仮面高血圧とは?

家庭用の血圧計が普及したことで、病院で医師が測る血圧(外来血圧)と、自宅で測る血圧に違いがあることが分かりました。
「仮面高血圧」とは、病院の血圧測定では正常なのに、家庭や職場など日常生活の中では高血圧がみられる人を指します。
「隠れ高血圧」と呼ばれることもあるようです。

本人や周囲が気付きにくいだけではなく、医師ですらなかなか気づかないケースもあるので危険度の高い仮面高血圧!
この記事では、仮面高血圧のタイプ別、症状や原因について解説していきます。

 

仮面高血圧・1:早朝高血圧とは?

仮面高血圧には主に3つのタイプがあります。「早朝高血圧」「夜間高血圧」、そして「職場高血圧」です。
早朝高血圧は仮面高血圧の中でも最も多いタイプと言われています。

人間の体は、起床時に自律神経が副交感神経から交感神経へと切り替わるのですが、早朝高血圧の人は、このとき急激に血圧が上がってしまいます。
心筋梗塞や脳卒中は午前6時から10時の間に起こりやすいとされていますが、これも早朝高血圧が大きく関わっているといえるでしょう。

こうした起床時の血圧上昇(早朝上昇型)のほかに、睡眠中から起床時にかけて血圧が上がる「夜間持続型」の早朝高血圧もあります。
夜間持続型は高血圧状態が長時間持続するため、より危険度が高いです。

早朝高血圧が起こる原因は、もともと高血圧体質であることに加え、自律神経の働きによって交感神経が活発になることで異常に血圧が上がることと考えられています。
 

仮面高血圧・2:夜間高血圧とは?

一般的に夜間の血圧は低い傾向にあります。しかし中には寝ている間も血圧が下がらない人や、中には日中より上がってしまう人も・・・。
これが「夜間高血圧」です。睡眠中も高血圧が続くことで血管に負担がかかる結果、動脈硬化が進行しやすいほか、日中の行動力や思考力が低下する傾向がみられます。

夜間高血圧の原因のひとつとして考えられるのが「動脈硬化」です。
通常、寝ている間は副交感神経の働きによって血管が拡張し、血圧も日中の10~20%下がるのですが、動脈硬化の場合、自律神経の力で血管を広げることができないためです。

 

仮面高血圧・3:職場高血圧とは?

職場高血圧とは、病院の血圧測定では正常範囲なのに、職場にいるときは高血圧になる状態を指します。
健康診断では正常と言われた人の3~4割が職場高血圧に当てはまるとされ、現在、急増中の仮面高血圧です。

原因は職場でのストレス。喫煙者はさらに仮面高血圧のリスクが高まります。
1日8時間働くとすると、1日の3分の1を高血圧の状態で過ごすことになりますので、血管はボロボロです。
病院では職場でのストレスから解放されているので、非常に発見が難しいです。特に以下の項目に当てはまる人は注意してください。

○43歳以上の人
○両親のどちらかが高血圧である
○健康診断での最大血圧が130mmHg以上
○肥満気味の人

 

さいごに:仮面高血圧を発見するには家庭での血圧測定が欠かせない

仮面高血圧の場合、正常に高血圧を治療している人と比べて脳心血管疾患が進行しやすいとされています。
病院では分からない仮面高血圧を発見するためには、ご自身で家庭での血圧測定を行うことが重要です。

以下の関連記事では、家庭で血圧を測定する場合の血圧計の選び方や測り方が紹介されています。
ご参考にして頂けると幸いです。

関連記事:おすすめの血圧計と測り方|高血圧ガイドラインで重視される家庭血圧について知ろう!


(image by Photo AC)
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