PMS(月経前症候群)の主な症状と原因

「PMS(月経前症候群)」とは、生理になる前にカラダに起こる不快症状のことです。

Premenstrual Syndrome(プレ・メンストラル・シンドローム)の略で、その症状の種類はなんと150以上。

もちろん個人差はありますが、症状が起こり始める時期は生理の1週間ほど前からで、早い人では排卵直後、おおよそ生理が始まる14日ほど前からというケースもあります。

そして、症状が最も強くなるのは生理の2~3日前で、生理が始まると徐々に緩和します。

ちなみに、生理が終わってから10日間ほどは女性のパラダイス。体調も良く、肌も髪の毛もつやつやになります。

「PMS(月経前症候群)」の主な症状

「PMS(月経前症候群)」の症状は、身体的なものと、精神的なものが報告されています。主な症状は以下の通り。

◆身体的症状

下腹部が痛い・張る、頭痛、乳房が痛い・張る、腰痛、関節痛、むくみ、体重の増加、肌荒れ、にきび、めまい、動悸、食欲増進、便秘、下痢、眠気など

◆精神的症状

イライラ、怒りっぽい、憂うつ感、無気力、疲れやすい、孤独感、集中力や判断力の低下、眠れない、緊張感がつづく、パニックになる、涙もろくなるなど

「PMS(月経前症候群)」の主な原因

「PMS(月経前症候群)」の主な原因は、実のところ、まだハッキリと解明されていないのが現状です。

その理由は症状が150種類以上あるということに加え、微妙な個人差があるから。しかしながら、長年の研究で生まれた諸説のなかで、”ホルモンバランスの変化によるもの”という考えが最も多く支持されています。具体的には以下の2つ。

・排卵後、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が急激に増減することでホルモンバランスが崩れる。
・エストロゲンの減少などが影響し、精神を落ち着かせる作用がある神経伝達物質セロトニンがバランスを崩すため。

◆ほかにも、生活習慣や性格も影響するとのこと

・喫煙をする、アルコールやコーヒーの摂取が多い、間食が多い人
・真面目、几帳面、神経質、潔癖症などに当てはまる人は、PMS(月経前症候群)にかかりやすい。​

PMS(月経前症候群)での病院受診と漢方薬、治療法など

これまでPMS(月経前症候群)の治療薬は日本では発売されていませんでしたが、2014年より、PMS治療薬としてプレフェミンが市販されるようになりました。

有効成分は「チェストベリー」という果実の乾燥エキスで、これはギリシャ・ローマ時代から婦人科系の病気の治療に用いられてきた西洋ハーブです。

チェストベリーによってプロラクチンの分泌を抑える事で女性ホルモンのバランスを整えPMSの症状を緩和する、と考えられています。

また、複数の症状に効果があらわれる漢方薬が適している場合があります。

漢方薬は、市販で買えるものもありますが、カウンセリングでその人の症状や体質を把握したうえで専門医が処方してくれるので、まずは婦人科での受診をお勧めします。

保険がきく漢方薬もあるので病院に問い合わせてみましょう。また、漢方薬による治療だけではなく、PMS(月経前症候群)には以下のような治療法があります。

これらは、症状により併用される場合があります。もしも、薬物療法などによる治療ではなく、【栄養療法】や【漢方】のみで治療していきたい意志があるならば、事前にその旨を医師に伝えましょう。

【主な治療法】

食事指導や治療用サプリメントなどによる栄養療法、漢方による治療、低用量ピル、抗うつ薬、精神安定剤などの処方ほか、PMSレス注射など。

市販でも買えるPMS(月経前症候群)に効果的な漢方薬とは

漢方薬に即効性はありませんが、時間をかけてカラダ全体のバランスを整えていくので自己治癒力をアップする効果があります。

漢方医学は、「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という3つの要素が基本となり、心身のバランスを保っているという考えで成り立っています。

ちなみに、PMS(月経前症候群)の症状が起こっているときは、この3つ「気・血・水」すべてのバランスが崩れているとのこと。

つまり、気の流れが悪くなり、血液の循環が滞り、水分の代謝機能が弱まっている、ということですから、数多くの不快症状が存在するのも納得ですよね。

PMS(月経前症候群)治療に効果的な漢方の種類

加味逍遙散(かみしょうようさん)

虚弱体質な人~体力中度以下なひとに向いています。月経困難、月経不順、冷え性、イライラ、情緒不安定、不眠の症状改善に用いられます。

※注意点

医師の治療を受けている人、妊娠している人、 胃腸の弱い人、薬でかゆみや発疹などを起こしたことがある人は必ず医師、薬剤師に相談を。

※考えられる副作用

発疹、かゆみ、吐き気、食欲不振、胃部不快感ほか、発熱、腹痛、下痢、便秘などがまれに起こる場合があり。

桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがんりょう)

体力がある人に向いています。月経不順、月経異常、下腹部痛、イライラや不安感などの精神不安、肩こり、めまい、のぼせ、頭痛などの症状に用います。

※注意点

医師の治療を受けている人、妊娠している人、 虚弱体質の人、薬でかゆみや発疹などを起こしたことがある人は必ず医師、薬剤師に相談を。

※考えられる副作用

発疹、かゆみ、食欲不振ほか、発熱や黄疸、全身がだるくなる場合がまれにあります。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

虚弱体質な人に向いています。月経痛、月経不順、産前産後の障害、めまい、頭痛、肩こり、腰痛、足腰の冷え、耳鳴り、動悸などの症状に用いられます。

※注意点

医師の治療を受けている人、胃腸の弱い人、薬でかゆみや発疹などを起こしたことがある人は必ず医師、薬剤師に相談を。

※考えられる副作用

発疹、かゆみ、食欲不振、胃部不快感

おわりに

漢方薬は自然の植物を原料とする生薬なので、西洋薬に比べれば副作用の程度が少ないといわれています。

しかし、あくまでも薬なので、副作用がゼロではありません。また、体質や症状に合わない場合、全く効果があらわれないこともあります。

そのようなことから、医療機関で処方してもらうことを基本にして、市販で買える漢方薬は一時的に活用することをお勧めします。

自然な植物といえば、ローズ、ラベンダー、ローマンカモミール、ゼラニウム、クラリセージ、レモンバーム、マリーゴールドなどのハーブによる療法もPMS(月経前症候群)の症状を改善させる効果があるようです。

ハーブティーとして飲んだり、アロマポットなどで焚いて香りを楽しんだり、お風呂に数滴たらしたり、ハーブ入りのマッサージクリームを使用したりなど。ただし、ハーブは禁忌事項も存在するので、購入先によくご確認のうえ、ご使用くださいね。