のどに物が詰まった時の応急処置「ハイムリッヒ法」と「背部叩打法(はいぶこうだほう)」の実践方法を知ろう!

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はじめに ~乳児から高齢者まで後を絶たない食べものによる窒息~

毎年多くの人が救急搬送される、食べものをのどに詰まらせる窒息事故。
特に高齢者がお正月にお餅をのどに詰まらせて亡くなる事故は毎年必ず起きています。

お正月に限らず、高齢者は、嚥下(えんげ)機能が低下しているため、餅をはじめ、ご飯やパンなど粘り気のある食べ物や、咀嚼しにくいため、食べものを大きな塊のまま飲み込むことで窒息に至ることがあります。

小さな子供は手にしたものを何でも口に入れてしまいます。
乳幼児では、ナッツやあめ、ぶどう、こんにゃくゼリーなどの食べ物の他に、タバコやボタン電池、医薬品や硬貨などあらゆるものが窒息、または中毒の原因となります。

物がのどに詰まることによる窒息状態になった場合、応急処置の方法を知っておくことはとても大切です。

いざという時に知っておきたい「ハイムリッヒ法」「背部叩打法(はいぶこうだほう)」を紹介します。

のどに物が詰まった時の応急処置の方法

本人が激しく咳き込んでいる時は、そのまま咳を続けさせましょう。
つかえているものが取れない場合、以下の方法で異物を吐き出させる応急処置をしましょう。

成人の場合

ハイムリッヒ法(腹部突き上げ法)

1 、後ろから両腕を回し抱えるようにする
2 、片手で握りこぶしを作り、みぞおちの下に当てる
3 、その上をもう一方の手で握り、上方に向かって圧迫するように素早く突き上げる

みぞおちを締め上げると、肺から息が漏れ出ようとする流れで、詰まった食べ物を口の外に押し出すイメージです。

年長児、小児の場合


■注意点
妊婦さん(明らかにお腹が大きい場合)と乳児に対しては、ハイムリッヒ法(腹部突き上げ法)は行わないようにします。


背部叩打法(はいぶこうだほう)

妊婦さんや乳児に対しては、背部叩打法のみを行います。
横になっている、座っている、自力で立ち上がれない人の場合にも、背部叩打法を行います。


1 、救護する人はひざまずいて、対象者を自分の方に向けて側臥位(横向き)に寝かせる
2 、手の付け根で肩甲骨の間を力強く何度も連続して叩く

○背部叩打法では、座らせた状態や立たせた状態で行っても構いません。
○「ハイムリッヒ法(腹部突き上げ法)」と「背部叩打法」の両方が実施可能な状況で、どちらか一方を行っても効果のない場合は、もう一方を試みます。

乳児の場合

1、乳児を片腕の上にうつぶせに乗せる
2、手のひらで乳児の顔を支えながら、頭部が低くなるような姿勢にして突き出す
3、もう一方の手の付け根で、背中の真ん中を異物が取れるか反応がなくなるまで強く叩く

■注意点

  • 乳児の場合、まずは吐かせるのが基本ですが、むやみに口の中に指を入れてものを奥に押し込んでしまわないように注意しましょう。
  • 食品ではなく、中毒性が高いものなどを誤飲したと思われる場合は、ものによって対処法が異なる場合があるため、直ちに救急車を呼びましょう。

意識がない場合はすぐに中止を

意識がなくなった場合は、すぐに「ハイムリッヒ法」も「背部叩打法」も中止し、急いで救急車を呼びましょう。

その間、心肺蘇生(心臓マッサージ、気道を確保、人工呼吸)を行ってください。
心肺蘇生法の途中で口の中に異物が見えた場合、速やかに異物を取り除きます。その際は指で中に押し込まないよう注意します。
一連の流れを、慌てず、冷静に対処しましょう。

おわりに

目の前で食べものをのどに詰まらせて窒息しそうな場面にあった時、ただ慌てて何もできなかったり、間違った方法をすることで、たった数分で命を落としてしまうことがあります。
先に救急車を呼んだ場合でも、救急車が来るまでの数分の間に正しい応急処置によって救われることもある為、いざという時のため応急処置の方法はシミュレーションしておくと良いですね。

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