はじめに

大学病院でもらう処方箋に検査値が載っていたり、血液検査をするたびに検査データをもらう事と思います。

また身近なところだと、健康診断の血液検査で検査結果をもらうことが多いでしょう。
しかし、「アルファベットが並んでいるだけで理解できない」、「医師や看護師や薬剤師に相談してみたいけど忙しいのに申し訳ない」そう思ってみないことにしてた・・。そんな声が聞こえてきそうですね。

そんな方向けに今回は数値の見方をご紹介します。

12種類の血液検査結果の意味をご紹介します。

①WBC(白血球数) 基準値:5000-8500/μL 指標:免疫機能

身体を細菌やウィルスから守る働きの強さを計測します。
高い:細菌に感染したり、体内に炎症が起こっている可能性が考えられます。喫煙、ガン、白血病などで数字が変わることがあります。
低い:ウィルスの感染、貧血が起こっている可能性などが考えられます。

②Hb(血色色素) 基準値:男性14-18g/dl 女性12-16g/dl 指標:体内の酸素量

赤血球に含まれ、酸素を運搬する役割を果たします。Hbが減ると酸素を細胞に運ぶ量が減り疲れやすくなります。
高い:多血症の可能性などが考えられます。
低い:貧血、出血の可能性などが考えられます。

③PLT(血小板数) 基準値:14-35×10^4/μL 指標:止血能力

出血した時に血を止める働きがあります。減少することで、血が止まりにくくなります。
高い:白血病、貧血の可能性などが考えられます。
低い:肝硬変、血小板減少性紫斑病の可能性などが考えられます。

④INR(プロトロンビン時間) 基準値:2.0-3.0 指標:血液の凝固能力

血液が止まりにくいかを調べる検査です。
高い:ワーファリン服用中、肝硬変、ビタミンK欠乏症の可能性などが考えられます。

⑤AST(GOT) 基準値:10-40IU/L 指標:肝臓・心臓・筋肉の疲労度
ALT(GPT) 基準値:5-40IU/L 指標:肝臓の疲労度

共に、肝臓などの臓器や組織が傷つくと、血液中に増加してきます。
ASTは、肝臓・心臓・筋肉の障害、ALTは、特に肝臓の障害で増加します。
共に高い:肝炎、肝硬変、肝がんの可能性などが考えられ、異常に高いときは追加検査が必要になります。

⑥T-Bil(総ビリルビン) 基準値:0.4-1.2mg/dl 指標:肝臓の疲労度

赤血球の寿命を終えて出来た物質ビリルビンから、肝臓で合成されたものが胆汁といいます。
肝臓が弱って働かなったり、胆汁の通り道が詰まってしまうと逆流し血中に増えます。
結果、皮膚が黄色くなる、黄疸といった症状が出ます。
高い:肝臓の障害、黄疸の可能性などが考えられます。

⑦Cre(血清クレアチニン) 基準値: 男性 0.6-1.1mg/dl 女性 0.4-0.8mg/dl 指標:腎臓の疲労度、筋肉量

筋肉の運動で発生するクレアチンが代謝され、残った老廃物をクレアチニンといいます。
筋肉が多いほど、量が多くなります。
高い:腎臓の疲労の可能性などが考えられます。
低い:筋肉の疲労の可能性などが考えられます。

⑧CK(クレアチンホスホキナーゼ) 基準値: 男性 57-197IU/L 女性 32-180IU/L 指標:筋肉の疲労度

骨格筋・心筋・平滑筋などの筋肉に含まれ、障害を受けることで血液内に流入します。
男性の方が筋肉量が多いため高値を示します。
高い:心筋梗塞、てんかん、ガン、脳梗塞、甲状腺機能低下症の可能性などが考えられます。
低い:関節リウマチ、妊娠、甲状腺機能亢進症の可能性などが考えられます。

⑨Na(ナトリウム) 基準値:135-150mEq/L 指標:水分バランスの異常

身体の水分のバランスを調節しています。
高い:脱水、尿崩症の可能性などが考えられます。
低い:むくみ(浮腫)の可能性などが考えられます。

⑩K(カリウム) 基準値:3.5-5mEq/L 指標:細胞における電気信号の調節

電気信号が乱れることで、心臓においては不整脈を、筋肉においては、力が入らない・しびれるといった症状が出る事があります。
高い:腎臓の疲労、薬の副作用の可能性などが考えられます。
低い:嘔吐、下痢の可能性などが考えられます。

⑪IP(無機リン) 基準値:2.4-4.3mg/dL       指標:骨・副甲状腺・腎臓の疲労 Ca(カルシウム) 基準値:8.7-10.1mg/dL  

大半が骨や歯に含まれ、残りが筋肉や神経を動かす際の電気信号の役目を果たしています。
また、腎臓・副甲状腺において、量の調節が行われます。
高い:腎臓の疲労、副甲状腺機能亢進症の可能性などが考えられます。
低い:副甲状腺機能低下症の可能性などが考えられます。

⑫HBA1c(糖化ヘモグロビン) 基準値:4.7-5.5%

血液中のブドウ糖と赤血球内のヘモグロビンがくっついたものです。
血液中のブドウ糖が多くなると、高値を示します。
このHBA1cにより、過去1-2か月における血糖の平均的な状態を知ることが出来ます。
高い:糖尿病の可能性などが考えられます。
低い:肝硬変の可能性などが考えられます。

おわりに

いかがでしょうか。
検査結果の数字の意味もイメージできるようになると、健康診断の結果をもらったらA・B・C・D・・・といった評価だけでなく数値も理解できるようになるとより生活改善を意識しやすくなるのでおすすめですよ!