最近、20~30代の若い世代の中でもうつ病に悩む人が増えているようです。

重症とまではいかなくても軽度のうつ病や、逃避型の現代型と呼ばれるうつ病も目立つようになってきています。

自分がうつ病かもしれないと疑ったときは、病院を受診しようにも何科に行ったらいいのか、どんな診察をされてどんな治療を受けるのかわからなくて不安になる方も多いです。

ここでは、うつ病のための病院選び、受診の仕方と治療方法について解説していきます。

うつ病は何科へ行けばいい?

うつ病は憂鬱感などの心の病だけではなく体にも症状が出てきます。初めて病院を受診する際、どこにいったらいいのかわからず内科にいく方が多いようです。

自分にうつ病の自覚がなかったり、どこにいったらいいのかわからないときは、体に特徴的な症状が出ているその科をまずは受診しましょう。

例えば頭痛やめまい、吐き気などの症状が気になる場合は内科を受診、関節痛などが気になる場合は整形外科などを受診します。

しかし、症状の原因がはっきり特定されず処方された薬を飲んでも治らない場合、それはうつ病からきている体の病かもしれません。

うつ病の治療の場合、体の不快な症状を抑えるための一時的な薬の服用だけではうつ病の根本的な解決にはならないのです。

うつ病を治療する診療科としては、精神科、神経科、心療内科などです。

総合病院だけではなく、個人のメンタルクリニックなども数多くあります。地域の保健所などでも相談できます

かかりつけの医師がいるようでしたら相談してみると専門医を紹介してくれることもあります。

うつ病の治療は通院することになります。通院すること自体が面倒になることもあるので、続けて通いやすいような場所を考えるようにしましょう。

うつ病の診察は何をするの?

精神科などでも特別に身構える必要はありません。

予診として問診表を書いたり、一般的な検査として体温や血圧、尿検査などを受けて体に特別な異常がないかをまず確認します。うつ病が他の体の病気からきているのか、何か飲んでいる薬などが関わっていないかなども調べます。

総合病院では、場合によってCTやMRI検査なども行われることがあります。

どんなことを質問される?

・どのような症状があるか
・自分の性格についてどう思うか
・家族関係や育ってきた環境について
・今悩んでいることについて
・身近な環境に変化があったか
・ストレスになっていることはあるか
・過去の病歴について
・お酒、たばこの量について

など様々なことが質問されます。病気とは関係なさそうなことも聞かれるかもしれませんが、質問にはウソはつかず素直に答えたほうが正確な診断につながります。

診察にはご家族の方に付き添ってもうらうと、主観ではわからない客観的な情報も診断の役に立ちます。

うつ病の治療方法は?

医師の診察からうつ病の治療方針が判断されます。うつ病の治療としては「休養」「精神療法」「薬による治療」があります。

うつ病が重度の場合(自殺をする危険性が高い、体が衰弱しきっているなど)は通院ではなく入院するケースもあります。

十分に休養をとる

うつ病になる方は真面目な方が多いので、自分が休むことに対して抵抗をもつ方が多いです。しかし、うつ病の治療で大切なことはゆっくり休養をとることです。

「何もしない」ということを意識して休むことも治療には必要なことなのです。

精神療法

うつ病の患者は否定的に物事をとらえがちです。不安な気持ちを和らげるために専門医との対話などからアドバイスを受け、自分の物事に対する考え方をうつの方向にならないようにコントロールできるようにします。

うつの再発防止のためにも、考え方を見つめ直す精神療法は重要な治療法です。

薬による治療

主な薬は「抗うつ薬」「抗不安薬」「睡眠薬」があります。

・抗うつ薬

脳内で気分や感情をコントロールする神経伝達物質の「セロトニン」「ドーパミン」「ノルアドレナリン」などの働きを高めるための薬です。うつ病患者はこの神経伝達物質が減っているので、思考や感情の働きが鈍くなっているのです。

またこれらの薬はその効果が現れるのに1~4週間かかります。 

本効果が現れる前に副作用として眠気やだるさ、めまい、吐き気、便秘や下痢などの症状も現れることもありますので、自分の症状と向き合いながら飲み続けられるか医師とよく相談する必要があります。

・抗不安薬

不安やイライラなどの症状を鎮めてくれる作用があります。抗うつ薬と一緒に飲むこともあります。

・睡眠薬

うつ病患者は睡眠障害として「なかなか寝つけない」「眠りが浅い」などといった症状がよく起こるとされています。十分な睡眠をとることは心身だけではなく、脳の疲れもとるために重要なことです。

治療は焦らずじっくりと

うつ病の治療を始めてから症状が改善されるまでは、数か月で良くなる方もいれば1~2年かかる方もいます。またうつ病は再発の頻度が高い病気とされています。症状が治まっても同じ症状が繰り返されることがあります。

うつ病の治療は医師との信頼関係を築くことがとても大事なことです。自分にとって適切な治療法の提案を受けて、焦らずにじっくりと治療に取り組んでいくことが大切です。