突発性発疹は大人にはうつらない!

元気だった赤ちゃんに突然の高熱!初めての育児の場合は特に、赤ちゃんの高熱に驚いてしまうかもしれません。
突発性発疹は、赤ちゃんが生後初めて高熱と発疹をだす病気です。ほぼ全ての赤ちゃんが経験するといわれるほど身近な病気なので、症状や対処法を知っておけば突然の高熱にもあわてずに対応することができるでしょう。

突発性発疹は看病や育児をする保護者にもうつるのか心配になる方もいるかと思いますが、ご安心ください。突発性発疹が大人にうつることはほとんどありません。大人はすでに原因となるウイルスに抗体を持っているのです。
ただし反対に赤ちゃんへの感染源となったり、類似のウイルスへの感染する可能性はあります。
赤ちゃんの発症に備えて、突発性発疹の症状や感染経路などをみていきましょう!

 

突発性発疹の原因と症状は?

突発性発疹(とっぱつせいほっしん)」はウイルス性の感染症です。主な原因ウイルスは、ヒトヘルペスウイルスです。
ヘルペスウイルスは誰もが感染するとても身近なウイルスで、8種類の型にわけられています。突発性発疹の原因ウイルスは、ヒトヘルペスウイルス6型と7型となります。
1度かかれば抗体ができるため再感染することはありませんが、6型に感染したあとに7型にかかるなど、原因ウイルスが2種類存在するため2度かかることも考えられます。

感染経路

感染経路は明確ではありませんが、ウイルスを持つ人の唾液から感染する経口感染、くしゃみや咳からウイルスが飛散して感染する飛沫感染、直接的・間接的にウイルスを持っている人と接触する接触感染が考えられています。
ウイルスの感染力は比較的弱いため、保育園などで感染が流行することはありません。
大半は赤ちゃんにキスしたり、口移しや同じ食器で食べ物を与えることにより感染する家族からの感染です。

大人にはすでに抗体があるため赤ちゃんから大人へ感染することはありませんが、大人から赤ちゃんへの感染に注意しましょう。

また乳幼児の場合は、家族感染の他に、保育園や幼稚園で唾液のついた手や指から感染する可能性もあります。
ウイルスに感染したあとは、10日~14日程の潜伏期間があり症状がでます。

突発性発疹の症状

突発性発疹では高熱と発疹を中心に以下のような特徴的な症状が見られます。

◼︎元気だった赤ちゃんが、突然39~40度の高熱を出す
◼︎咳や鼻水などの風邪症状のような前ぶれはない
◼︎高熱のわりに機嫌もよく元気なことが多い
◼︎高熱が3~4日続いたあと突然下がる

熱が下がると同じ日か翌日には、赤く細かい発疹が首・顔・お腹・背中など、不規則に全身に広がっていきます。発疹にかゆみや痛みはほとんどなく、2~3日で薄くなり1週間前後で跡も残らず消えていきます。

赤ちゃんによっては、主な発熱と発疹以外の症状が出ない場合もありますが、以下の症状がでる可能性もあります。

・下痢
・まぶたのむくみ
・耳の後ろのリンパ節が腫れる
・頭部の前面の大泉門が膨らむ

また、急に高熱が出るため、熱性けいれんを起こすことがあります。
初めてけいれんを起こした時は、慌てずに赤ちゃんの様子をよく観察し、落ち着いたら、なるべくその日のうちに受診しましょう。

けいれんの対処法は関連記事を参考にして下さい。
関連記事:赤ちゃんのけいれん(ひきつけ)の原因は?乳幼児のけいれん・ひきつけの正しい知識・原因・対処法

突発性発疹にかかりやすい年齢

突発性発疹は生後5ヶ月頃~1歳くらいの赤ちゃんによくかかり、90%は1歳以下で発症します。2歳までにほとんどの赤ちゃんが免疫を持つとされるため、2歳を過ぎるとあまりかかることはありません。
季節を問わず1年中発生する可能性があります。

 

突発性発疹の合併症

突発性発疹の場合、重症化したり後遺症を残すようなことはほとんどありません。しかしまれに、髄膜炎、脳炎、脳症などの重い合併症を起こすことがあります。

以下のような体調の変化が現れた場合は急いで病院を受診しましょう。

◼︎高熱が続きけいれんを起こしている
◼︎激しく吐く
◼︎脱水症状が強い
◼︎白目が黄色くなる黄疸が見られる
◼︎ぐったりしている

また、突発性発疹の合併症とは別の他の病気の可能性も考えられます。安易に自己判断せずに、すぐに医療期間を受診しましょう。

 

突発性発疹の治療は対症療法が基本

突発性発疹の治療は基本的には症状を抑える対症療法になります。高熱が出たからといって、時間を問わずに病院に駆け込むよりは、熱が出ても比較的元気なようであれば病院が空いている時間まで安静に過ごしながら経過を観察することも有効です。
ただし、熱以外にもけいれんがある、ぐったりしているなど異変が見られる場合はすぐに小児科を受診しましょう。
突発性発疹は発熱がでているだけの段階では突発性発疹であると判断することはできません。ほとんどの場合、熱の下がり際に発疹が出ることで判断できます。

小児科を受診した後は、症状に合わせて以下のようなホームケアを行います。

十分な水分補給

数日間高熱で汗をかくので水分が不足しがちになります。
母乳・ミルクに加え、湯冷ましや麦茶などでこまめに水分を補給しましょう。一度に大量に飲ませずに、こまめに飲ませる方が子供への負担も軽くなります。

高熱の対策

熱がでている最中の厚着やくるみ過ぎに注意しましょう。衣類や寝具は薄手のものにし、汗をかいたらこまめに着替えをさせましょう。
いやがらなければ頭や首筋、わきの下などを冷やしてあげると効果的です。

解熱剤は様子をみながら使用

突発性発疹は、高熱が出ても赤ちゃんの機嫌がよくわりと元気なことが特徴のため、ほとんどは解熱剤などの薬を使わずにすみます。
38度以上の高熱がでたときに苦しそうな様子だったら、解熱剤を使用し体力を回復させることもあります。
ただし乳幼児に薬を使用する場合は注意が必要になります。安易に市販薬を使わずに、医師の指示のもと用法用量を守って薬を使いましょう。

入浴はいつから大丈夫?

入浴は体力を消耗するので高熱が出ている間は控え、どうしても入りたい場合はシャワー程度にしておきましょう。
オムツかぶれがあるようならお尻だけシャワーで洗うといいでしょう。

予防接種やワクチンはある?

突発性発疹のウイルスに対する抗ウイルス剤はありません。治療はあくまで対症療法のみになります。また、突発性発疹の予防接種もありません。

 

さいごに:生後6ヶ月前後には発症する心構えを

生後6か月頃の赤ちゃんは、ママからの受け継いでいる免疫が無くなる時期のため突発性発疹にかかりやすいといえます。
比較的軽度な病気のため過度に心配は要りませんが、突然の高熱や、けいれんなどに慌ててしまわないよう、対処法など基礎知識を知っておくとよいですね。