ストナリニSは花粉症・鼻炎に効果あり!成分や副作用について解説
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薬剤師監修日:
ストナリニSの効能・効果・成分や眠気や口の渇きなどの副作用について薬剤師監修のもと詳しく解説します。ストナリニZや他の花粉症との違いや授乳中の使用についても記載しています。

ストナリニSは1日1回で花粉症などのアレルギー性鼻炎に効く!
ストナリニSはアレルギー性鼻炎によるくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの鼻の症状や、なみだ目、頭が重いなどの症状を緩和する市販薬です。
鼻の症状に効果を発揮するため、花粉症の時期に使用する方もいます。
ストナリニSの特徴は、なんといっても1日1~2回、1回1錠で長く効くことです。
ストナリニSは胃で溶ける外層と腸で溶ける内核の二重構造でできているため、効き目が長持ちします。
この構造は、飲み忘れが気になったり薬を飲む回数を減らしたい方には大きなメリットです。
この記事ではストナリニSの成分・効き目・副作用を徹底解説します。
ストナリニSの成分
ストナリニSには鼻の症状に効く3つの有効成分が配合されています。
クロルフェニラミンマレイン酸塩
アレルギーの原因となるヒスタミンという物質の働きをおさえる、抗ヒスタミン成分です。
花粉などが原因のくしゃみ、鼻水ちといったアレルギー症状を緩和します。
クロルフェニラミンマレイン酸塩は、処方薬「ポララミン」と同じ成分です。
フェニレフリン塩酸塩
血管や血流に作用する交感神経を刺激し、鼻づまりの原因となっている鼻粘膜の腫れやうっ血を鎮める効果があります。
鼻づまりの解消に効果がありますが、長期連用すると効き目が弱くなっていきます。
ダツラエキス
ナス科のチョウセンアサガオから抽出したエキスです。副交感神経を遮断する働きで鼻水や鼻づまりを鎮めます。
カフェインが入っていないことも特徴
ストナリニSにはカフェインが含まれていません。カフェインの過剰摂取が気になる方は、カフェインが含まれていない薬が向いているといえます。
ストナリニSの副作用と眠気の強さ
眠気の副作用が強い
ストナリニSに含まれるクロルフェニラミンマレイン酸塩は第1世代の抗ヒスタミン薬になります。
第2世代の抗ヒスタミン薬と比較すると、眠気や口の渇きといった副作用が比較的でやすいとされています。
眠気や目のかすみ、異常なまぶしなどが現れる可能性があるため、使用後は車の運転や機械類の操作は行わないでください。
その他の副作用
その他にも次のような副作用が起こる可能性があります。副作用が疑われる症状が現れたり、5~6日使用しても症状の改善が見られない場合は使用を中止して、添付の説明書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
【副作用】
関係部位 | 症状 |
皮ふ | 発疹・発赤、かゆみ |
消化器 | 吐き気・嘔吐、食欲不振 |
精神神経系 | 頭痛 |
泌尿器 | 排尿困難 |
その他 | 顔のほてり、異常なまぶしさ |
ストナリニSの眠気が気になる場合は?
抗ヒスタミン薬は第1世代と第2世代に分類されており、眠気の副作用は第2世代の方が少なくなっています。
ストナリニSは、第1世代の抗ヒスタミン薬であり、症状がつらくすぐに症状を止めたいという方に適しています。
症状がそれほどひどくなく、眠気や集中力の低下を避けたいという方は第2世代の抗ヒスタミン薬を選択しましょう。
ストナリニSとストナリニZの違い
ストナリニシリーズには「ストナリニS」の他にも「ストナリニZ」という薬もあります。ストナリニZも花粉やハウスダストなどによる鼻のアレルギー症状を緩和する効果があります。
この2つの異なる点は有効成分です。
ストナリニZは、第2世代抗ヒスタミン薬であるセチリジン塩酸塩が有効成分となっており、ストナリニSより効果は穏やかですが眠気などの副作用が現れにくくなっています。
ストナリニSの購入方法
ストナリニSは第2類医薬品のため、薬局・ドラッグストア、インターネット通販で購入できます。
ストナリニS 24錠【第二類医薬品】

ストナリニSの使用方法
用法・用量
ストナリニSは、15歳以上の成人は1日1〜2回、1回1錠を使用します。
ストナリニSは二層構造のゆっくり溶ける錠剤で、効き目が長持ちします。そのため1日1~2回の使用で済み、その日の体調に合わせて飲むことができます。
また、必ずしも食後の使用でなくても構いません。
なお、15歳未満は使用できません。
使用上の注意点
使用の際は、必ず添付の説明書をよく確認してください。
◼︎ストナリニSの使用中に使用してはいけない薬
・他の鼻炎用内服薬
・抗ヒスタミン剤を含有する内服薬など(かぜ薬、鎮咳去痰薬、乗物酔い薬、アレルギー用薬等)、胃腸鎮痛鎮痙薬
◼︎長期連用しないでください
■服用後,乗物または機械類の運転操作をしないでください
(眠気や目のかすみ,異常なまぶしさなどの症状があらわれることがあります。)
◼︎次の人は使用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください
・医師の治療を受けている人
・妊娠または妊娠していると思われる人
・高齢者
・薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
・高熱、排尿困難の症状がある人
・緑内障、糖尿病、甲状腺機能障害、心臓病、高血圧の診断を受けた人
授乳中でも使用できる?
ストナリニSは授乳中の方に関する注意はありません。用法用量を守って使用しましょう。
おわりに
ストナリニSは花粉症などのアレルギー性鼻炎や急性鼻炎に効果を示す薬です。一方で、眠気や口の渇きなどの副作用が現れることがあります。
効果が感じられなかったり副作用がある場合は使用を中止し、医師や薬剤師に相談しましょう。
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