しょうけんちゅうとう)です。添付文書にも小児夜尿症に対する効能効果の記載があります。
この他には、子どもや成人を問わず、桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)や六味丸(ろくみがん)などがよく使用され、体力が通常よりも少し劣っている場合でっあたり、神経過敏が原因であると考えられる夜尿症に効果が見込まれています。

また、これらの漢方薬には、2歳程度の子どもから使用できる製品が多いのも特徴です。家庭でできるおねしょ対策と組み合わせ、効果的におねしょ・夜尿症を改善させましょう。
おねしょや夜尿症の改善に期待ができる市販薬には次のようなものがあります。

ケンショトウ

ケンショトウは小建中湯という漢方のエキスを飲みやすい顆粒剤にした薬です。おねしょ・夜尿症だけではなく、夜泣き、神経質をやわらげる効果なども期待できます。基本的には、年齢が1歳以上の方から使用が可能です。

ツムラ漢方小建中湯エキス顆粒

小建中湯は、一般的に小さな子どもによく使用される漢方です。おねしょ・夜尿症のほか、小児虚弱体質や神経質、夜泣きなどにも効果を発揮します。基本的に年齢が1歳以上の方から使用可能です。

ツムラ漢方桂枝加竜骨牡蠣湯エキス顆粒

桂枝加竜骨牡蠣湯は、夜尿症の他に、子どもの夜泣き、不眠症などにも効果が期待できる漢方です。基本的には年齢が1歳以上の方から使用可能です。

JPS桂枝加竜骨牡蛎湯エキス錠N

JPS桂枝加竜骨牡蛎湯エキス錠Nは、比較的、体力がなく過敏症なためにおこる夜尿症に効果が見込めます。また、この薬は年齢が5歳以上の方から使用することができます。 

「クラシエ」漢方桂枝加竜骨牡蛎湯エキス顆粒

「クラシエ」漢方桂枝加竜骨牡蛎湯エキス顆粒は、比較的、体力がなく過敏症なためにおこる夜尿症に効果が見込めます。また、この薬は生後4ヶ月以上の方から使用することができます。

JPS漢方顆粒−65号

 JPS漢方顆粒-65号は、漢方の桂枝加竜骨牡蠣湯です。夜尿症の他に、子どもの夜泣き、不眠症などにも効果が期待でき、基本的には年齢が1歳以上の方から使用可能です。

ウチダの六味丸

ウチダの六味丸は、漢方処方される生薬を粉末化した丸剤です。尿量が少ない、または多尿の場合に使用されることが多く、夜尿症にも効果が見込める薬です。使用については、年齢が2歳以上の方から使用することができます。

【第2類医薬品】松鶴堂 六味丸(エキス顆粒) 90包

松鶴堂 六味丸(エキス顆粒)は、漢方のエキスを顆粒状にした薬です。尿量が少ない、または多尿の場合に使用されることが多く、夜尿症にも効果が見込めるます。使用については、生後4ヶ月以上の方から使用することができます。

六味丸料エキス顆粒クラシエ

六味丸料エキス顆粒クラシエは夜尿症に効果が見込める薬で、その他に排尿困難、残尿感、頻尿、むくみ、かゆみ、しびれなどにも効果があります。使用に関しては、生後4ヶ月以降の方から使用することができます。 

JPS六味丸料エキス錠N

JPS六味丸料エキス錠Nは、比較的、体力がなく疲れやすい時におこる夜尿症に効果を発揮します。なお、年齢が5歳以上の方から使用することができる薬です。

六味丸料エキス錠クラシエ

体力が通常時よりもなく、身体が疲れやすいことでおこる夜尿症に効果が期待できます。なお、年齢が5歳以上の方から使用ができる薬です。 

JPS漢方顆粒−77号

 JPS漢方顆粒-77号とは漢方の六味丸です。比較的体力がなくて疲れやすくてときにおこる夜尿症に効果が期待できます。なお、この薬は年齢が4歳以上の方から使用することができます。

JPS漢方顆粒-54号

 JPS漢方顆粒-54号は、漢方の苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)です。腰から下肢に冷えや痛みがある場合におこる夜尿症に効果があります。生後3ヶ月の方から使用ができる薬でもあります。

おねしょ改善に役立つグッズを紹介

おねしょをしないようにする練習や夜尿症の治療は、最初からうまくいくとは限りません。練習や治療を開始して、安定しておねしょをしなくなるまではある程度の期間が必要な場合もあります。
練習・治療期間にはおねしょをしてしまうこともあるかもしれません。そんな時に役立つアイテムをご紹介します。

防水シーツ

布団に敷くシーツを防水のものにしておくと、おねしょによって布団が汚れる心配がありません。まる洗いできるものや使い捨てのものまで、その種類も幅広く、各家庭にあったタイプを選ぶことも可能です。

防水 おねしょシーツ シングルサイズ 2枚組 ≪綿100% パイル地≫ 100×210cm No.1567(2)

綿100%パイル地 おねしょシーツ(防水シーツ) 2枚セット 70×120cm No.1582(2)

アイリスオーヤマ 防水シーツ 使い捨て 30枚入 FYL-30

おねしょパンツ・ズボン

見た目は普通のパンツですが、おねしょをした場合、おしっこを吸収し、布団が汚れるのを防ぎます。ただし、尿量が多い場合、パンツから漏れてしまうこともあるため、ズボンタイプのものと組み合わせて使用するとより安心だといえそうです。

ニシキ ナイティパンツ 男児 ボクサーおねしょパンツ グレー 130cm・K-4956

( チャックル ) chuckle 約110ml 吸水層付 花柄 おねしょパンツ ピンク 100cm K4993-100-20

コモライフ おねしょ対策ケット(ズボンタイプ) 収納袋付

男女兼用おねしょズボン ホープ・キッズ「HOPE KIDS」 キッズおねしょズボン 130cm

おねしょの改善は子どもも保護者も焦らない 

子どもがおねしょを治すといっても、意識してすぐにできるものはありません。なかなか治らないからといって保護者が子どもを叱ってしまうと、子どもは余計に焦ってしまい、それがストレスとなっておねしょを繰り返ししまうことも。
しっかり対策を取った上で就寝させ、少しずつ意識をさせていくようにしましょう。あまりに改善の兆しがなかったり、小学生になるのにおねしょを繰り返してしまうような場合は病院へ相談し、夜尿症治療にふみきりましょう。
成長の度合いは皆それぞれ違います。子どもも保護者も焦らず、じっくり根気強く取り組むことが大切です。