30歳以上の日本人における高血圧者の数は4000万人にも及ぶといわれています。血圧の変化にはさまざまな因子が複雑に関わっていますが、中には「家で血圧を測ると正常範囲なのに、病院で測るといつも高くなる」という人も。そんなあなたは「白衣高血圧」かもしれませんよ。

「白衣高血圧」とは

家庭で血圧を測定すると正常範囲にもかかわらず、医師や看護師に血圧を測定してもらったときに限って高血圧を示す人や、病院に入っただけで緊張し、医師や看護師の白衣を見ると一層緊張が高まって血圧が上がることを「白衣高血圧」といいます。正常値の方の約3割にみられる現象で、病気に対する過度な不安など、精神的な要因が背景にあるようです。しかし「たかがあがり症」と侮るなかれ!なかには臓器障害や本当の高血圧の前段階である可能性もあるのです。

 

普段の血圧を知ろう!

白衣高血圧かどうかは、「家庭血圧」や「24時間血圧」の測定により、普段の血圧を知ることで判断できます。家庭で測る場合は、毎回同じ方法、同じ状態で測るのがポイントで、朝なら起床後1時間以内で朝食を摂る前、トイレを済ませて1~2分安静にしたのちに座った姿勢で血圧を測ります。測定した値は必ず記録しておきましょう。家庭血圧の場合、収縮期が135mmHg以上、または拡張期は85mmHg以上あると高血圧です。

24時間血圧は、携帯型の血圧計を24時間装着したまま連続して血圧を測定するもので、これによってある日の血圧のリズムや変動がわかります。24時間血圧の場合、すべての血圧の平均で収縮期が130mmHg以上、または拡張期が80mmHg以上あると高血圧です。

 

白衣高血圧に治療は必要?

高血圧による合併症などがなければ治療の必要は低く、年1~2回の経過観察をおこないます。しかし白衣高血圧を起こす人の約半数は将来本当の高血圧に移行する可能性が高いため、食事や運動など、生活の改善を心がけてください。

 

日常生活の改善ポイント

  • 塩分控えめの食事を心がける
  • 野菜を食べて、塩分排泄を助けるカリウムをしっかりと摂る
  • 禁煙、節酒
  • 気分転換をし、精神的ストレスをため過ぎない
  • ウォーキングなど、長続きしやすい軽い運動を習慣にする


 

おわりに

高血圧は脳梗塞や心筋梗塞など、命に関わる重大な疾患に繋がりかねないものです。年齢を重ねれば血管の柔軟性も減っていき、重大疾患のリスクが一層高まりますので、普段から食事や運動など生活習慣の改善を心がけましょう。

(image by photo-ac)

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