女性に多い病気・腎盂腎炎(じんうじんえん)とは?

腎盂腎炎(じんうじんえん)は女性に多い病気です。同じように女性に多いとされる膀胱炎が進行した形で発症するケースが多くあります。

とくに血尿や下腹部痛が起こる段階まで膀胱炎の症状が悪化している場合は注意しなければいけません。

この記事では、腎盂腎炎をよく知って頂くために症状、原因、再発予防の対策について解説していきます。

腎盂腎炎の症状とは?膀胱炎との違いは発熱と背中の痛み

腎盂腎炎も膀胱炎も尿道から細菌が入り込んだことで発症する点は同じです。

尿道から入った細菌が尿の流れに逆らい、背中あたりにある腎臓の腎盂という部分に達して炎症を起こします。

主な症状は膀胱炎と同じで、頻尿、濁りのある尿、血尿、排尿痛です。

膀胱炎との違いは、下記の症状があることです。

○発熱
○背中の痛み(叩くと痛い)
○腰痛

いずれも腎臓が炎症によって腫れたことで生じます。

腎盂腎炎になる原因は?

膀胱炎と同じように、腎盂腎炎もストレスや疲労による免疫力低下によって細菌が尿道を通って腎盂に到達して起こります。によって起こります。

女性の場合は、体の構造上、肛門と膣、尿道が近くにあるため性行為による菌の移動で発症しやすいと言われています。

他には、前立腺肥大や尿結石などによって尿の流れが悪くなったり、糖尿病のように免疫が低下する病気に患っている人に出やすいとされています。

また、尿道カテーテルなどによって細菌感染が起こりやすくなり腎盂腎炎になることもあります。

腎盂腎炎の予防や再発の対策

腎盂腎炎は定期的に再発する人が多いといわれています。

再発を予防するためには、以下の3つの対策が効果的です。

尿回数を1日4~8回にコントロールする

女性の1日の尿回数は4~8回といわれ、これ以上の回数の場合は頻尿といわれています。

一方で回数が少なすぎるのも問題です。トイレを我慢することが習慣になってしまってたり、水分補給がきちんと行えていない可能性があります。

腎盂腎炎を防ぐには尿の回数を1日4~8回にするよう、排尿をコントロールするようにしましょう。

尿回数が多い場合は、トイレに行きたいと思ったら5分くらい我慢してみましょう。

体が慣れるまでに時間がかかるので、無理をする必要はありません。数か月後に排尿間隔が2~3時間維持できるようになっていれば、排尿コントロールの成功です。

逆に回数が少ない人は、我慢をせずトイレに行く習慣を身につけましょう。

体を冷やさない

体を冷やすと免疫機能や自律神経の働きに悪い影響があります。お腹周りを特に冷やさないよう、注意してください。

ホットドリンクを飲むようにしたり、睡眠前は半身浴で体を温めるよう心がけましょう。

性交渉の後には排尿をする

どんなに体を清潔にするよう気を配っても、性交渉中は細菌が入りやすくなります。

細菌が入った状態を放置してしまわないよう、性交渉の後にはトイレに行くようにしましょう。

さいごに:腎盂腎炎で病院行くときは何科?

腎盂腎炎のうたがいで病院に行く場合は、泌尿器科へ行きましょう。主な治療は抗生剤や消炎鎮痛剤の服用です。

処方された薬を飲み終わる前に症状が治まる場合もありますが、決して自己判断で服用を辞めないでください。症状はなくなっても、体内の細菌が完全になくなったわけではありません。

また腎盂腎炎は早期治療が重要です。

重症化すると、入院治療が必要になるほか敗血症や腎不全になるおそれもあります。

気になる症状がある方は、早めに医師に相談しましょう。