マイザー軟膏の効果と副作用をわかりやすく解説|強さは?市販薬はある?

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かゆみや湿疹に処方されるステロイド剤「マイザー軟膏」の効果や副作用についてわかりやすく解説します。配合されているステロイド成分の強さや、マイザー軟膏の市販薬はあるかどうか、子供や妊娠中の使用の可否・使用部位などについても解説します。

監修薬剤師

ミナカラ薬局

薬剤師

夏原 果穂

夏原 果穂_プロフィール画像

編集者

株式会社ミナカラ

ライター

宮本

宮本_プロフィール画像

マイザー軟膏はどんな薬?

マイザー軟膏は、さまざまな皮膚の炎症に効果を示すステロイド成分が配合された処方薬です。ステロイド成分の抗炎症作用によって炎症やかゆみを鎮めます。

軟膏のほかにクリームタイプの薬もあり、症状や部位などによって使い分けられます。

効果を期待できる症状

マイザー軟膏の抗炎症作用は以下のような症状に効果を発揮します。

・脂漏性皮膚炎
・日焼けによる炎症
・アトピー性皮膚炎
・湿疹
・じんましん
・虫さされ
・アレルギー性接触皮膚炎(金属アレルギーなど) など

虫刺されに効く市販薬の選び方

虫さされに効く市販薬に関しては次の記事で詳しく解説しています。

▶︎虫刺されのかゆみに効く市販薬|大人も子供も使える薬の選び方

細菌やウイルスが原因の皮膚炎には使用できない

マイザー軟膏は、湿疹や虫さされといった比較的身近な皮膚症状に効果を示します。

しかし、水虫・にきびといった真菌(カビ)や細菌・ウイルスによって発症する皮膚感染症には効果がありません。

これは、マイザー軟膏の成分であるステロイドが免疫を下げる効果を持っていることから、菌やウイルスが繁殖しやすい環境を作ってしまい、症状が悪化するおそれがあるためです。

炎症がひどい場合はやむを得ず使用することもありますが、その場合は適切な抗生剤などとセットで処方されます。

マイザー軟膏のステロイドの強さについて

ステロイド成分は、抗炎症作用と血管を収縮させる作用の強さによって5つのランクに分類されています。

マイザー軟膏に含まれるステロイド成分は「ジフルプレドナート」といい、上から2番目に効果の強い、Ⅱ群のベリーストロングに分類されます。

【Ⅰ群】
ストロンゲスト
最も強い
【Ⅱ群】
ベリーストロング
とても強い
【Ⅲ群】
ストロング
強い
【Ⅳ群】
ミディアム
穏やか
【Ⅴ群】
ウィーク
弱い

医師が個々の症状や部位に応じて処方するステロイドの強さを判断しているため、処方された本人以外が自己判断でマイザー軟膏を使用するのは控えてください。

マイザー軟膏の副作用

マイザー軟膏に含まれるステロイド成分「ジフルプレドナート」は、「アンテドラッグステロイド」と呼ばれる、副作用のリスクを可能な限り軽減させたステロイド成分です。

塗ったところにのみ作用し、ほかの部位には影響を与えにくく、副作用も出づらくなっています。比較的安心して使用できるステロイド剤ですが、副作用が全く現れないというわけではありません。マイザー軟膏を塗った部分ににきびや膿をともなう赤いできものなどが現れた場合は、副作用のおそれがあります。すぐに使用を中止して、担当の医師に相談してください。

重大な副作用について

マイザー軟膏で、重い副作用が現れることはあまりありません。しかし、まぶたへ使用した場合、ステロイドによる副作用で、眼圧亢進や緑内障を起こすおそれがあります。

また、下記のような使用をした場合は、後のう白内障や緑内障などが現れるおそれがあるので注意してください。

・大量使用
・長期にわたる広範囲の使用
・薬を塗った部分をラップなどで覆う密封法(ODT)

マイザー軟膏に市販薬はある?

2021年4月現在、マイザー軟膏の市販薬はありません。

ステロイド成分を配合した薬は、処方薬のみの取り扱いのものと、市販薬として取り扱えるものが定められています。以下の表は、ステロイド成分の強さと薬の販売範囲をまとめたものです。

ストロンゲスト 最も強い 処方薬のみ
ベリーストロング とても強い
ストロング 強い 市販薬もあり
ミディアム 穏やか
ウィーク 弱い

ベリーストロングに分類されるマイザー軟膏は、処方薬のみの取り扱いとなるため、現時点では市販薬として販売することができません。

市販で強い効果を発揮するステロイド剤を使用したい場合は、ストロングに分類されるステロイド成分を配合した塗り薬を選ぶと良いでしょう。

現在市販されているストロングクラスのステロイド剤には、「フルコートf」や「リンデロンVs」があります。詳しくは関連記事をごらんください。

マイザー軟膏の正しい使い方

マイザー軟膏は、1日1~数回、適量を患部に塗るのが一般的です。使用する前には、手をよく洗ってから使用してください。

副作用の発生を防ぐためにも医師の指示に従い、用法用量を適切に守ってください。

また、目の周りへの使用、皮膚が薄い部位(顔や首、顎、陰部)への自己判断での使用は避けましょう。マイザー軟膏を使用しても症状が改善されない場合や症状が悪化する場合は、使用を中止して医師に相談しましょう。

妊娠中の使用について

マイザー軟膏は、妊婦中または妊娠している可能性のある女性が使用しても、基本的には問題ありません。ただし、使用量が多い場合や長期的な使用をする場合は必ず医師・薬剤師に相談をして指示を仰ぎましょう。

小児の使用について

マイザー軟膏が子供に処方された場合、比較的皮膚が厚い手もしくは足への使用に限定されることがほとんどです。安全に使用するために、必ず医師・薬剤師の指示にしたがってください。また、乳幼児の場合は、おむつが密封法と同じ役割を果たすため注意をしましょう。

おわりに

マイザー軟膏は比較的強力なステロイド薬に分類され、きちんと使用すれば、症状の改善が期待できる薬です。

処方された際は必ず用法・用量や医師、薬剤師からの指示を守って安全に使用してください。

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