赤ちゃんの夜泣きは育児の大きな悩みの一つです。

ちょっとしたことで目を覚まして泣きはじめ、なかなか寝ついてくれない・・・そんな赤ちゃんの夜泣きに「樋屋奇応丸(ひや・きおーがん)」を試してみてはいかがでしょうか。

樋屋奇応丸は江戸時代から約400年にわたって西日本を中心に広く使われている薬。赤ちゃんの心身のバランスを整えて夜泣きを治める「小児五疳薬(しょうにごかんやく)」という薬の一種です。

この記事では、樋屋奇応丸について徹底解説します!

樋屋奇応丸の効果

樋屋奇応丸は子どもの心と体の調子を整える薬です。

樋屋奇応丸の効能効果は以下の通りです。

小児の神経質、夜なき、かんむし、ひきつけ、かぜひき、かぜの熱、ねびえ(寝冷)、下痢、消化不良、乳はき(吐乳)、食欲不振、胃腸虚弱

樋屋奇応丸銀粒 添付文書

 

赤ちゃんの夜泣きに効く薬

樋屋奇応丸にはさまざまな効果がありますが、最も使われている症状は赤ちゃんの夜泣きです。

夜泣きの原因はさまざまあり、空腹・おむつの濡れ・暑い寒いなど生理的なもののほか、昼間にたくさんの人に出会ったなどの心的刺激(ストレス)による興奮が収まらず神経が高ぶったままになることで起こります。

樋屋奇応丸には高ぶった神経を鎮める作用があり、日中に心的刺激を受けた赤ちゃんを落ち着かせて眠らせることにつながります。

心と体の不調に効く

夜泣き以外にも、ちょっとした物音で目を覚ます・寝る前にグズる(かんむし)・カンシャクを起こすなどの神経症状を改善します。

また、神経症状が長く続くことによる体力低下、風邪を引きやすい・すぐに熱を出す・お腹がゆるくなる・食欲がなくなるなど、心と体の不調が招く症状の改善にも効果があります。

樋屋奇応丸の成分

樋屋奇応丸は、ジンコウ(沈香)・ジャコウ(麝香)・ゴオウ(牛黄)・ニンジン(人参)・ユウタン(熊胆)の5種類の生薬から作られています。

これらの生薬の相互作用により、さまざまな心と体の不調に対して効果を発揮します。

生薬成分と効果
ジンコウ(沈香) 神経過敏症状・腹痛・下痢
ジャコウ(麝香) 心機能亢進・アドレナリンβ効果増強・血管透過性亢進・抗ヒスタミン作用
ニンジン(人参) 消化管運動促進・ストレスに対する副腎皮質機能強化・睡眠強化作用
ユウタン(熊胆) 胆汁分泌促進・消化管の鎮痙・脂肪の消化吸収促進作用

樋屋奇応丸は副作用がほぼない

樋屋奇応丸は昔ながらの安全・安心な生薬で作られているため、副作用はほとんど起こりません。安心してお使いください。

樋屋奇応丸の製品ごとの違い

樋屋奇応丸には3種類の製品があります。

樋屋奇応丸 銀粒

銀色にコーティングされた直径約1.3mmの小さな丸剤で、月齢の低い子どもや夜泣き・ぐずりの傾向が現れはじめた子どもにおすすめです。

【用法・用量】

次の量を1日3回、食前または食後2時間経ってから服用してください。

年齢 1回量
1歳未満 1~3粒
1歳 4~6粒
2~3歳 7~10粒
4~6歳 11~14粒
7~10歳 15~17粒
11~14歳 18~20粒

樋屋奇応丸 糖衣

樋屋奇応丸銀粒と同様の生薬で作られていますが、ジャコウの量が約4倍に増量されています。

糖衣コーティングされた直径約1.7mmの丸剤で、神経質傾向の強い子どもや、生薬のにおいや味が苦手な子どもにおすすめです。

【用法・用量】

次の量を1日3回、食前または食後2時間経ってから服用してください。

年齢 1回量
1歳未満 1~3粒
1~3歳 3~10粒
3~7歳 10~15粒
7~15歳 15~20粒

特撰金粒樋屋奇応丸

ジンコウ・ジャコウ・ニンジン・ユウタンに加え、強心・解熱・鎮静などの作用があるゴオウが配合されています。

金箔でコーティングされた直径約1.5mmの丸剤で、夜泣きや神経質傾向の強い子どもにおすすめです。

また、成人も服用することができ、学校生活や受験勉強のストレスからくるイライラや疲れ気味のパパ・ママ、仕事のストレスにも効果があります。

【用法・用量】

次の量を1日3回、食前または食後2時間経ってから服用してください。

年齢 1回量
1歳未満 1~2粒
1~3歳 2~5粒
4~7歳 5~8粒
8~15歳 8~10粒
16歳以上 15粒

樋屋奇応丸の上手な飲ませ方

子どもの中には薬を嫌がるなど、上手に飲めない場合は次の方法を試してみてください。

樋屋奇応丸の臭いが苦手な子どもには、甘くコーティングされた糖衣がおすすめです。

授乳中の赤ちゃんの場合

丸剤をママや哺乳瓶の乳首につけて口に含ませます。また、上あごやほっぺの内側につけてミルクを飲ませることも可能です。

離乳食が始まっている赤ちゃん・6歳未満の幼児の場合

ヨーグルトやアイスクリームなど好きなものに混ぜると服用しやすくなります。ただし、丸剤を噛んだりつぶしたりしないように注意してください。

おわりに

樋屋奇応丸は江戸時代から続く伝統処方で、安全な生薬を使っているため赤ちゃんにも安心して使えます。また、赤ちゃんの夜泣きに疲れたママやパパの心身の調子も整えてくれます。

ただし、すぐに効果が現れない場合もあるので、2~3日は続けて服用してみましょう。