
ロキソニン®︎(ロキソプロフェン)の効果・副作用と効くメカニズムを解説


ロキソニン*(ロキソプロフェン)は、痛みや発熱などの炎症をやわらげる医療用医薬品の解熱鎮痛剤です。
2011年には市販薬としてロキソニン*Sが登場したこともあり、頭痛や生理痛、発熱など日常的な症状に使用されるようになってきました。
この記事では、ロキソニン*の効能、効果、効くメカニズムそして副作用などについて詳しく解説します。
ロキソニン*(ロキソプロフェン)の成分
ロキソニン*は商品名で、有効成分の正式名は「ロキソプロフェンナトリウム水和物」です。
ロキソニン*のジェネリック医薬品としてはロキソプロフェン錠、ロキソプロフェンナトリウム錠などがあります。
ジェネリック医薬品も成分はロキソニン*と同じ「ロキソプロフェンナトリウム水和物」で、効能・効果・副作用の程度などはロキソニン*と同等です。
処方薬のロキソニン*と市販薬のロキソニン*Sの違い
ロキソニン*には処方薬の「ロキソニン*」と市販薬の「ロキソニン*S」があります。
市販薬の「ロキソニン*S」は、処方薬の「ロキソニン*錠60mg」と成分・添加物の内容と量などが同じです。
しかし、市販薬の「ロキソニン*S」と処方薬の「ロキソニン*」は、用法・用量・効能・効果が異なります。
薬の外観の面では、市販薬の「ロキソニン*S」には錠剤に割線と刻印が入っていないという特徴もあります。
市販薬のロキソニン*Sシリーズについて、詳しくはこちらの関連記事をごらんください。
ロキソニン*(ロキソプロフェン)の効能・効果
処方薬「ロキソニン*(ロキソプロフェン)」の効能・効果は、関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛、手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎、急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱・鎮痛となっています。
頭痛、歯痛をはじめとする鎮痛効果や解熱効果など一部の効能・効果は処方薬の「ロキソニン*」も市販薬の「ロキソニン*S」も同じですが、関節性リウマチ、変形性関節症などの病院で診断し治療する病気については、処方薬でないと適応がありません。
関節性リウマチ、変形性関節症などのために解熱鎮痛剤を使用したい場合は、病院を受診しましょう。
ロキソニン*が効くメカニズム
ロキソニン*の有効成分である「ロキソプロフェンナトリウム水和物」は、NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛剤)に分類されます。
痛みや発熱を起こす体内物質である「プロスタグランジン」の生成をおさえることで、解熱・鎮痛・抗炎症作用を発揮します。
具体的には、「プロスタグランジン」を生成するのに必要な「シクロオキシゲナーゼ」という成分を「ロキソプロフェンナトリウム水和物」が阻害することで、プロスタグランジンの生成をおさえます。
ロキソニン*は解熱・鎮痛・抗炎症作用の中でも特に鎮痛作用が強力とされています。
また、ロキソニン*は胃腸を通る時には効果を発揮せず、体内に吸収された後に解熱鎮痛効果を発揮する成分に変換される「プロドラッグ製剤」です。
そのため、インドメタシンやケトプロフェンなど他のNSAIDsに比べると胃粘膜への負担が少ないのが特徴です。
ロキソニン*の効果発現時間(効き始める時間)
ロキソニン*の効果発現時間(効き始める時間)は、環境や個人差によっても変動はありますがおおよそ「15〜60分」といわれており、約半数の方が服用後30分以内に効果を認められているという報告があります。
ただし、同じロキソニン*でも用量によって効き始める時間が異なります。
ロキソニン*の効果があらわれはじめる時間については以下のような報告があります。
整形外科領域の手術後・外傷後疼痛などで服用する60mgの場合は、15分後に19.8%、30分後に53.4%、60分後に72.4%程度で効果が現れ始めるという報告があります。
抜歯後の痛みなどで服用する120mgの場合は、15分以内に51.6%、30分以内には83.9%程度で効果が現れ始めるという報告があります。
ロキソニン*を服用してから効き始めるまでの時間について、詳しくはこちらの関連記事をごらんください。
ロキソニン*の副作用
処方薬のロキソニン*錠の副作用として主なものは、次のようなものがあります。
| 副作用 | 症状 | 
| 消化器症状 | 胃部不快感・腹痛・悪心・嘔吐・食欲不振・下痢など | 
| 皮膚症状 | 発疹・かゆみなど | 
| 全身症状 | むくみ・眠気・肝機能低下など | 
上記のほかにも、発生頻度は稀でありながらも重い副作用が発生するおそれが報告されています。
ロキソニン*を服用していて体調で気になることなどがあらわれた場合は、速やかに医療機関で医師の診察を受けましょう。
ロキソニン*の副作用について、詳しくはこちらの関連記事をごらんください。
ロキソニン*を使用する上での注意点
ロキソニン*を使用する上では次のようなことに注意してください。
妊婦や授乳中の方
妊娠週数によっては胎児の健康に影響があらわれたり、母乳へ薬が移行するおそれがあるため、妊婦や授乳中の方がロキソニン*を使用したいときは医師または薬剤師に相談しましょう。
どうしても痛みや熱がひどい場合はロキソニン*が処方されることもありますが、自己判断で市販薬を選択せず、まずは医師または薬剤師に相談しましょう。
ほかの薬で喘息を起こしたことがある方
ほかの風邪薬や解熱鎮痛剤で喘息やアスピリン喘息になったことのある方は、事前に医師に伝えましょう。
薬物乱用頭痛に注意
ロキソニン*のような頭痛薬を慢性的に使用することで新たに頭痛が起きてしまう「薬物乱用頭痛(やくぶつらんようずつう)」というものがあります。
薬物乱用頭痛は、「頭痛が月に15日以上でてしまう」という症状の病気で、頭痛薬の使いすぎが引き金となる頭痛です。
ロキソニン*は市販薬タイプも登場してより便利になった薬ですが、医薬品である以上副作用もあるため、用法用量を守るなど正しい使い方をしましょう。
1か月に10日以上頭痛薬を飲み続けている方は注意しましょう。
つらい頭痛はオンライン診療で相談
「市販薬を使ってもなかなか頭痛が治まらない」、「診察のうえで頭痛薬を処方してもらいたい」という方は、医師に相談してみましょう。
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※ロキソニンは第一三共株式会社の登録商標です。


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