息切れの症状

息切れとは呼吸が激しく、苦しくなる症状のことをいいます。

呼吸が浅くなったり早くなったりする場合も息切れといえます。

通常、全力で走るなど強度な運動をすれば起こりますが、特に何もしていないのに息切れがする場合は何かしらの病気が潜んでいるおそれもあります。

息切れしたときに病院に行く目安は?

息切れには症状の程度があり、どのくらいの症状で病院に行けば良いかがわからない場合、一つの基準があります。

平地を急ぎ足で移動したときや、坂が緩やかにも関わらず歩いて登るときに息切れを感じるようであれば病院を受診しましょう。

軽い動作をするだけでも息切れがする場合も病院を受診しましょう。

息切れの原因

一言に息切れといっても原因は1つではありません。

考えられる原因は次のようなものがあります。

激しい運動による血中の酸素不足

運動をすると体は多くのエネルギーを消費するため、呼吸によって酸素を補おうとします。

階段を駆け上がるなど、運動が激しいほど取り入れようとする必要な酸素量も増えるため、呼吸が早くなり、息切れを起こします。

運動不足の場合も、心臓から血液を送る筋力が弱いため、息切れが起こりやすくなります。

肥満

肥満になると心臓はより多くの血液と酸素を全身に行き渡らせようと活発になります。

そのため、心臓に負担がかかり息切れの原因となります。

妊娠

妊娠すると胎児へ血液や栄養を送ったり、ホルモンバランスが崩れたりする関係で息切れが起こりやすくなります。

妊娠中の息切れについては関連記事をごらんください。

息切れの症状が出る病気

考えられる病気としては以下のようなものがあります。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、慢性気管支炎や肺気腫といった病気の総称です。

たばこやその他の有害物質を長期にわたって吸引したことによって引き起こされる生活習慣病の一種で、息切れのほかに慢性の咳や痰が出ることも特徴です。

長期の喫煙歴があり、ちょっとしたことで息切れしたり、咳・痰が続くようであれば慢性閉塞性肺疾患(COPD)を疑いましょう。

鉄欠乏性貧血

主に鉄分の不足が原因で起こります。

体内に酸素を運ぶヘモグロビンが少なくなると血液中の酸素濃度が薄くなるため、息切れに加えてだるさ・倦怠感などが引き起こされます。

その他、爪が割れやすかったり、氷を食べたくなる氷食症の症状が出たら鉄欠乏性貧血のおそれがあります。

気管支喘息

気管支の炎症やアレルギーによって気道が狭くなり、息苦しくなる病気です。

発作時にゼイゼイ・ヒューヒューといった呼吸音が現れるのが症状の特徴です。

心筋梗塞

心臓の筋肉に血液を送り込む冠動脈が動脈硬化を起こし、血栓が作られることにより血流が止まってしまう病気です。

胸の中央、または左胸部に強い痛みを30分以上長く感じるのが特徴です。

息切れ・呼吸困難のほかに、吐き気、冷や汗をともなうこともあります。

狭心症

心臓の筋肉に血液を送り込む冠動脈が動脈硬化で狭くなり、心臓の筋肉に十分な酸素と血液が送られなくなる病気です。

胸のあたりに圧迫されたような痛みを感じるのが特徴です。

症状が心筋梗塞と似ていますが、心筋梗塞が30分以上も長く続くのに対し、こちらは比較的短く、長くても15分くらい安静にしていると痛みが治まります。

発作が次第に悪化しているような場合は心筋梗塞に発展するおそれがあるため、医師の診断を受けることをおすすめします。

不整脈

不整脈とは、脈がゆっくり打つ、速く打つ、または不規則に打つ状態を表します。

標準値は脈が1分間に50〜100程度といわれ、それより遅いか早い、または不規則だと不整脈と診断されます。

症状は息切れのほかに、動悸、胸の不快感、失神などが現れるのが特徴です。

もし失神の症状が出た場合は緊急性が高いので、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

自己免疫の異常により、喉元にある甲状腺から甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。

症状は息切れのほかに、動悸、大量の発汗、イライラ、倦怠感などが現れるのが特徴です。

稀に眼球が突出したり瞼が腫れるといった症状も現れるため、その場合は医療機関を受診しましょう。

更年期障害

閉経前後10年程度にホルモンバランスの崩れなどによって体に不調が現れる状態を指します。

主な症状としては息切れのほかに、動悸、めまい、頭痛、手足の冷え、疲れやすさ、不眠などがあります。

気胸

気胸は、肺から空気が漏れて肺を包む胸膜腔(きょうまくくう)の中に空気がたまり、呼吸がしにくくなる病気です。

外傷やストレスなどの要因で肺の表面に穴が空くことが発端で起こります。

症状としては息切れをはじめとする呼吸困難、胸痛、咳などがあります。

肺がん

肺がんは、気管支や肺の細胞がなんらかの要因でがん化したものをいいます。

症状は早期ではほぼないですが、進行すると咳、痰、血痰、発熱、呼吸困難、胸痛などが現れます。

息切れの改善・対処法

楽な姿勢で休む

呼吸が整うまでゆっくり安静にすることをおすすめします。

横になると苦しい場合は座って過ごすと良いでしょう。

ベルトなど体を締め付けているものがあれば緩めるか外すかして、できるだけ楽な状態を保ちましょう。

市販薬を使用する

息切れに効果がある代表的な市販薬は「救心」です。

息切れのほか、動悸の症状にも効果がある薬です。

救心の効果・効能については関連記事をごらんください。

医療機関を受診する

もし休んでもなかなか良くならないのであれば、一度医療機関で診察を受けましょう。

病気が隠れている場合もあるので、安心感を得るためにも医師から正確な診断を受けることをおすすめします。

息切れの予防法

適度な運動をする

腹式呼吸を練習したり、ウォーキングなどの適度な運動を日頃から行えば呼吸機能が高まるため、息切れの予防になります。

喫煙を控える

喫煙時は血圧が上がり心臓に負担がかかります。

また、長期の喫煙で息切れの症状が出やすい慢性閉塞性肺疾患(COPD)になるおそれがあります。

禁煙することがベストなので、一人で難しければニコチンパッチなどの禁煙補助薬の助けを借りるほか、禁煙外来を受診するのも手です。

余裕をもった生活を心がける

ストレスがたまるとホルモンバランスが乱れたり、心臓に負担をかけたりする原因になります。

日頃から無理せずに余裕を持ったスケジュールを組み立てるように意識をしましょう。

塩分を控える

塩分の過剰摂取は血圧の上昇につながり、心臓に負担をかける原因になります。

なるべく減塩のものを使用するなど、味の濃いものが好きな人は特に注意しましょう。

おわりに

安静にしたり余裕を持った生活をすれば改善されるようなら様子を見てみましょう。

しかし、症状がなかなか治まらなかったり悪化したりする場合は、病気が隠れているおそれがあるため、ためらうことなく病院を受診しましょう。