知らぬ間に感染源にならないために

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性感染症(性病)とは、性行為によって感染する感染症のこと。

性行為によって感染する病気なので、日常生活では感染することはありません。また、性感染症は「感染する」病気なので、自然発生することもありません。

近年では10代後半~20代の若い世代を中心に性感染症が増加しています。性感染症の中には症状がはっきり現われないものや、自覚症状がほとんど無いようなものも存在し、発見が遅れてしまうことが多くあります。

性感染症をそのまま放置すれば治りにくくなるだけでなく、HIV(ヒト免疫不全ウイルス、エイズの原因となる)に感染するなど他の重大な病気につながったり、知らず知らずのうちに感染を広げてしまう可能性もあるのです。

また、女性のパートナーに性感染症をうつしてしまうと、不妊・流産の原因になったり、胎児にも感染したりするなどの危険性が高まります。

一昔前までは「性感染症は一部の人だけがかかる特別な病気」「一般の人々には関係のない病気」などといった認識がありましたが、性行為の経験があれば誰がかかってもおかしくない病気なのです。

大切なパートナーを守るためにも、自分が性感染症にかかっていないかきちんと検査し、安全で節操のある性生活を送らなければなりません。

性感染症は病院保健所で検査することもできますが、自宅で検査キットを使用する方法もあります。ここでは、それぞれの検査方法の特徴やメリット・デメリットを比較していきます。

病院で検査を受ける=治療がしやすい!

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性感染症の発見をすぐに治療につなげるためには、病院での検査が一番です。

性感染症の検査は、全国の病院の泌尿器科、産婦人科、皮膚科で検査を受けることができます。

「性病科」という性感染症専門の診療科を設置している病院もあります。

検査できる項目はだいたい15項目以上あり、ほとんどの性感染症をカバーできると言えるでしょう。

ただし、何かしらの症状が少しでもあれば保険は適用されますが、「症状は無いけど、性病にかかっていないか不安だから、念のために」という場合は保険が適用されないことがあります。

検査項目(判別できる病気の種類)が、一項目あたり2500〜4500円程度かかるので、検査項目が増えれば合計で2万〜3万円程度になり、さらにそこに診察代が加わります。

検査の結果、性感染症にかかっていると判明すると、基本的に保険が適用されるため、検査にかかった費用の3割のみの負担で済みます。受診の際は健康保険証は忘れずに持参しましょう。

デメリット

病院での検査の場合、名前を呼ばれてしまう、知り合いに偶然出くわしてしまうなどの可能性があります。

また、守秘義務はあるものの、自分の顔や名前などの情報を医師や看護師に伝える必要があります。病院によっては匿名性に配慮するようなところもあるので、そういった病院を選ぶのもいいでしょう。

また、病院の診療時間内であればいつでも検査を受けることができますが、基本的に診療時間外に検査を受けることはできません。診療時間は病院によって異なるので、あらかじめ確認しておくことが必要です。

保健所で検査を受ける=費用重視!

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検査費用を安く済ませるためには、全国の保健所での検査が有効です。

保健所で性病検査を受ける場合、基本的には無料で受けることができます。

注意!

場所によっては有料である場合もあるので、事前にご確認ください。

また、保健所では自分の名前を告げることなく、匿名で性病検査を受けることができます。ただし、検査をする際に人と会うことのないよう配慮されている場合が多いですが、あまり配慮されていない場合だと、知人に偶然出くわしてしまうといった可能性もあります。

また、検査結果の通知は面談にて行うので、医師や看護師には検査結果が知られてしまうことになります。

性感染症への感染が判明したときは、治療は病院で行うことになります。

デメリット

保健所での性感染症の検査は、HIV梅毒淋病クラミジアなどといった社会的に影響のある性感染症の検査が主で、すべての性感染症に対応しているわけではありません。

また、採血・採尿で検査は行われるので、例えば喉に感染したクラミジア、淋菌は検査できません。

実施されている検査項目をよく確認しましょう。

保健所で性感染症の検査を受ける際、様々な時間的制約によって検査を受けられなくなることがあります。

例えば、そもそも実施日時がかなり限定されていたり、即日で検査できなかったり、予約が必要なこともあります。

場所によっては、「先着◯◯名まで」など定員制であるところもあります。

保健所で検査を受けるときは実施要項をよく確認しましょう。

自宅で検査キットを使用=匿名性重視!

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最も匿名性が守られるのは、自宅で行う検査キットです。

検査キットを使用した性感染症検査は、自宅で自分の手で行うので誰に知られることなく検査できます。

そのため病院や保健所とは違って、名前を呼ばれたり、その場で知り合いに出くわしてしまうというような心配もありません。

また、検査キットを使用して行う検査は、自分の好きなタイミングで検査することができます。保健所や病院のように、検査できる日時が制限されることはありません。

検査キットによる検査だと、2万円程度で8項目ほどの検査を受けられるものもあるので、病院より安価に検査ができると言えます。

また、病院のように診察代を求められることもありません。

インターネットでの購入が可能なので、店頭で店員と相対する必要もないです。

インターネットで購入が可能な検査キット

検査キットの価格が高いほど、検査できる項目数は多くなります。また、どのような検査項目が含まれているかは、検査キットによって異なります。

検査したい項目が含まれている検査キットを選んで購入しましょう。​

保健所と同様、もし性感染症にかかっていたと分かれば、病院で治療することになります。

病院では匿名性にあまり配慮されていない場合が多いですが、きちんと病院に行って治療を受けることが重要です。

おわりに 〜自分にあった場所で検査を受けよう!〜

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性感染症検査を受ける上で何を重視するかによって、検査を受ける場所も変わってきます。自分の希望に沿った手段で性病検査をしましょう。

病院や保健所で検査を受けたいという人は、以下のサイトを参考にするなどして、自分にあった病院・保健所を見つけましょう。

HIV検査・相談マップ

性感染症は他人事として扱える病気ではありません。パートナーやその周囲の人にうつさないよう、きちんと検査し、予防・治療に努めましょう。