更年期の「のぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)」の症状

季節関係なく、突然カーッと上半身や顔などが暑くなり、ビックリするほど汗をかいてしまう「のぼせ・ほてり」は、主に45~55歳の更年期といわれる時期に突入した女性に起こる症状です。電車に乗っているとき、仕事中、夜中など、ところ時間構わず襲ってきます。

 

この症状の別名は「ホットフラッシュ」。なんだか名前はスーパーヒーローみたいでカッコいいですが、その症状は恥ずかしさまでともなうという困りもの。何故かというと、寒い季節で周囲の人は誰も汗をかいていないのに、自分一人だけが突然顔を赤くして多量の汗をダクダクかき始めてしまうから。恥ずかしさに加え、とてつもない不快感をともなってしまいます。しかも、その汗の量の半端ないこと!おまけに、顔や上半身は暑いのに、下半身や手足は冷えるといったアンバランスな感覚が容赦なく不快感を増長します。

実のところ、汗ダクにはなるものの、発汗がおさまれば何ごともなかったかのように元通りになります。しかし、そのような症状を抱える人は、いつそれが襲ってくるかわからないことで外出が億劫になり、引きこもりがちになるケースもあるのだとか。加えて、その症状がイライラを誘発してしまうため、この「のぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)」の症状は非常に精神的な苦痛が大きいものであると言えるでしょう。

 

実は臭い?!「のぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)」でかく汗

大量の汗をかくだけに、やはり気になるのがニオイ。「のぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)」でかく汗は、ニオイのないサラリとした汗とは違い、悲しいかなネットリとして悪臭を放ちます。ネットリとした汗の成分には、水分や塩分の他にタンパク質や脂質などが含まれています。すると、タンパク質や脂質が大好物である雑菌が、パクパクそれを食べては増殖し、悪臭を発してしまうというワケなのです。

いやはいや困ったものですね。恥ずかしい思いをしたほかに、不快感があり、おまけに臭うなんて…。とにかくは「汗をこまめにふき取る」これが一番の対処法になります。乾いたタオルよりも、濡らしたタオルでふき取る方が、汗との親和性で効果的にふき取ることができますよ。

尚、制汗スプレーなどは、汗の出口をふさぐことでニオイを抑える効果を発揮します。しかし、思うように汗を出せないことから、身体は代わりに皮脂を分泌させようとしてしまいます。そのために、常用することで、さらにニオイを強くしてしまう可能性があるので、「汗は濡れタオルでこまめに拭く!」これが一番のおススメです。

 

更年期の「のぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)」の原因

更年期といわれる、女性の閉経(月経が止まること)が訪れる50歳前後の10年間は、身体にさまざまな不調を起こす「更年期障害」が発症する時期でもあります。それは、卵巣機能の低下が起こすホルモンバランスの変化や乱れが主な原因です。

卵巣機能の低下により、女性の身体のあらゆる機能を正常に保っている女性ホルモンのエストロゲンが減少します。しかし、脳は身体の機能を正常に維持しようと卵胞刺激ホルモンを分泌させ、「卵巣に働きかけて、もっとエストロゲンを出すように!」と命じます。しかし、減少しているエストロゲンが思うように分泌されないため、「なんで出さないのー?ダメじゃないの!」と、さらに卵胞刺激ホルモンを分泌させてしまいます。そのために、ホルモンバランスの乱れが起こってしまうのです。

これが、主に「のぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)」の原因となるわけです。

また、「更年期」は、子供が成長して親元を離れるため、役割を終えた母親が喪失感に襲われてしまう時期でもあります。そして、子供が独り立ちした後の夫婦二人だけの生活にストレスを感じたり、親の介護も始まるため、多大なストレスがホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れを引き起こす要因となり、身体の不調を引き起こしてしまうのです。

 

「のぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)」の症状が起こったら

「汗をかくだけだし…ちょっと我慢すれば…」なんて自分をだましつつ、辛い症状を我慢したりしていませんか?無理をせず、「婦人科」で診てもらいましょう。のぼせや多汗は、更年期障害だけではなく、自律神経失調症、甲状腺、高血圧、心臓疾患などである場合も考えられるので、医療機関に診てもらうことはとても大切なことです。

「のぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)」の症状は、主に漢方薬が用いられることが多いようです。また、更年期障害の治療として主流になりつつあるホルモン補修療法による治療の場合もあります。

 

日常的に気をつけること

「のぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)」の症状は、日常的に少し気をつけることで、緩和に導くことができます。また、ちょっとした効果的な習慣もあるので役立てましょう。

●習慣的に「足湯」や「手湯」を行うことで血管が広がり、顔や頭にのぼった血液を手足に流すことができます。

●お腹を冷やすと熱が上に上がりやすいので、温かいものを食べる(飲む)ようにしましょう。

●「腹巻き」はお腹を温めるので、のぼせに効果的です。

●砂糖は身体を冷やしてしまいます。甘みはハチミツやメープルシロップ、黒糖で摂りましょう。

●ゆっくり入浴して身体を温め、入浴後にはマッサージやストレッチなどで身体の循環を良くしましょう。

 

おしまいに

「のぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)」の症状がでたとき、「ああ、とうとう来たな…」と感じる40代後半の女性も多いことでしょう。しかし、同世代の多くが、同じような症状を感じているので、「症状を分かち合う」ということも、一つのストレス解消法になるはずです。身近な友人と「更年期」ネタで笑いあったり、同じような悩みを抱える人たちが相談しあうサイトを参考にするのも良いですよ。

また、自分の青春時代を思い出す音楽を聴くことも、ストレス解消に大きな効果を生むようです。是非、お試しくださいね。

 

(image by Photo AC)

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