動悸がするメカニズム

動悸とは、心臓の鼓動が普段より強く感じる・心臓の動き(心拍)がいつもより速く感じる・胸がドキドキする・脈のリズム(脈拍)が不規則に感じるというような症状のことをさします。

動悸がする原因は、心臓のはたらきの低下にあります。

心臓のはたらきが低下することにより、心臓のポンプ機能が低下し全身に十分な量の血液を送ることができなくなってしまいます。十分な血流を保つために心臓は心拍数を増やし、心臓の心拍数が増えることで動悸が起こります。

動悸と自律神経の関係

動悸は、交感神経と副交感神経からなる自律神経のはたらきによって起こります。

体や精神が緊張している状態では、交感神経が活発になります。交感神経が活発になると、筋肉の緊張・血圧の上昇・心拍数の上昇・呼吸が浅くなり動悸が起こることがあります。

交感神経が活発になったことで起こる動悸は一時的なものなので、特に心配する必要はありません。

反対に、睡眠中などリラックスしているときは、副交感神経が優位になります。副交感神経が優位になると、筋肉が緩む・血圧の低下・心拍数の低下が起こっている状態です。

緊張する場面ではないときや睡眠中に頻繁に動悸がする場合は、重大な病気にかかっているおそれもあるため注意が必要です。

動悸の原因となる生活習慣

興奮・緊張による動悸

過剰に興奮しているとき・緊張や不安があるとき・恥ずかしい思いをしたときは、心拍や脈が速くなり動悸がすることがあります。

一時的な精神状態が原因となる動悸は自律神経の生理的な反応であるため、特に心配をする必要はありません。

カフェイン・アルコール・ニコチンによる動悸

お茶やコーヒーに含まれるカフェイン・お酒に含まれるアルコール・たばこに含まれるニコチンは、自律神経を刺激し脈を速める作用があります。

カフェイン・アルコール・ニコチンを摂取しすぎると、動悸を引き起こすことがあります。

ピルの副作用による動悸

避妊目的などでピルを服用している場合、ピルの副作用によって動悸が起こることがあります。動悸の他にも、吐き気・頭痛・便秘などの症状が起こることもあります。

ピルの副作用がひどい場合には、ピルの種類を変える・副作用を止める薬を併用するなどの対処が取られます。

ストレスが動悸の原因になる?

動悸の原因にはストレスが深く関わっていることがあります。ストレスによる精神的な病気が、動悸を引き起こしていることも少なくありません。

ストレスが原因となる病気を患っている場合、動悸が起こることもあります。

◼︎不整脈
◼︎心房細動
◼︎COPD(慢性閉塞性肺疾患)
◼︎自律神経失調症
◼︎全般性不安症
◼︎過呼吸(過換気症候群)

動機の原因となる病気

緊張する場面ではないときや頻繁に動悸がする場合には、重大な病気にかかっているおそれがあります。

動悸が症状として現れる病気には、最悪の場合死にいたるものもあるため、少しでも不安があるときは医療機関を受診しましょう。

不整脈(ふせいみゃく)

不整脈とは、脈拍が極端に遅い・極端に速いなど不規則になっている状態をさします。脈拍の標準値は、1分間に60〜100程度です。

不整脈の原因は、年齢や体質など心臓とは関係しないことが多くあります。ストレス・寝不足・疲れによって不整脈が生じることもあります。

不整脈は心配する必要のない場合がほとんどですが、心筋梗塞などの命に関わる病気が原因であるおそれもあるため、不整脈が生じた際には念のため医療機関を受診することをおすすめします。

◼︎不整脈の種類

不整脈は、徐脈(じょみゃく)・頻脈(ひんみゃく)・期外収縮(きがいしゅうしゅく)の3つに分けられます。


脈拍が1分間に50以下 脈拍が極端に遅い場合は息切れやめまい、意識を失うことがあります。

脈拍が1分間に100以上 脈拍が極端に速い場合は動悸が起こり、吐き気や冷や汗、意識が遠くなることがあります。


収縮
脈拍が不規則(脈拍が飛ぶ) 脈拍が不規則な場合、胸がキュッとするような瞬間的な痛みを感じることがあります。

心筋梗塞(しんきんこうそく)

心筋梗塞とは、心臓を構成する筋肉に血液を送るはたらきをする冠動脈(かんどうみゃく)が硬化することで血液のかたまり(血栓)が詰まり、血液の流れが完全に止まってしまう病気です。

心筋梗塞の症状には、突然的な胸の激痛・血圧の低下・顔面蒼白・吐き気・冷や汗・意識を失うなどがあります。症状が進行すると意識を失ったあと死にいたることもあります。

心不全(しんふぜん)

心不全は、心臓の全身に血液を送り出す機能の低下と血流の停滞によって起こる病気です。心不全の症状には、動悸・息切れ・呼吸困難・むくみ・疲労感・食欲不振があります。初期症状では、夜間の頻尿がみられることもあります。症状が進行すると、夜に咳がでるようになることや息苦しさで眠れないことがあります。

狭心症(きょうしんしょう)

狭心症とは、心臓に十分な血液を送ることができなくなることで心臓を構成する筋肉が一時的に酸素不足の状態となる病気です。狭心症の症状には、階段を上り下りするときや寒い日などに胸が締め付けられるような痛みや息苦しさ・左腕のしびれがあります。

狭心症が悪化すると、急性心筋梗塞(きゅうせいしんきんこうそく)になります。急性心筋梗塞は死にいたることが多い病気です。

心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)

心臓弁膜症とは、心臓内にある扉の役割をしている弁(べん)の開閉が悪くなることで起こる病気です。弁の開閉が悪くなることで、心臓の血液の流れが悪くなってしまいます。心臓の血液の流れが悪くなると心臓に負荷がかかり、不整脈や心不全の原因につながります。

心臓弁膜症の症状には、動悸・息切れ・胸の痛み・呼吸困難・尿量が減る・体重が増える・むくみ・咳・たん・食欲不振・吐き気・消化不良・だるさがあります。

心房細動(しんぼうさいどう)

心房細動とは、心臓のリズムが乱れることで心臓内に血液が停滞してしまう病気です。高齢者や激しい運動をしている人に発症が多く見られる病気です。

心房細動の原因は、ストレス・疲れ・寝不足・喫煙・アルコールの多量摂取などによって心臓に負担をかけていることにあります。

心房細動の症状には、動悸・息切れ・胸の苦しさ・胸の痛み・めまい・一時的な手のまひ・ろれつが回らない・片目がみえにくいなどがあります。症状が悪化すると、脳梗塞を引き起こすおそれがあります。

胸膜炎(きょうまくえん)

胸膜炎とは、肺の表面などを覆っている膜に炎症が起こることで、胸に水がたまる病気です。肺炎や結核、ガンの転移が原因で起こります。

胸膜炎の初期症状は風邪と似た症状が見られ、咳・痰・だるさ・寒気・発熱などがあります。症状が悪化すると、動悸・息切れ・胸の痛み・背中の痛み・呼吸困難などがあります。

高血圧症(こうけつあつしょう)

高血圧症とは、血圧が140mmHg以上/90mmHg以上である状態をさします。正常な血圧の基準値は、120mmHg未満/80mmHg未満です。

高血圧症は血液を流すために強い圧力がかかっている状態であるため、心臓に負荷がかかっている状態になり、悪化すると心臓病や脳卒中の原因につながります。

高血圧症の症状には、動悸・頭痛・めまい・耳鳴り・呼吸困難・胸の痛み・むくみ・足の痛み・足のしびれなどがあります。

低血圧症(ていけつあつしょう)

低血圧症とは、血圧が100mmHg未満である状態をさします。

低血圧症の症状には、動悸・めまい・頭痛・失神があります。

低血糖症(ていけっとうしょう)

低血糖症とは、血糖値が低くなることで症状が現れる病気です。血糖値は食事によって変動します。

低血糖症の症状は2つに分けられます。血糖値が急激に下がると自律神経症状が現れ、血糖値が緩やかに下がると中枢神経症状が現れます。

◼︎自律神経症状
動悸・空腹・発汗・震え・不安・口が乾燥する など

◼︎中枢神経症状
意識の混乱・おかしな行動をとる・集中できない・眠気・話すことが困難になる・頭痛・けいれん・昏睡・複視(1つのものが2つに見える) など

バセドウ病(甲状腺機能亢進症:こうじょうせんきのうこうしんしょう)

バセドウ病とは、甲状腺ホルモンが過剰に作られることで起こる病気です。女性に発症することが多い病気で、女性の中でも特に20代〜30代に発症が多くみられます。

バセドウ病の症状には、動悸・息切れ・だるさ・微熱・手足のしびれ・手の震え・お腹が異常に減る・痩せる・寝つきが悪い・暑がり・疲れ・喉の腫れ・イライラするなどがあります。動悸が激しい・動悸が続く場合には、バセドウ病を疑うことがあります。

貧血(ひんけつ)

貧血は、酸素を体じゅうに運ぶはたらきをする血液中のヘモグロビンが減少し、体が酸素不足になることをさします。貧血の多くは、鉄分の不足によって起こります。

貧血の症状には、動悸・息切れ・疲労感・だるさ・頭が重い・顔面蒼白などがあります。

貧血の程度によっては、食事療法や鉄を主成分とする薬を服用し治療する必要があります。

気管支喘息(きかんしぜんそく)

喘息の発作を起こすと、心臓が反応し血液を多く循環させるため動悸がすることがあります。気管支喘息は、慢性的な気管支の炎症やアレルギーによって起動が狭くなることで息苦しくなり、喘息の発作を起こします。

喘息の発作による動悸の他に、喘息の薬の副作用による動悸があります。喘息の薬には、心拍数を上げる作用があるため動悸がする場合があります。

通常であれば、喘息の薬の副作用による動悸は心配する必要はありませんが、動悸が頻繁に起こる場合には心臓に負担をかけてしまうため、薬の量の調整などが必要となります。

COPD(慢性閉塞性肺疾患:まんせいへいそくせいはいしっかん)

COPDとは、有毒なガスや粒子を吸い込むことで肺に炎症を起こす病気である「肺気腫(はいきしゅ)」と「慢性気管支炎(まんせいきかんしえん)」をさします。

COPDの症状には、慢性的な咳と痰・息切れ・朝方の頭痛・体重の減少・食欲不振・むくみ・頻尿などがあり、重症化すると動悸がする場合があります。さらに重症化すると、心理的なストレスからうつ状態や不安症などの精神症状も現れることがあります。

COPDの原因の90%は、喫煙によるものです。一度COPDにかかってしまうと、完治することはできません。

エコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症:はいけっせんそくせんしょう)

エコノミークラス症候群とは、足の血管の中にできた血の塊(血栓)が肺に到達することで、肺の血管を塞いでしまう病気です。血栓ができる原因には、長時間足を動かさないことで血液の流れが悪くなる・血液が固まりやすい体質を持っていることがあります。

エコノミークラス症候群の症状には、動悸・息切れ・呼吸困難・冷や汗・失神・胸の痛み・発熱・咳があります。症状が悪化すると、突然意識を失うことや心停止が起こることがあります。

脳出血(のうしゅっけつ)

脳出血とは、脳内の血管が破れて出血し、血液の流れが止まったり血の塊ができることで脳の組織の破壊や障害が進む病気です。

脳出血の症状には、動悸・息切れ・めまい・頭痛・吐き気・嘔吐・手足のまひなどがあります。

白血病(はっけつびょう)

白血病とは、血液の成分のひとつである血球を作る細胞がガンになり、骨髄の中で増殖し続ける病気です。「血液のガン」とも呼ばれています。

白血病の症状には、動悸・倦怠感などがあります。

褐色細胞腫(かっしょくさいぼうしゅ)

褐色細胞腫とは、腎臓のすぐ上にある腺などにできる腫瘍をさします。褐色細胞腫の多くは、原因がよく分かっていません。

褐色細胞腫の症状には、動悸・頭痛・便秘・発汗・血糖値の上昇・代謝が上がる・血圧が急激に上がるなどがあります。血圧が急激に上がることで、心不全になるおそれがあります。

更年期障害(こうねんきしょうがい)

更年期障害とは、女性が更年期を迎え女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少することで自律神経のバランスを崩すことをさします。更年期は、閉経の前後の約10年間です。

更年期障害の症状には、動悸・疲れ・だるさ・肩こり・のぼせ・ほてり・イライラ・不安感・めまい・耳鳴りなどがあります。更年期障害の症状が現れる期間は、閉経の前後の2〜3年です。

自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)

自律神経失調症とは、ストレスなどにより全身の器官をコントロールする自律神経のバランスが崩れることで、さまざまな症状を引き起こす精神的な病気です。

自律神経失調症の症状には、動悸・疲れ・めまい・だるさ・ほてり・耳鳴り・手足のしびれ・頻尿・イライラ・不安感などがあります。

うつ病

うつ病とは、沈んだ気分が1日中・ほぼ毎日・2週間以上続き、日常生活に支障が出る状態のことをさします。自律神経の乱れによってうつ病になることもあります。

うつ病の症状には、動悸・息苦しい・口が乾燥する・睡眠障害・食欲不振・倦怠感・疲労感などがあります。

起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)

起立性調節障害とは、立ち上がったときに血圧の調節がうまくできない病気です。小学生・中学生・高校生に発症が多くみられます。

起立性調節障害の症状には、動悸・息切れ・食欲不振・疲れやすいなどがあります。起立性調節障害は多くの場合、成長するともに改善されていきます。

全般性不安症(ぜんぱんせいふあんしょう)

全般性不安症とは、はっきりした理由がないのにも関わらずとても不安になることが長期間つづく精神的な病気です。もともと神経質の人・過去に精神的なショックを受けた経験がある・悩み・ストレス・過労・寝不足などが原因で起こります。

全般性不安症の症状には、動悸・頭痛・イライラ・集中できないなどがあります。

パニック障害

パニック障害とは、心が不安定な状態になり異常な不安を感じることで、突発的に発作が起こる精神的な病気です。

パニック障害の症状には、動悸・めまい・呼吸困難・吐き気・腹痛・下痢・心臓がドキドキする・手足の震え・息苦しさなどがあります。

パニック障害に似た病気に、「不安神経症」があります。不安神経症は突発的に発作が起きるのではなく、慢性的に動悸などの症状が現れます。

過呼吸(過換気症候群:かかんきしょうこうぐん)

過呼吸とは、精神的なストレスが原因となり突然浅く速い呼吸を繰り返す病気です。呼吸の回数が増えることで、血液中の二酸化炭素が減少します。

過呼吸の症状には、動悸・めまい・手足のしびれ・筋肉の緊張などがあります。

動悸の他にでる症状から原因を探る!

動悸がするときは、動悸以外の症状が同時に現れることが多くあります。現れている症状から原因となっている病気の疑いを立てられるため、動悸がするときは症状の観察をよく行いましょう。

息切れ・息苦しい

動悸に息切れ・息苦しさがともなう場合は、次のような病気が原因となっているおそれがあります。

心臓の病気 ◼︎不整脈
◼︎心筋梗塞
◼︎心不全
◼︎狭心症
◼︎心臓弁膜症
◼︎心房細動
◼︎胸膜炎
精神的な病気 ◼︎過呼吸(過換気症候群)
◼︎うつ病
その他の病気 ◼︎バセドウ病
◼︎貧血
◼︎気管支喘息
◼︎COPD(慢性閉塞性肺疾患)
◼︎エコノミークラス症候群
◼︎更年期障害
◼︎起立性調節障害
◼︎脳出血

めまい

動悸にめまいがともなう場合は、次のような病気が原因となっているおそれがあります。

心臓の病気 ◼︎心房細動
精神的な病気 ◼︎自律神経失調症
◼︎パニック障害
◼︎過呼吸(過換気症候群)
その他の病気 ◼︎不整脈
◼︎高血圧症
◼︎低血圧症
◼︎脳出血
◼︎更年期障害

吐き気

動悸に吐き気がともなう場合は、次のような病気が原因となっているおそれがあります。

心臓の病気 ◼︎心筋梗塞
◼︎心臓弁膜症
精神的な病気 ◼︎パニック障害
その他の病気 ◼︎不整脈
◼︎脳出血

頭痛

動悸に頭痛がともなう場合は、次のような病気が原因となっているおそれがあります。

精神的な病気 ◼︎全般性不安症
その他の病気 ◼︎高血圧症
◼︎低血圧症
◼︎低血糖症
◼︎COPD(慢性閉塞性肺疾患)
◼︎脳出血
◼︎褐色細胞腫

動悸に咳がともなう場合は、次のような病気が原因となっているおそれがあります。

心臓の病気 ◼︎心不全
◼︎心臓弁膜症
◼︎胸膜炎
その他の病気 ◼︎COPD(慢性閉塞性肺疾患)
◼︎エコノミークラス症候群

手足の震え・しびれ

動悸に手足の震え・しびれがともなう場合は、次のような病気が原因となっているおそれがあります。

心臓の病気 ◼︎狭心症
精神的な病気 ◼︎パニック障害
◼︎自律神経失調症
◼︎過呼吸(過換気症候群)
その他の病気 ◼︎高血圧症
◼︎低血糖症
◼︎バセドウ病

動悸が起こりやすい生活の中の動作

生活シーンにおいて起こる動悸の原因を紹介します。

寝る前の動悸

寝る前に動悸がする原因には、「自律神経失調症」が考えられます。

通常、人間の体は日中には交感神経が活性化・睡眠時には副交感神経が優位になります。自律神経失調症になると、交感神経と副交感神経の切り替えが上手くできなくなってしまいます。

寝ているときの動悸

寝ているときに動悸がする原因には、「睡眠時無呼吸症候群」が考えられます。

睡眠時無呼吸症候群とは、寝ているときに無呼吸と呼吸再開をくり返す病気です。無呼吸と呼吸再開をくり返すことで、日中に優位になるはずの交感神経が寝ている時に優位になってしまい、血圧が上昇します。血圧が上昇することで動悸が起こります。

寝起きの動悸

寝起きに動悸がする原因には、「早朝高血圧症」が考えられます。

早朝高血圧症とは、昼間の血圧は基準値内であるにもかかわらず、朝血圧を測ると高血圧であるという状態をさします。

朝は寝ている間に穏やかになっていた心臓の動きを活発にするため、交感神経がはたらき出し血圧が高くなりますが、異常に血圧が高くなると心筋梗塞などの危険な病気につながるおそれがあります。

食後の動悸

食後に動悸がする原因には、「食後低血圧」が考えられます。

食後低血圧とは、食事後に急激に血圧がさが症状をさします。食事後30〜1時間で症状がおさまるため、食後低血圧であることに気が付かない人も多くいます。

生理前の動悸

生理前に動悸がする原因には、「PMS(月経前症候群)」が考えられます。

PMSとは、生理が始まる3〜10日ほど前から起こる不快な症状のことをさします。

妊娠中の動悸

妊娠中の動悸の原因には、「貧血」が考えられます。

妊娠中は生理的な現象として、血液の量が増えます。血液の量が増えても血液の成分は変わらないため、血液が薄まっているような状態になり、貧血の症状が現れます。

身近にできる動悸の対処方法

動悸が起こったときは、まずは楽な姿勢をとり症状の様子をみます。深呼吸や安静にしていても動悸が続いておさまらない・動悸がする頻度が増えたという場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

脈拍・状況を観察する

動悸が起こったとき、可能であれば自分の脈拍や状況を観察しておきましょう。脈拍数を測る・脈拍は一定であるか・どのような時に動悸が起こったのか・動悸以外に現れた症状などをメモしておき、医師に伝えます。

普段の自分の脈を測っておくことで、動悸がするときの観察がしやすくなります。

呼吸法で落ち着かせる

深呼吸と腹式呼吸をすることで、動悸を落ち着かせることができます。

深呼吸には交感神経と副交感神経のバランスを整える作用、腹式呼吸には副交感神経を優位にさせる作用があります。副交感神経が優位になっている状態は、睡眠時と同じ状態であるためリラックスした状態になります。

呼吸法で動悸を落ち着かせる対処はあくまでも一時的な効果であるため、動悸が長く続く・頻繁に起こる場合には医療機関を受診し医師へ相談しましょう。

長引く場合は病院を受診

動悸が長引いたり、症状に不安がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

医療機関を受診するときは、まずは循環器科・循環器内科を受診します。身体的な問題が見つからない場合には、心療内科や精神科を受診する必要があります。

動悸はツボで改善できる?

ツボは東洋医学において、体の調子を整えることができると考えられています。最近では、米国国立衛生研究所がツボの効果について有効であるという見解を発表しています。

ツボによる動悸の改善はあくまでも対処方法のひとつであり、医療機関での治療に代わるものではありません。

動悸・気持ちを落ち着かせるツボ

名称 場所
内関(ないかん) 手首から指3本分さがった部分
神門(しんもん) 手首をそらすとくぼむ部分
郄門(げきもん) 手首のしわと肘のしわを結んだほぼ中央部分
膻中(だんちゅう) 両乳首を結んだほぼ中央の少しくぼんだ部分

自律神経を整えるツボ

名称 場所
百会(ひゃくえ) 両耳の後ろと顔の中心を結んでぶつかる部分
太衝(たいしょう) 足の親指と人差し指の間からまっすぐたどってぶつかる骨の少し手前
労宮(ろうきゅう) 中指と薬指を折り曲げたときに手のひらに指先が当たる部分

おわりに

動悸は生活習慣の乱れによるものから重大な病気によるものまで、さまざまな原因が考えられます。

動悸が続いておさまらない・動悸がする頻度が増えたなどの自覚症状がある場合は、すぐに医療機関を受診し医師へ相談しましょう。