はじめに 

更年期の不定愁訴には、ほてりや動悸、腰痛やうつなど、様々な症状が同時に現れる場合もあるため、一体どの病院の何科に行けばいいのか分かりにくいですね。
現在医療法で表示が認められている病院の診療科目は38科目もあり、多すぎて診療科選びに迷うことが多いのが現状です。
更年期障害が疑われるときは、どこの病院の何科に行けばいいのでしょうか。

受診の際の注意点やポイントも含めて確認しておきましょう。

 

更年期の不調で陥りやすいこと

更年期には下記のようなことがよく見受けられます。

▶症状の出方が日によってまちまちのため我慢したりやり過ごしてしまう
更年期は色々な不調があるのは仕方がないと受診をしない
更年期障害と診断されるのが嫌だ
倦怠感や無気力は自分が怠けていると責めるため、また気分が沈み悪循環が起こる
症状によって自己判断で市販薬や民間療法で対処している
▶更年期障害だと思い込んでいたら他の病気が見つかった

このようなケースにより、診断の遅れから症状悪化につながることが多くあります。

 

どこの病院の何科を受診すればいいの?

更年期障害についてはまず「更年期障害かどうかの検査」があり、その結果によって他の病気かどうかを診断する「除外診断」を行います。

そのために、受診する病院の順序は

1、婦人科へ

更年期障害症状がある場合、症状に関わらず、まず女性は婦人科か産婦人科を受診しましょう。
その際は「婦人科のかかりつけ医」がベストです。妊娠や出産以来、婦人科には行っていない人も多いようですが、婦人科は女性特有の病気に関しての専門医です。

婦人科では、更年期障害の検査ができます。検査は、問診→ 内診→ 血液検査→ 骨量・骨密度測定→ 心理検査などなあり、特に血液検査(血中ホルモン測定)はホルモン濃度を測定することで更年期障害かどうかの診断ができます。

検査内容の詳細が分かる記事がありますのでご覧ください。
参考記事:更年期障害って病院でどんな検査をするの?費用はいくらくらい? 更年期障害の検査内容について

検査によって更年期障害と診断された場合には、ホルモン補充療法をはじめ、医師と相談の上で状態に一番合った治療法を行っていきます。

検査の結果、更年期障害ではないと判断された場合は、適格な専門医を紹介してもらうことになります。
 

2、更年期専門外来へ

近年は「更年期専門外来」が増えており、トータルに体を診てもらうことができます。

専門外来と呼ばれるものには「頭痛外来」「めまい外来」「リウマチ外来」「不妊症外来」・・・など色々な専門外来があります。
例えば更年期に頭痛がするからと言って、最初に頭痛外来を受診するなどは考え物です。頭痛の原因も様々あり、専門外来は診療科の中の一部のため、更年期障害の場合は頭痛外来では解決がつかないこともあります。
そのため、やはり更年期においては、同じ専門外来でも、「更年期障害専門外来」を選びましょう。
 

更年期障害でない場合

更年期障害と症状の類似が見られる病気は多岐に渡ります。
例えば甲状腺疾患(バセドウ病や橋本病など)は、疲れやすい、イライラする、発汗、動悸、無気力、手足のこわばりなど、更年期の症状と酷似していますがこの場合は内科の領域になります。めまいや耳鳴り、腰痛や関節痛、うつなどでも、検査により更年期障害が除外された場合は、脳神経外科、耳鼻科、整形外科、心療内科、精神科など、もはや小児科を除く全てに該当する可能性が考えられるのです。

このように、自己判断では病気の判別がつかないことがお分かり頂けると思います。
それを自己判断した場合、症状によってその都度それぞれの科をいくつも回ることになりかねません。

更年期障害はホルモンバランスと最も深く関わりがあるため、まず最初は婦人科を受診することが診断の早道になり、その結果によって一番適切な治療法が選択されます。

上手な受診のコツは?

更年期障害の疑いがある場合、問診では「自覚症状」についてが大切なポイントになります。
そのため以下のような点を整理しておきましょう。

  • どんな症状がどの程度あらわれるか
  • いつ頃から始まったか
  • 生理の状態(周期や出血の状態)
  • 閉経している場合はいつ閉経したか
  • これまでにかかった病気の有無
  • 現在飲んでいる薬の有無
  • 他の病院で診てもらったか

など、問診時に正確に答えられるよう普段からメモを取っておくとよいでしょう。
血液検査などで更年期障害の診断はつきますが、自覚症状によって治療法が変わってくるため、普段の様子を正確に伝えることが大切になります。

 

おわりに

更年期においては、まず身近に婦人科のかかりつけ医を持つことが大切なポイントになります。
更年期障害は自覚症状がない場合もあり、また、更年期には今後様々な病気に発展する可能性も高くなる年代のため、普段から自分の状態を良くわかってくれて、何でも相談できる医師を持つことは、安心感にもつながりますね。

今すぐ病院をお探しの方は、下のボタンからお近くの病院を検索することができるので、ご活用ください。

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