子どもの不眠改善は親(パパ・ママ)が協力しないと始まらない!

戦前の日本では70%以上の人が夜の10時には寝ていたそうです。

しかし現在、夜の10時に眠っているのは全体の約20%。

日本は世界でも特に睡眠時間が短い国と言われています。

その背景には、テレビ・パソコンの普及や24時間営業の店舗が増えたことが考えられるでしょう。

こうした社会の夜型化は、子どもたちの睡眠にも悪影響を及ぼし、問題となっています。

子どもの睡眠は、親や家庭環境の影響を強く受けるためです。

なので、子どもの不眠を改善するためにはパパ・ママの協力が欠かせません。

そこで今回は、不眠が子どもに与える影響に注目。

さらに「乳幼児~小学生」と「中高生」に分けて、子どもの不眠の原因と対処法についてご紹介します。

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不眠が子どもに与える影響とは?

財団法人日本小児保健協会の「子どもの睡眠に関する提言」という調査報告によると、1歳6か月の時点で半数以上の子どもが夜10時以降まで起きているそうです。

その比率は4~6歳で一旦、40%に下がるものの、全体的な子どもの生活の夜型化は明らかと言えるでしょう。

参照:http://www.jschild.or.jp/com/011112.html

こうした睡眠不足は体の成長の遅れだけでなく、集中力や注意力の低下を招きます。

また睡眠の役割である精神の回復も満足に行えないので、ストレスがたまりやすくなるのです。

結果、慢性的な疲労感やうつ病の症状、心因性視力障害といった症状があらわれる可能性があります。

※心因性視力障害とはストレスによって視力低下や視野・色覚の異常を引き起こす目の心身症です。

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乳幼児から小学生の子供の不眠の原因と対処法

乳幼児から小学生の子どもの不眠の原因として、まずあげられるのは家族の生活パターンの影響です。

乳幼児の頃は、接する時間が最も長いお母さんの生活パターンの影響を大きく受けます。

ママが朝型なら子どもも朝型、ママが夜型なら子どもも夜型と一致するケースが多いのです。

お兄ちゃんやお姉ちゃんがいる場合は、徐々に年長の兄姉の影響を受ける傾向が強くなります。

お兄ちゃんが夜遅くまでテレビを見るのに合わせて一緒に夜更かししてしまい、睡眠サイクルが乱れるのです。

こうした不眠の解消には家族の協力が欠かせません。

まず夕食は就寝の1時間前には済ませておきましょう。

それに合わせて入浴のスケジュールを立てます。

また、リラックスして寝かせてあげるために就寝30~60分前からおやすみの準備をします。

寝室の照明は間接照明にして、テレビもOFF。

着替えや歯磨きをひとつの流れとしてルール化することも有効です。

カフェイン入りの飲料にも注意しましょう

小学生ごろになると、緑茶やコーヒーといったカフェイン入りの飲料を飲む子どもが増えてきます。

しかし大人に比べて子どもの体はカフェインの分解能力が低く、効果が持続する時間が長いです。

そのため飲む時間帯によっては不眠を招く原因になります。

午後3時以降は、こうした飲料の摂取は控えるようにしましょう。

また、子どもが大好きなコーラもカフェインを含むので注意が必要です。

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中高生の不眠の原因は、約半数がやっている“仮眠”にあり

つづいて、中高生の不眠の原因についてです。

乳幼児、小学生と比べて睡眠構造が発達している中高生が不眠になる主な原因は、仮眠です。

中高生の約半数が学校からの帰宅後に仮眠をとっているといわれています。

仮眠によって夜は眠れず、夜更かし。

そして朝は頭がボ~っとして睡眠不足になります。

しかし本来の睡眠サイクルでは、就寝時間の2~4時間前は最も眠気が少ないと言われています。

(その名も睡眠禁止帯です)

つまり、多くの中高生が仮眠をとっている時間帯は一番目が覚める時間帯なのです。

それなのに眠くなるということが、すでに睡眠サイクルが乱れていることを意味します。

こうした習慣によって

日中眠い→帰宅後、仮眠→眠れず夜更かし→朝、睡眠不足という悪循環を生み出しているのです。

これを解消するには仮眠をとることをやめ、夜更かしも控えて夜の睡眠時間を長くとることが求められます。

睡眠サイクルの乱れは日中の精神面や行動にも悪影響を与えるので、ぜひ見直してみましょう。

さいごに:文部科学省の「早寝早起き朝ごはん」国民運動をチェック

文部科学省が推進している「早寝早起き朝ごはん」という国民運動をご存知ですか?

子どもが健康的に成長するための生活習慣を、イラストや表を交えて分かりやすく解説しています。

保護者向けのほか中高生向けの資料もあるので、読んでみることをオススメします。

参照:文部科学省HP「早寝早起き朝ごはん」国民運動