不眠

不眠とは睡眠障害の一種で、「寝つきが悪い」「寝ている間に何度も目が覚めてしまう」といった睡眠における問題のために、日々の日常生活に支障が出ている状態のことを指します。

何かしらの睡眠に関する問題を抱えている人も多く、誰しもがなる可能性のある病気です。

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不眠について知る
 
不眠を治す・改善する

不眠について知る

本章では不眠の症状や原因について詳しく説明していきます。

不眠の症状

不眠とは

不眠とは、夜なかなか寝つけない、睡眠中に何度も目が覚める、早朝に目が覚めてしまう、眠りが浅く疲れがとれていないといった症状が続き、日中の眠気、注意力の散漫、疲れなどさまざまな体調不良が起こる状態のことをいいます。

日本人では3人から5人に1人が、このような不眠の症状で悩んでいるいわれております。

不眠の症状は、小児期や青年期にはまれですが、年齢を重ねるにつれ増加し、中年、老年となるにつれ急激に増加します。

不眠のタイプ

①中途覚醒(夜中に目が覚める)

寝ている間に何度も目が覚めたり、目が覚めてからなかなか寝つけなくなる不眠の症状です。

日本人の中では最も多い不眠のタイプで、中高年ではより頻度が高いといわれています。

②入眠困難(なかなか寝付けない)

寝ようとしてもなかなか寝付けず、30分~1時間以上かかってしまう不眠の症状です。

不安や緊張といった精神的な問題を抱えているときなどにおこりやすいといわれています。

③早期覚醒(朝早く目が覚める)

普段の起床時刻よりも、2時間以上前に目が覚めてしまい、その後眠れなくなってしまう不眠の症状です。

高齢者に比較的多くみられます。

④熟眠障害(ぐっすり寝た気がしない)

睡眠時間自体は十分に確保したにもかかわらず、熟眠感が得られず、疲れが残ってしまっている不眠の症状です。

①~③のほかのタイプの不眠の症状を伴っている場合も多くあります。

不眠の原因

精神的なストレスや心の病による不眠

仕事や日常生活における心理的なストレスで起こる不眠があります。

最初はさまざまな原因で不眠の症状が出ますが、その原因が取り除かれたあともまた眠れなくなるのではといった不安から眠れなくなり、慢性化することがあります。

うつ病・不安障害・統合失調症などの精神疾患の患者には、不眠の症状が現れることが多くあります。

不規則な生活習慣による不眠

日によって睡眠時間が不規則だったり、睡眠時の環境が不適切であったり、昼間に寝すぎる生活習慣を送っていることが原因となって起こる不眠です。

薬やアルコールによる不眠

カフェインやアルコール、ニコチンなどの嗜好品に含まれる成分や、普段飲んでいる薬が原因で起こる不眠です。

アレルギーの薬やかぜ薬、降圧薬、ステロイド薬、経口避妊薬、抗がん剤など、不眠を引き起こす薬はいろいろあります。

他の病気による不眠

さまざまな身体の病気や、その病気による症状(痛み、かゆみ、咳、頻尿、悪心、下痢、発熱、頭痛など)に伴って起こる不眠です。特に痛みや痒みの症状を伴う病気になると、不眠の症状が現れることがあります。

不眠の症状をともなう病気

下記のような疾患を患うと不眠の症状が出ることがありますので注意が必要です。

その場合は、普段かかっている主治医にあわせて不眠の症状についても相談するよう心がけましょう。

1. 頭痛、発熱、腰痛、関節痛、関節リウマチ、神経痛など

 辛い痛みが続くと、不眠につながります。

2. 高血圧

 高血圧の方になぜ不眠を併発する方が多いのか原因は定かではありませんが、睡眠時無呼吸症候群を伴いやすいことや、治療薬の副作用などの原因が考えられます。

3. 糖尿病

 糖尿病の症状である多尿やのどの渇き、痛みやしびれが原因で不眠の症状が現れます。

4. 頻尿:前立腺肥大などの泌尿器系の疾患

 特に頻尿の方は、深夜に何度も尿意を催すことで睡眠が妨げられ、不眠になるケースが多いとされています。

5. 神経症、うつ病、統合失調症など

 不安やストレスから、精神疾患患者の多くに不眠の症状がみられます。

6. 痒み:アトピー性皮膚炎、老人性皮膚疾患など

 痒みのある病気の場合、痒みが原因で寝付けなかったり、夜中に目が覚めてしまうといった不眠を起こすことがあります。

7. 呼吸器疾患:肺炎、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息など

 気管支疾患や喘息による発作が続き、眠れなくなることがわかっています。

不眠を治す・改善する

本章では不眠の治し方や改善方法について詳しく説明していきます。

不眠を薬で治す

市販されている睡眠を促す薬は「睡眠改善薬」と呼ばれ、効果こそ処方薬と比較すると強くはないですが、ドラッグストアやインターネットで購入することが可能です。

市販の睡眠改善薬で主に使用される成分は、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ブロムワレリル尿素・アリルイソプロピルアセチル尿素、漢方薬・生薬の精神安定剤の3種類あり、不眠の症状やご自身の好みに応じて使い分けることが重要です。

下記記事で詳しく睡眠改善薬の説明がされており、インターネットからの購入も可能ですのでお役立てください。

ミナカラの参考記事紹介

不眠を薬以外の方法で改善する

規則正しい食事を心がける運動する習慣をつける

また、しっかりと朝食をとることで脳に十分な栄養がいきわたり、目覚めが促進します。

夜食は寝つきを妨げるため、どうしてもお腹がすいた場合は、消化の良いものを少量だけ食べるように心がけましょう。

下記記事では、就寝前に摂取すると睡眠を促してくれる食べ物と飲み物を紹介していますので是非参考にしてみてください。

ミナカラの参考記事紹介

定期的に運動する習慣をつける

運動することで、夜の睡眠を促進させることができます。

適度な運動を定期的に行うよう心がけましょう。

就寝前は刺激物を避ける

カフェインやニコチンには、眠りを妨げる作用があるので、就寝前の摂取は極力控えましょう。

特にカフェインには利尿作用もあり、トイレが近くなるので、中途覚醒の原因にもなります。

夕食後のカフェインの摂取や、就寝前の喫煙は避けるようにしましょう。

就寝時間にこだわりすぎず、自分なりのリラックス法を見つける

寝ないといけないという気持ちが、睡眠の妨げとなってしまうことがあるため、無理に寝ようとせず、眠くなってから床につくよう心がけましょう。

また、入眠前にリラックスすると精神が落ち着き寝つきが良くなるといわれています。

リラックスの方法は人それぞれですので、読書をする、音楽をきく、40℃くらいのぬるま湯につかる、アロマテラピー、ストレッチなど自分に合ったリラックス法を試してみましょう。

同じ時間に毎日起床する

毎朝決まった時間に起床することで、体に一定の睡眠と覚醒のリズムが身につきます。

その結果、自然に早寝早起きの習慣へとつながり、不眠の症状が緩和されると言われています。

朝に太陽の光を浴びる

自然に眠くなる時間は、人の体内時計のリズムによって決められています。

その体内時計のリズムを正しく機能させる良い方法が、朝に太陽の光をしっかりと浴びることといわれています。

毎朝同じ時間に起床し、太陽の光を全身に浴びるようにしましょう。

医療機関での検査と治療法

セルフケアでは不眠の症状が改善しない場合や症状が重い場合は医療機関を受診しましょう。

医療機関では専門的な検査や処方薬による薬物療法を受けることができます。

医療機関での検査方法

睡眠ポリグラフ

睡眠中の脳波や呼吸、眼球運動などを測定・記録し、睡眠の質を測定する検査です。

精密な検査を行うことで、より最適な治療法の選択ができるようになります。

アクチグラフ

腕時計型の小型高感度加速度センサーを手首などに取り付けて連続的に活動量を記録する装置です。日中の眠気や夜間睡眠時の質・量の変化等の客観的な生体基礎データを取得することができます。

医療機関での治療方法

薬物療法(処方薬による治療)

現在、数多くの不眠用の処方薬が開発されています。

安全性の担保も十分になされているので、医師の診断を受け、成分や効き目の強さに応じて最適な薬を処方してもらうことができます。

各成分の効果効能の詳しい説明は下記記事で紹介していますので、参考にしてください。

各成分の効果効能の詳しい説明は下記記事で紹介していますので、参考にしてください。

ミナカラの参考記事紹介
高照度光療法

数十分から数時間程度、目から強い光を人工的に取り入れる療法です。そうすることで、人間の体内時計を調整し生活リズムを整え、日中は覚醒状態が続き、夜には深い睡眠が得られるようになります。

不眠に関するお役立ち情報

薬剤師に相談する

疑問に思ったことは薬剤師に相談してみましょう。

不眠の症状に関するみんなの疑問

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