頭のかゆみやフケ。もしかしたら「頭皮湿疹」かも?
頭皮は毛髪で覆われているため炎症を起こしていても気づきにくいことがあります。
この記事では頭皮湿疹の治療薬「メディクイックH」と「メディクイックHゴールド」について、成分から効果・効能を見ていきます!
頭皮のかゆみ・頭皮湿疹には「メディクイックH」
「メディクイックH」はアンテドラッグ型ステロイド成分の「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」を配合。
その他にかゆみを抑える成分、殺菌成分、冷感刺激成分でスーッとスッキリ患部に効果を発揮します。スプレータイプで患部に直接スプレーできます。
メンソレータムメディクイックH 30ML(指定第2類医薬品)【指定第二類医薬品】
効能・効果
湿疹、皮膚炎、かゆみ、かぶれ、じんましん、あせも、虫さされ
用法・用量
1日数回、適量を患部に噴霧してください。顔には適量を手にとり塗布してください。
アンテドラッグ型ステロイドとは?
アンテドラッグ型ステロイドとは患部で効果を発揮した後、速やかに分解され低活性になるステロイド成分です。体内への吸収が穏やかになるので全身的な副作用があらわれる可能性を低くすることができます。
「メディクイックHゴールド」の特徴とは?
「メディクイックHゴールド」は「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」のほか、炎症をおさえる成分の「グリチルレチン酸」も配合されています。患部に直接塗ることができます。
メンソレータムメディクイックHゴールド
メンソレータムメディクイックHゴールド 30ML(指定第2類医薬品)【指定第二類医薬品】
メディクイックHゴールドスポンジヘット 50ML(指定第2類医薬品)【指定第二類医薬品】
効能・効果
湿疹、皮膚炎、かゆみ、かぶれ、じんましん、あせも、虫さされ
用法・用量
1日数回、適量を患部に塗布してください。
有効成分の比較
「メディクイックH」と「メディクイックHゴールド」の成分は次の通りです。
有効成分1mL中の成分量(mg)
メディクイックH | Hゴールド | |
---|---|---|
プレドニゾロン | 1.5 | 1.5 |
クロタミトン | 50 | 50 |
グリチルレチン酸 | - | 10 |
アラントイン | - | 2 |
イソプロピルメチルフェノール | 1 | 1.5 |
l-メントール | 10 | 35 |
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
アンテドラッグ型ステロイド。患部の炎症を鎮めます。
クロタミトン
皮膚に軽い灼熱感を与え、その刺激でかゆみを抑えます。
グリチルレチン酸
炎症を抑制する働きがあります。
アラントイン
荒れた皮膚組織を修復します。
イソプロピルメチルフェノール
殺菌作用
l-メントール
スーッとした冷感刺激で頭皮に清涼感をあたえ、かゆみを鎮めます。
使用上の注意や副作用について
ステロイド成分は副作用を心配される方も多いと思います。
ステロイド成分は強い抗炎症作用を持つため、量や回数、注意事項を守って使用することが大切です。しかし、外用薬のステロイド成分は、内服薬のステロイド成分よりは副作用が出る頻度は低いと考えられています。使用する前に必ず添付文書をよく読んで内容を確認してから使用してください。
その上で気になる症状が出た場合には、医師や薬剤師に相談してください。
症状が改善しない場合は病院へ
5〜6日間使用しても症状がよくならない場合や、慢性的に症状をぶり返すような場合は皮膚科で適切な治療を受けてください。
副作用
メディクイックHの添付文書に記載されている副作用は次の通りです。
皮膚:発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、乾燥感、刺激感、熱感、ヒリヒリ感
皮膚(患部):みずむし・たむしなどの白癬、にきび、化膿症状、持続的な刺激感
日常で注意したいこと
頭皮湿疹の原因はさまざまで、カラーリング剤や汗によるかぶれ、空気の乾燥、紫外線、シャンプーのしすぎなどの外的要因、寝不足や不規則な生活、ストレスなどの内的要因も影響します。
髪は洗い過ぎない!でもすすぎは丁寧に!
髪を洗いすぎると頭皮の乾燥を招き、頭皮湿疹になりやすくなります。皮膚が弱い方はアミノ酸系や無添加の頭皮にやさしい成分を配合したシャンプーを使ってもよいでしょう。お湯の温度は40度以下にすることも大切です。熱いお湯での洗髪は皮膚が乾燥しやすくなります。また、すすぎはシャンプー剤が残らないようにしっかり丁寧におこないましょう。
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)の場合は皮膚科へ
頭皮の炎症で頭皮湿疹と症状が似ているものに脂漏性皮膚炎があります。脂漏性皮膚炎は、真菌が関与していおり、抗真菌成分の配合されていないメディクイックHでは根本的な治癒はできません。メディクイックHを使用しても症状の改善が見られない、悪化するようであれば、脂漏性皮膚炎などの他の原因が考えられます。早めに皮膚科を受診して適切な治療を受けてください。