カラダの仕組みと血圧について知っておこう!そして高血圧とは?

人間のカラダは、心臓が拡張と収縮を繰り返すことにより押し出される血液が、全身を流れることで生命が保たれています。

そして、呼吸によって取り込まれた酸素は、血液のなかのヘモグロビンと結合して全身に運ばれます。

また、食事などで栄養素を取り込むことで血液がつくられ、尚且つ、その血液によって栄養素がカラダの各機関に運ばれていきます。

このように血液循環は人間にとって非常に大切なものです。
そして、血液が血管をとおる際に血管にかかる圧力のことを
「血圧」といいます。

血圧の状態を示す、「上の血圧」「下の血圧」という呼び方があります。

「上の血圧」は「最高血圧/収縮期血圧とも呼ばれ、心臓が収縮して血液を押し出した瞬間の血圧のことをいいます。

この瞬間が最も強く血管に圧力がかかります。

「下の血圧」は「最低血圧/拡張期血圧」とも呼ばれ、心臓が拡張したときの血圧のことをいいます。

このときに最も血管にかかる圧力が低くなります。

そして、この「上の血圧(最高血圧/収縮期血圧)」、「下の血圧(最低血圧/拡張期血圧)」いずれの数値が高い場合も「高血圧」と判断されます。

つまり、血管に強い圧力がかかっている状態が続いているのが「高血圧」です。

高血圧になると、どうなる?

高血圧の状態が続くと、血管や心臓に障害をもたらします。それによって、以下のような病気に発展することが心配されます。

そしてこれらは最悪の場合、死に至る可能性があります。

  • 脳卒中
  • 心筋梗塞
  • 腎不全

高血圧になる要因

実のところ、ハッキリとした原因がわかる高血圧は全体の一割以下。
それ以外は、原因が特定できない「本態性高血圧症」と呼んでいます。

その要因となるものが、生活習慣からなるものであるため、生活習慣病としてくくられることがあります。
考えられる要因は以下の通り。

  • 過剰な塩分摂取や
  • 過剰なアルコール摂取
  • 精神的なストレス
  • 運動不足
  • 野菜や果物の摂取不足
  • 喫煙
  • 自律神経の異常など

 

血圧の平均基準値は?年齢で変わる?どのぐらいで高血圧といわれるの?

年齢を重ねることで血圧は必ず上昇傾向になります。もちろん個人差もあるので、

平均基準値を決めることは非常に難しいといえます。しかし日本高血圧学会より、

日本人に向けた「高血圧治療ガイドライン」がでているので、そちらを基準にすることができます。

 

【高血圧治療ガイドライン2014年版より】 成人における血圧値の分類

分類  収縮期血圧   拡張期血圧
至適血圧 <120   かつ  <80
正常血圧 120-129 かつまたは 80-84
正常高値血圧 130~139 かつまたは 85~89
Ⅰ度高血圧 140~159 かつまたは  90~99
Ⅱ度高血圧 160~179 かつまたは  100~109
Ⅲ度高血圧  ≧180 かつまたは ≧110
※収縮期高血圧 ≧140 かつ <90

※上が140以上、下が90以上の場合、高血圧であると判断されます。

至適血圧とは、1997年にアメリカの合同委員会にて設定された理想的な血圧値です。

正常高値血圧とは、正常範囲内で少し高めの血圧です。

※収縮期高血圧とは、下の血圧(拡張期血圧)は正常だが、

上の血圧(収縮期血圧)は高いことを示します。

 

【家庭での血圧値】のほうが正しいかもしれない?!

血圧を病院などで測ってもらうと、普段よりも緊張することで数値が高く出てしまう可能性が指摘されています。

そのようなことから、家庭での測定の方がリラックスして行うことができるので正しい数値がでるのではないかと重視され始めているようです。

尚、自宅測定時における血圧値の分類の目安は以下の通り

  収縮期血圧 拡張期血圧
正常血圧 125未満 80未満
高血圧 135以上 85以上

 

【年齢別・血圧の平均値】 ※おおよその目安です

  30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代
女性  114/71  123/77  133/81  140/82 145/79
男性 124/79 130/84  138/85 142/84  146/80

 

高血圧を防ぐ食事とは?入浴や諸々の注意点など

頭痛や肩こりを訴える人も居ますが、高血圧には自覚症状はほとんど無いといっていいほどなのだとか。だからこそ、日々の血圧測定と食事に気を使うことがとても大切です。

高血圧を防ぐ食事

  • 塩分を摂り過ぎないように注意する。濃い味にしない。(減塩を心がける・加工塩ではなくミネラル豊富な天然塩を摂る)
  • 野菜や果物からカリウムを摂って塩分を排出する。(生の野菜も摂るようにする)
  • 白米ではなく玄米に、パンはライ麦パンなどにして、主食からも食物繊維やミネラルを摂取する
  • レモンやお酢など、酸味は塩分を減らすのでできるだけ取り入れる。バルサミコ酢などをつかうと味わいが増して薄味でもおいしくいただけます!
  • 練り物、加工食品、漬物、酒の肴は塩分が多いのでできる限り控えめに。
  • お味噌汁、蕎麦やうどんなど、汁ものは塩分が多いので汁を飲み過ぎないよう注意!
  • アルコールは、日本酒なら1合、ウィスキーなら1杯、焼酎なら1杯、ビールなら中ビン1本、ワインならグラス2杯程度を限度に楽しみましょう。

 

高血圧を防ぐ日常生活

  • 適度な運動

…ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は継続することにより血圧を下げます。

  • ストレスをため過ぎない

…ストレスが続くことで血圧があがります。音楽を聴いたり、

入浴やアロマなどでリラックスタイムを常につくりましょう。

  • 室内と外に出たときの体感温度が変わらないようにする

…暖かい部屋から極度に寒い場所に行く、もしくは、冷房の効いた部屋から極度に暑い外に出ると血圧が急激に変動するので危険です。移動する前に衣類で調節しておいたり、部屋の温度差を少なくしておきましょう。寒いトイレや、入浴後の寒い脱衣所などは、急激に血圧を上げる可能性があるので気をつけましょう。

 

入浴時の注意

高血圧の人にとって危険な場所「お風呂」。お風呂で倒れる人は決して少なくありません。

暖かい部屋から寒い脱衣所に行くと血圧は上昇し、入浴時にはさらに血圧が上昇してしまうからです。

  • 熱い温度42度以上のお風呂に長湯は禁物です。
  • 40度ぐらいのお湯に、5~10分程度を目安につかることが適切です。
  • 脱衣所やお風呂は寒くないように温度を調節しましょう。
  • もしも既に高血圧なのであれば、冷水浴やサウナは厳禁です。

おしまいに

血圧は、そのまま放置しておくと怖い病気です。
自覚がないままどんどん血管を傷つけていくので”サイレント・キラー”なんて異名もあるのだとか。

しかし、血圧を常に測定して変化を観察したり、健康的な生活を心がけることで予防、改善できる病気でもあります。
尚、血圧は手首などで測るものよりも、心臓の高さにある二の腕で測るタイプが正確な数値を出しやすいようです。

朝と夜、1回ずつ測るのがベスト。
早速始めてみてくださいね!